釧路市民の台所、そして観光地でもある和商市場。
年間80万人が訪れ、ご飯の上に好きな魚介類を乗せる「勝手丼」で有名ですが、
多くの店で売り上げが半分以下に落ち込んでいます。

「田村と申します。宜しくお願いします」「映っているかな、見えますか？」

パソコンに向かって話しているのは市場に店を構える丸栄田村商店の田村秀樹社長。
インターネットのテレビ会議システム「ＺＯＯＭ」を使って、
手作りの「テレビショッピング」を始めました。
おすすめは漁が始まったばかりの春のサケ「トキシラズ」。
事前に募集した全国各地の１０人の客に向けて、画面越しにていねいに説明します。
山口県からの参加者も「行けない分、情報をZOOMで教えてもらえるのは嬉しい。
美味しそうなものがたくさんあったので頼みたい」と営業効果は上々です。

この機会にこの味を見てもらいたい。

田村社長はおよそ３０分間、道東の魚の魅力を語り尽くしました。
すると...インターネットの放送を終えてわずか数分のうちに次々と注文が入りました。

「地元の人も足が遠のいているし、観光客も来れないので影響は大変大きい。
こうやってやらせてもらえなかったら気持ちも沈んでしまうし、
前向きなことにならない。すこしでもお話をして伝えて売り上げを作りたい」
（田村社長）

丸栄田村商店や釧路和商市場では、
インターネットで北海道のさまざまな海の幸を割引きして販売していて、
インターネットでの「テレビショッピング」は次は来月１０日を予定しています。

「丸栄田村商店 instagram」 https://www.instagram.com/marueitamura/