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北海道の自然が生んだ神秘!函館から行ける青の洞窟が話題

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HTB函館支局・渡邊真

2019/06/13

北海道南部に位置し、函館から車でおよそ1時間半ほどの福島町。今年6月から始まった「岩部クルーズ」にHTBが同行しました。

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津軽海峡に面する岩部海岸から名付けられた「岩部クルーズ」。出航して5分も立たずに目の前に現れたのは切り立った崖。次から次に現れる岸壁や奇岩などの自然に圧倒されたかと思うと、交通手段が船しかなかった集落跡など歴史を感じるスポットも。250万年前に形成された地形にはイワツバメやミサゴなどの野鳥が生活しています。

往復およそ90分の船旅の山場となるのは、函館周辺ではここにしかないといわれる青の洞窟です。洞窟の大きさは奥行が80m、幅が40mほど。海の青さは太陽の位置や波によっても微妙にかわるため、同じ青さの日はほとんどないということです。

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「岩部クルーズ」を運行するのは福島町出身の平野松寿さん。東京でアパレルの仕事をしていましたが、2013年に福島町にUターンしてきました。青の洞窟や岩部海岸の魅力に取りつかれた平野さんは観光資源として活用することを提案。福島町が全面的に協力する形でプロジェクトは始まりました。

去年は地元の町民を対象にした漁船を使っての試験運行に約200人が参加。取材班はこの試験運行にも同乗させてもらいました。当時は港から船まで高さがあり乗り降りが大変でしたが、今年の運行開始に合わせて女性や高齢者でも利用しやすいように階段を取り付けられていました。

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「50年前、子どもの頃に来た男性が自分の子供と孫を連れてきて涙しているのをみて改めて地元の人に見てもらうことができて良かったと感じた」と試験運行を振り返る平野さん。

そんななか、福島町もおよそ840万円かけて海の中がのぞけるグラスボートを新しく造船し、地域の交流センターの一部をツアーの受付窓口として貸し出すなど全面的にバックアップ。「クルーズを中心に青函トンネル記念館などに足を運んでもらえるようになれば」(福島町産業課)と、新たな観光資源に期待を寄せています。

運航開始から2週間。北海道以外にも東京や海外からの観光客が訪れるなど順調なスタートを切った岩部クルーズ。ロゴに描かれたハヤブサのように力強く羽ばたいていきます。

この記事を書いたのは

HTB函館支局・渡邊真

道民歴5年目の記者が道南、函館のいろんな情報を発信していきます。