“民主党王国”北海道…社会党時代から脈々と引き継がれてきた労組の固い地盤は、ゆるぎないはずだった。小泉旋風が吹き荒れた2005年郵政選挙でも８勝４敗、2009年に政権交代を果たした衆院選では北海道から１５人の議員を送り込んだ。その時の主役・鳩山由紀夫は、民主党初、そして北海道初の総理大臣となる。しかし、2012年の衆院選で民主党はかつてない危機に直面する。政権を維持できなくなり離党者が相次ぐ。党内をまとめきれなくなった執行部は、公認と引き換えに“踏み絵”を用意。それを拒んだ鳩山元総理は政界引退を表明する事態に。そして迎えた選挙…。それでも、道内１２選挙区のうち１１の選挙区に候補を立て、その中には、現職大臣が２人、大臣経験者が２人、更に前衆議院議長が顔を揃えるという重厚な布陣で臨んだ。役者は揃っていた…はずだった。
第三極も加わり乱戦模様となった冬の総選挙。名もなき新人に追い詰められ、ドブ板の戦いを余儀なくされる民主党の候補者たち。かつての政権交代の旋風はどこへ…。３年３カ月に及ぶ民主党政権に下された審判はあまりにも厳しいものだった。“王国”は崩壊した。小選挙区全敗の屈辱、民主党の戦いから、何が見えるか？

スタッフ

ナレーター

大野恵

取材

金子陽
北村玲奈
鶴羽舞子
古川匡

撮影

ＨＴＢ　映像部

編集

笹森大玄

音響効果

石川裕輔

ディレクター

渡邊雅樹

アシスタントプロデューサー

河野暁之

プロデューサー

数浜照吾