手のひらに文字を書いて思いを伝える
料理をする朋子さん
夫婦ともにマッサージ師として働く
光や音のない世界で出会った2人。
見えなくても隣にいる。
手を触れ合って言葉を交わす夫婦が、目指す未来はー。
旭川市で暮らす澤田優さん(44)と妻の朋子さん(44)。2人は、目と耳の両方に障害がある「盲ろう者」だ。優さんは目がほとんど見えず、両耳が聞こえない。朋子さんは全盲だが、左耳は補聴器を使えば人の声を聞き取ることができる。優さんは朋子さんに声で語りかけ、朋子さんは優さんの手のひらに平仮名を書いて思いを伝える。
「盲ろう者」は、全国に少なくとも1万4000人いるとされるが、介助なしに外出したり、情報収集したりするのが難しく、社会から孤立してしまう人も多いという。
しかし、2人は自分たちの"人生"を諦めなかった。
優さんと朋子さんが知り合ったのは、7年前。互いにひかれ合い、愛媛県に住んでいた朋子さんが旭川に移り住み結婚。2人はマッサージ師として働き、優さんの両親と暮らす自宅では、家事のほとんどを夫婦でこなす。介助員の派遣を受けて、買い物やイベントに出かけ、時には旅行もする。将来的には、夫婦2人で自立した生活を目指す。
「見えなくても、聞こえなくても、できること、楽しいことがあれば十分」と話す優さん。盲ろう者が生きやすい社会を目指し、10年前、盲ろう者と支援者が交流する「つぼみの会」を立ち上げ活動してきた。
見えなくても隣にいる。互いに手を触れ合って言葉を交わし、揺れる肩からは「笑い声」も伝わる。澤田さん夫婦の何気ない日常を見つめることで、盲ろう者に必要な支援のあり方と、幸せの意味を考える。
結婚記念写真
澤田さん夫婦と優さんの母
介助員と外出
スタッフ
- ナレーター
- 森さやか(HTBアナウンサー)
- プロデューサー
- 広瀬 久美子
- ディレクター
- 永山友菜
- 取材
- 立田祥久
- 撮影
- 石原剛司
- 編集
- 森谷光













