知床沖観光船沈没事故 運航会社社長の裁判で元従業員が出廷 当時社長との間で交わされた驚きの証言とは?
2026年 1月21日 18:42 掲載
知床沖で観光船が沈没した事故。運航会社の社長が業務上過失致死の罪に問われている裁判で、きょう(21日)元従業員が出廷しました。当時社長との間で交わされた驚きの証言とは?
高橋海斗記者)
「桂田被告を乗せた車が釧路地裁へと入っていきます」。
2022年4月、知床沖で観光船「KAZU I」が沈没した事故。
起訴状などによりますと、運航会社の社長・桂田精一被告は、悪天候が予想される中、運航管理者などでありながら運航の中止を指示せず、観光船「KAZU I」を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させた業務上過失致死の罪に問われています。
去年11月の初公判で、弁護側は「事故は予見できなかった」などとして無罪を主張しています。
高橋海斗記者)
「4回目の裁判に出廷した桂田被告。元従業員の男性が桂田被告について証言すると、弁護士と何か話し合っている様子がたびたび見受けられました」。
きょう(21日)の裁判では、事故の前の年まで働いていた運航会社の元従業員が証言台に立ち、事故直後のやりとりを明かしました。
元従業員)
「事故直後だったと思います。(桂田被告から)『運航管理者は誰ですか』と尋ねられ、『運航管理者は桂田社長ですよ』と答えました」。
運航管理者の桂田被告は、本来、船が航行中は事務所にいなければなりませんが、常駐していませんでした。元従業員は、船からの定点連絡について桂田被告に伝えることもしなかったと言います。
元従業員)
「連絡を報告するよう指示されたことはなかったからです」。
さらに事故の前の年には、悪天候により同業他社が欠航を決めたにも関わらず、桂田被告の指示でチャーター便を出航。当時の状況について「転覆するかと思った」と話しました。
きょう(21日)の法廷では、地元の小型観光船業者で運航管理者を務める男性も証言しました。
検察官)
「あなただったらあの日の出航判断をどうしていましたか?」。
地元の小型観光船業者)
「当社が判断するなら、春先から秋口の天候は不安定なので、岬までの距離を考えると出航できる日は少ない。また、天候が悪くなる予報なら出航の判断はしない」。
次回の裁判は来月16日で、別の元従業員や漁業関係者が出廷する予定です。



























