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初弁論から6年 札幌地裁・国に慰謝料110万円の支払いを命じる判決 白老・陸上自衛官自殺訴訟

14年前、自衛官が自殺したのは、先輩からのいじめに対し適切な対応をとらなかったからだとして、遺族が国に損害賠償を求めていた裁判。
札幌地裁はきょう慰謝料110万円の支払いを命じました。

■母・川島五月さん:
「内容的に一歩踏み込んでほしかったなと正直思う」

陸上自衛隊の白老駐屯地に所属していた川島拓巳さん。当時19歳。14年前、駐屯地内で自ら命を絶ちました。

遺族は、先輩隊員からのいじめで精神疾患を患い、退職したい旨を伝えたにも関わらず妨害されたことで拓巳さんが自殺したなどとして、国におよそ1億円の損害賠償を求めていました。

初弁論から6年。ようやくきょう(9日)判決が出ました。

■中川宙大記者:
「いま不当判決という旗出しがされました」

札幌地裁が国に命じたのは慰謝料110万円でした。

札幌地裁は先輩隊員が拓巳さんへ殴る・蹴るなどの暴行や「死ね」「やめろ」などと言ったことについて、「パワハラとされる指導があったことは否定できない」としつつも、「いじめ行為があったとは認められない」としました。

一方、拓巳さんを診断した医師は、大声で怒鳴らないなどの配慮が必要としましたが、暴行をした先輩隊員と同じ部屋になり、配慮が必要なことも共有されませんでした。

札幌地裁は「不眠症状が悪化するなどの健康上の悪影響が生じ得ることは予見可能であった」として賠償責任を認めました。しかし、自殺との因果関係は認めませんでした。

■弟・川島武之さん:
「パワハラといじめの違いが僕にはさっぱり分からなかった」

■母・川島五月さん:
「本人がいたとしたら「ごめん」っていいますね」

弁護側は今後、控訴する方針です。

陸上自衛隊北部方面隊は判決を受け、「裁判所の理解が得られなかったものと考えている。控訴については、内容を慎重に検討し、適切に対処する」とコメントしています。

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