札幌の園児誤嚥死亡事故から2年 保育園の給食事故を防ぐには? 検証制度に動いた母が今訴えること
2026年10月 2日 18:54 掲載
札幌市の認可保育園で1歳の男の子が給食を喉に詰まらせて死亡した事故からおよそ2年。このような事故を防ぐため、検証報告書の制度作りに動いた母親が愛知県にいます。制度開始から11年。いま感じている課題とは。
栗並寛也くん。16年前、愛知県碧南市の保育園で起きた誤嚥事故で命を落としました。
母親のえみさん。事故をきっかけに国の検証報告書の制度作りに取り組みました。
栗並えみさん)
「病院に駆けつけるといろんなチューブにつながれた状態で。すごく元気な子なのに動いたりできない状態って本人もすごく辛いだろうなって」。
おやつを喉に詰まらせた寛也くんは搬送後、意識不明の状態が続き、その後、息を引き取りました。保育園は事故の原因について当初、「適切な見守りをしていた」と説明しました。
しかし栗並さんが聞き取りを進めると、保育士が他の園児の支度などで目を離していたことが分かりました。
栗並さんは事故の原因究明を県に求めました。
栗並えみさん)
「痛ましいからこそ県が主体となってやるべきではないんですか?」。
愛知県 大村秀章知事)
「現場で近いところで調べないと、名古屋で調べられないわけなんですよ」(一礼して知事去る)。
事故からおよそ1年半後。ようやく愛知県と碧南市が動き、第三者委員会が設置されました。
栗並えみさん)
「いまでも寛也が元気におやつを食べていたはずなのにどうして意識不明・心肺停止になって死亡に至ってしまったのかそういうことさえ知ることができずにいます。公平・公正な観点で詳細に調べていただきたい」。
その後も報告書の修正などを求め、第三者委員会は園の保育に問題があり、事故につながったと結論付けました。
この経験から事故を検証する国の仕組みが必要と考えました。
栗並えみさん)
「子どもと一緒に生きていくことを家族は奪われるわけで、そういう辛い思いをする人をひとりでも減らしたいと思いました」。
当時1歳1カ月の蓮くん。2年前、札幌市北区の認可保育園アイグラン保育園拓北で給食を喉に詰まらせ、その後、命を落としました。
母親の南さん)
「まさか自分の息子が亡くなるなんて思わないし、この先20年後とか蓮が20歳になったりとか、小学校になったり中学校上がったりっていう想像ばっかりしていたのでどんな子になるかなっていう」。
保育園の給食では蓮くんの歯の発育状況に適していないおよそ2センチの大きすぎる肉が出されていました。
検証報告書の制度ができてからも痛ましい事故はとまりません。
栗並えみさん)
「検証の結果をどのように、実際の保育現場での運営に結びつけるかというところは本当にまだまだだなと思っているところです」。
札幌でも起きた事故。HTBではその後も取材を続けてきました。
「蓮の人生はここで終わっちゃうの?」保育園で失われた命。なぜ防げなかったのか?
「きみのこえをさがして」 4日午前放送
栗並さんの思いから作られた検証報告書の制度。2年前、札幌で起きた誤嚥事故をどう検証したのか。なぜ事故を防ぐことはできなかったのか。
10月4日、日曜午前10時30分
ドキュメンタリー「きみのこえをさがして」



















