“札幌ドーム”の新たな改革とは?依田アナが阿部社長に迫る
2026年 1月16日 10:26 掲載
大和ハウスプレミストドーム。札幌市の第三セクター「株式会社札幌ドーム」が運営しています。ファイターズが去って、業績が低迷。その未来は新しい社長に託されました。
■依田英将アナウンサー
「社長に就任されて半年が経ちましたが、いま、お気持ちはいかがですか?」
■株式会社札幌ドーム・阿部晃士社長
「半年間ですね、『突っ走りました』っていうのが、ひと言じゃないかなと思いますね」
2025年6月、株式会社札幌ドームの社長に就任した阿部晃士(あべ・こうじ)さん、56歳。旅行会社JTBの出身で海外勤務の経験も豊富です。JTBの香港やオーストラリアなどでも社長を務めた阿部さんにとって、初めての転職となりました。
■依田英将アナウンサー
「社長の打診があった時、正直な気持ちって阿部さんどうでしたか?」
■札幌ドーム・阿部晃士社長
「冗談でしょという話ですよね。前職の会社も辞めるつもりもなかったですし、まして、いろいろなご批判のある施設だったので、何名かの経営者の方ですとか、いろんな方に相談をしましたけども、9割ぐらいの方が『やめておけ』と。私も札幌生まれ札幌育ちなもので、いかに私ができる中でこの札幌・北海道に恩返しできるかって考えたときに、これは非常に厳しい状況下の中でもですね、一応やってみようと」
■依田英将アナウンサー
「となると、9割やめとけって言われて、残り1割で背中を押してくれたっていうのは、地元に恩返しがしたいという思いが大きかった?」
■札幌ドーム・阿部晃士社長
「それだけですね」
ファイターズが「日本一」になった2016年度、札幌ドームは過去最多の来場者数と売り上げを記録しました。しかし、新型コロナウイルスの影響が長引き、ファイターズが本拠地を移転するなど、2023年度の売り上げは過去最低のおよそ12億円。6億円を超える赤字を出してしまいます。
経営の改善に可能性を見出したのがネーミングライツの導入と新たなイベントの誘致。2024年度にはeスポーツの世界大会が開かれ、黒字に転じました。阿部社長が就任後の2025年度の稼働率もコロナ禍前に近い水準になる見通しです。
■依田英将アナウンサー
「APEXは去年も非常に多くの海外の方、日本のファンなども詰めかけました。その辺の可能性というのは社長は今どう見てますか?」
■札幌ドーム・阿部晃士社長
「正直言ってeスポーツの世界ってなかなかちょっと我々世代で言うとですね、縁遠い部分はあったんですけれども、本当に全世界の方々が同時にですね、参加ができたりとか、本当にあの、可能性は非常にやっぱ高いなというふうに思ってますし、日本の中でもeスポーツの聖地にしたいなというふうに思ってますし、今回はAPEXですけども、違うゲームですとか、違う大会を誘致をし、この札幌で開催できることを強く望んでいます」
阿部社長が始めた新たな試みのひとつが、大学との連携授業です。学生からプレミストドームの活用について「9つの提案」がありました。
■依田英将アナウンサー
「国際大学との連携事業の中で『札幌ドーム道の駅構想』というのも出てたような記憶があるんですけれども、社長はいかがでしたか?」
■札幌ドーム・阿部晃士社長
「実は(学生から提案のあった)そのアイデア、僕の頭の中にはあったんですよね。札幌市には道の駅がないんですよね。道の駅になるにはいろいろ諸条件が実は必要なんですけどもあの発想っていうのは365日人で溢れかえっている。日常から足を踏み入れられるような、何かコンテンツとか、行きやすさですとか、情報発信をしていかなければいけないなと思っています」
自ら動き出したことで、様々な可能性を広げていく阿部社長。これまでになかった提案も受けたと言います。
■札幌ドーム・阿部晃士社長
「ドイツから話が来ているんですけれども、アジアでは実施されていない、アミューズメントパークをドーム内で作りたい」
「10やって10成功することは絶対ないと思ってますので、100考えて2本3本当たれば僕はいいなと思っていて、他からのアイデアをもらうとか、そういったところは社員にも言ってるんですけど、外交をしなきゃいけない。外交して、何か新しいものを考えなきゃいけない。ただ考えるのではなく、何かの課題解決を我々と、もしくは我々以外の企業・団体・行政と一緒になって考えていくってことがとても大切だなというふうに思っています」
■依田英将アナウンサー
「積極外交といいますか、社長は発信力と企画力がご自身の強みという話がありました。札幌ドームの会社として自主企画っていうのも多分もっともっとこれからされていくと思うんですけれども。その辺でこれはやりたい、社長の野望でも構いません、何かありますか?」
■札幌ドーム・阿部晃士社長
「ここはラグビー・サッカー・野球をメインでやらさせていただいてますけども、それ以外のスポーツをやりたいですね」
「これもですね、プロジェクトの一つなんですけれども、できれば2027年度に、このドームで北海道の179の自治体に参加していただいて、食・それから北海道産酒ですね。こんなイベントを食の祭典をやりたいなというふうに思ってます」
新しい時代へ大きく動き出したプレミストドーム。阿部社長が思い描く、その未来とは?
■札幌ドーム・阿部晃士社長
「私が来てから大きく変わったのは、プレミストドームに来ていただいたお客様を外へ地域へ送客しようと。そして、北海道全体を元気にしようというような目的に変えましたので、今後も我々だけの利益ではなく、北海道全体が良くなるような仕組み、仕掛けを作っていきたいと思ってます」
■依田英将アナウンサー
「最後に伺います。このドーム自体が今年で25周年ということです。
四半世紀って聞くと、ああ結構時間が経ったなと思いますが、まだまだ可能性はあるし、未来は明るいと思っていいですか?」
■札幌ドーム・阿部晃士社長
「はい、結構です」



























