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【「パンどろぼうひろば さっぽろ」開催見合わせに関するお知らせとお詫び】:10月2日(金)よりサッポロファクトリー特設会場にて開催を予定していた体験型イベント「パンどろぼうひろば さっぽろ」は開催を見合わせることとなりました。心よりお詫び申し上げます。

ヒグマ最前線

「実家より落ち着く」困りごと抱える子ども・若者の居場所“いとこんち”を支える人々の一日に密着 札幌市

札幌の住宅街にある一軒家で、
子どもや若者が安心できる居場所を作ろうと
取り組む人々を取材しました。

「はい、ではみなさんいただきます」
「いただきまーす」
「いただいてー」

集まるのは困りごとや生きづらさを抱えた子どもや若者、親子。
まるで親戚の家に来たかのように、ごはんを食べたり、
遊んだりと安心して過ごせる場所として生まれました。

10カ月の子を持つ母親
「実家より落ち着くというか、帰ってきたら当たり前の人がいて、
当たり前にご飯を出してくれるっていう温かい場所です。」

学校や家庭以外に居場所を求める子どもや若者に寄り添う、
「いとこんち」の一日を追いました。

いとこんちは札幌市中央区の住宅街にある一軒家
いとこんちは札幌市中央区の住宅街にある一軒家

札幌の住宅街の路地裏にある一軒家。
週に2、3回、子どもたちの楽しげな声が溢れます。
この場所の名は「いとこんち」。

困りごとや生きづらさを抱える
およそ460人の子どもや若者たちを
「いとこ」として受け入れてきました。

いとこんち 堀一恵さん
「自分の実家だと、実家自体が居にくい人もいたり
帰れない人もいるけれども、
親戚のうち、いとこんちだと帰りやすい場所であったり、
でも頼りたいなって思うときに頼れる距離感っていうところの
いとこんちっていう名前のまま」

ここに携わって3年目となる堀さん。
訪れた人に親戚のような距離感で接することを心がけています。

来るなり堀さんにだっこをバトンタッチ
来るなり堀さんにだっこをバトンタッチ

「はーい、どうぞ」

最初にやってきたのは
定期的に利用しているという10か月の女の子とそのお母さん。

いとこんち 堀一恵さん
「大きくなってる、1カ月前よりさらに」

10カ月の子を持つ母親
「9キロになりました、やっと」

いとこんち 堀一恵さん
「1カ月前より大きくなったね、9キロになったの」

次にやってきたのは高校1年生。
中学1年からここを利用しているといいますが、
今日は学校帰りに突然来たようです。

高校1年生の利用者
「(今日は)ふらっと来た感じですね。
ふらっと来すぎて怒られたこともある」

いとこんち 堀一恵さん
「笑 ちゃんと連絡してねっていうよね。」

二人で調理しながらおしゃべりするのも楽しみのひとつ
二人で調理しながらおしゃべりするのも楽しみのひとつ

地域の人にも支えられています。
堀さんたちが話している横では、ボランティアが夕ごはんを作ります。

ボランティア
「楽しいんですよ」
「楽しんでやっています」
「こんなようなもんです。お仕事していても笑」

Q.スタッフの人が助けられているそうです

ボランティア
「私たちの方が助けられてますよ。
皆さんね、本当によくしてくださって
ご指導してくださるものですからできるんです。」

使う食材の多くは地域の人や企業からの寄付。
運営費自体もそのほとんどを寄付金で賄っているそうです。

いとこんち 堀一恵さん
「いとこんちの活動をもともと知っている方からの紹介、
こんな活動があるっていう紹介、
紹介の輪でつながっているっていうのが多いんですね。」

さまざまな人が、この場所を応援しています。

ゲームをしたり宿題をしたり。お風呂に入ることもできる
ゲームをしたり宿題をしたり。お風呂に入ることもできる

あたりはすっかり日が落ち、「いとこんち」は夕闇に包まれました。
中ではいとこたちの賑やかな声が響きます。

ゲームで遊ぶ堀さんと利用者たち
「スキップ!」
「おお!」
「待って待って待って!スキップスキップ…」
「え、どういうこと?」
「1回、2回、3回…戻った」
「やったー!」

ここでは決められたことはなく、自分のペースで思い思いに過ごすことができます。

夕ご飯の時間になりました。
みんなで協力してできたてのごはんを運びます。


Q.お子さんにノータッチですね?

10カ月の子を持つ母親
「ノータッチです。だってここ安全だから。みんな嫌なことする人いないから。」

Q.安心してる?

10カ月の子を持つ母親
「安心、安心です。」

今日の利用者、皆で一つの食卓を囲んで夕ご飯
今日の利用者、皆で一つの食卓を囲んで夕ご飯

いとこんち 堀一恵さん
「ではみなさんで食べましょう、はい、ではみなさん、いただきます」

利用者たち
「いただきまーす」
「うわ~おいしい~」
「おいしいの、よかったね~」

きょうの献立は
鶏の照り焼き丼と、野菜のお味噌汁、
酢の物にきんぴらごぼう。

10か月の子を持つ利用者
「いつも自分で作ってて、
たまにこうやって人の作ってもらったご飯食べると、
なんかうまーってなります。しみる。」

小学生の子を持つ母親
「(子どもが)3歳くらいから来ていて、
私自身もちょっと気が休まる場所というか、
一人でちょっとゆっくりできて、みんなでご飯食べれて、
いろいろお話ししたりとかもできる場所なので、
ここに来ることができてよかったなって思っています」

堀さんたちスタッフに面と向かって言うのは照れてしまう
堀さんたちスタッフに面と向かって言うのは照れてしまう

訪れる人にとって
堀さんたちはどんな存在なのでしょうか。

高校1年生の利用者
「うーん何だろうな…」

いとこんち 堀 一恵さん
「目の前にして言えないみたい笑」

高校1年生の利用者
「家族みたいな。
おじいちゃんおばあちゃんちみたいな。
ふらっと来たら出迎えてくれて、
ちょっと食べものとか用意してくれて。」

この場所で新たなつながりも生まれました。

10カ月の子を持つ母親
「何かしら問題だったり壁を抱えながら
生きている人たちも多いと思うんですよ、
ここに来る人たちって。
だからこそみんな思いやりがあって優しい人たちばっかりです」

いとこんち 堀 一恵さん
「何か悩んだ時は
やっぱりいとこんちに行こうかなって思ってくれたりとか、
そういう(関わり)が続いているというのを実感しているので、
私たちが身近になれるというところをきちんと構えてというか、
そこの場所はあるよと待っていたい」

利用者たち
「じゃあね~またね~ありがとう」
「またね~」
「ありがとうございます、また来ます」

いつでも帰っておいで。
マチの片隅で生まれたつながりは、
途切れることなくしっかりと紡がれています。


いとこんちを利用したいとき、いとこんちの活動を応援したいときは
登録が必要です。
詳しくは「いとこんち」で検索してください。

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