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「充実感でいっぱい」道内で献血回数ナンバー1の男性(69)が最後の献血 53年間で1455回  "定年"を全う

献血した回数は53年間で1400回以上。
道内で献血回数ナンバー1の69歳の男性がきょう(24日)最後の献血にのぞみました。

札幌市中央区にある献血ルームを訪れたのは砂川市に住む長谷川信義さん69歳です。

■長谷川信義さん(69)「1455回目ですね。成分献血が始まってから2週間に1回ペースでやっていました」

■北海道赤十字血液センター 向野弘人さん「(長谷川さんは)今の献血可能年齢で北海道では1番、全国で2番と聞いています」

献血ができるのは69歳まで。
53年間献血を続けてきた長谷川さんですが、来月70歳の誕生日をむかえるため、きょうが最後の献血です。

■長谷川信義さん(69)「いや緊張していますね。(血圧)すごい上がっていた」

最後の献血を担当するのは顔馴染みの看護師。
別れを惜しみます。

■看護師「涙でてきそうだね」。

■長谷川信義さん(69)「最後泣いちゃうかもしれない」

■看護師「それでは始めます。失礼します」

■長谷川信義さん(69)「寂しい。これで終わりなのかなという気持ちが強い」

長谷川さんが初めて献血をしたのは高校3年生の時。
以来、献血にはまっていったといいます。

■長谷川信義さん(69)「少しは人助けができたのかなと、あったかい気持ちなった。やみつきになった。献血は健康でないとできませんので、やっぱり適正な血液にするために食事に気をつけるとか、あとは日頃から体を動かす、運動を心がけていた多い時で8キロ10キロ走ったり歩いたりしています」

およそ40分、最後の献血を終えた長谷川さん。

■長谷川信義さん(69)「無事、献血定年まで献血ができたんだなと充実感でいっぱいでした。私の健康に気をつかってくれた妻に感謝を申し上げたいと思います」

昨年度、道内の献血者はおよそ24万人。
若い世代の献血者が減少傾向になっています。
長谷川さんは今後、献血を呼びかけるボランティアを続けていきたいと話します。

■長谷川信義さん(69)「ジュースも飲めますし、お菓子も食べられますし、本も読み放題、ぜひ若い方も協力していただければなと思います」

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