夏の全国インターハイ 砲丸投と円盤投で2冠の高校生 足を骨折も北海道厚真町から「世界一へ」
2026年10月20日 17:05 掲載
重さ6キロの砲丸をはじき出す、体重130キロの強靭な肉体。
父親から受け継いだ、特徴的なフォーム。
大垣尊良さん
「ちょっと前に疲労骨折してたんですけどそれが原因ポキッといきました」
選手生命に影響しかねないけがをしながらも、さらなる高みへ。北海道厚真町から世界を目指す高校生の素顔に迫りました。
厚真町の高校3年生、大垣尊良(おおがき・たから)さん。
「最初は股関節を動かしたいので、しっかり動くように」
尊良さんは今年8月に滋賀県で行われた夏のインターハイで、砲丸投と円盤投の2つの競技で高校全国一に輝きました。このうち砲丸投げは、日本記録に迫る18メートル62を記録し、最優秀選手賞を受賞しました。
尊良さん
「順位だけで見たら目標は達成できた上にMVPになれたので、
それは嬉しかったですね。記録的な目標で言えば円盤はともかく砲丸は
日本高校記録の樹立を目標としていたので、それに全然届かなくてちょっと悔しい気持ちでしたね」
尊良さんは小学校の時に柔道に取り組んでいましたが、その体づくりのために始めたのが、父親が選手として活躍していた砲丸投げです。祖父の代からある自宅の投てき場で、毎日練習を続けています。尊良さんの強さの秘訣は、父親から受け継いだ“特殊な投げ方”です。日本で主流となっているのは、体の上半身を180度ひねり、その反発で砲丸を投げる「グライド投法」と呼ばれる投げ方です。
一方、尊良さんは、軸足に体重を乗せて体を回転させ、遠心力を加える“回転投法”を取り入れています。
尊良さん
「父親が作ってたクラブチームがその回転投法を主にやってたチームだったので。回転投げだと遠心力が大きいんですけどその力をしっかりと使うことが、技術的には大事だと思っています」
尊良さんが使う回転投法は、軸足に大きな負担がかかります。実は大会後、左足を骨折してしまい、今も治療しながらトレーニングを続けています。
尊良さん
「体の中からボキッて音がして片足でしか立てなくなって、それでたぶん折れてるんじゃないかなっていう感じで病院に行きました」
骨が折れた部分をボルトでつなぎ、毎日治療機器を使って回復に努めます。この回転投法を早くから取り入れ、後進の育成にあたっている父親の崇(たかし)さんは…
大垣崇さん
「30歳とか人によっては/40歳ぐらいまでやる選手がいるので、これからが本格的な競技生活になると思うので、本人無理したい気持ちはあると思うんですがそこをちょっと抑えながら、親としてもそこは無理するなという感じ」
夕方、キッチンには尊良さんの姿が。
カメラマン
「料理好きなの作るの?」
尊良さん
「料理好きですよ」
母・沙弥香さん
「自分で栄養面とか気にしたたりとか。あとなんか漫画見て(料理を学ぶ)」
尊良さん
「漫画が特に多くて/漫画読書って言うかわからないですけど/家に500冊ぐらい部屋にあります」
円盤投の選手でもある弟の成示(せいじ)さんは、同じアスリートとして兄をどう見ているのでしょうか。
成示さん
「ストイックですよね本当に。1人で練習とかも全部考えてここまで上がってきてるんで、1人で考えて強くなっていくっていうのは自分じゃまだできない。そこもすごいっすね」
最後に、今後の目標について聞きました。
尊良さん
「砲丸投げで世界一の選手になることです。世界一を目指す上で、まずは出場するところから始まるので、ロサンゼルス五輪に出場してまずは世界を知るというところから始めていきたいと思います」
北海道の厚真から世界へ。
父親から受け継いだ投法とともに、尊良さんの挑戦は続きます。


















