抜本的対策は困難か…JR宗谷線 クマと衝突し特急列車脱線 野生動物との衝突防ぐ手立ては
2026年11月 2日 18:33 掲載
JR宗谷線で先週特急列車がクマとの衝突により脱線し運転見合わせが続いています。
JR北海道発足後初となる異例の事故、防ぐ手立てはあるのでしょうか。
香山芽郁記者
「クマと衝突した特急列車です。列車のそばではハンターや作業員が見回りをしています」
30日午後11時前、JR宗谷線の天塩中川駅と問寒別駅の間で稚内行きの特急列車がクマと衝突。先頭車両の下にクマを巻き込み脱線しました。
運輸安全委員会豊岡友裕鉄道事故調査官
「クマと当たって通常は弾き飛ばしてくれるんですけども今回はうまく弾き飛ばせずに脱線ということになったのかなと」
JR北海道の発足以来初となる動物との衝突での脱線事故。
乗客乗員34人にけがはありませんでしたが、衝突後の安全確認が行えず乗客は車内で一夜を過ごしました。
JR北海道鉄道事業本部山北一郎運輸部長
「もし仮に生きていて動けるような状態だったとき近づくと非常に危険。
夜のうちにこの列車を運転再開させるのは非常に困難な状況」
事故の影響で宗谷線は音威子府駅と稚内駅の間で終日運転を見合わせ。旭川・稚内間の特急列車も運休となり、バスによる代行輸送が行われています。
後を絶たない野生動物との衝突事故。
JR北海道によりますと昨年度のクマとの衝突は57件と過去最多を更新。今年も先月29日までに36件発生し、そのうち宗谷線が16件と4割以上に上っています。
鉄道工学リサーチセンター綱島均副センター長
「抜本的な対策が取れるかというとこれはなかなか難しいです。例えば非常にクマの出現が確認されているそういったところには重点的にフェンスを設置するとかそういう対症療法的な方法しかない」
JR北海道は運転再開までにさらに1日程度かかる見込みとして当該の区間について3日も終日運転見合わせを決めています。


















