人間ビジョン 感動!知床 川の神秘 サケ先生の特別授業
2006年2月5日(日)午後6時56分〜7時58分 放送
(北海道ローカル)

番組内容

画像 知床で35年以上、サケマス類の調査を続ける魚類学者、小宮山英重(こみやま えいしげ)さん(56)。知床をこよなく愛しそして誰よりも知床の川を知っています。旅人・酒井美紀さんは小宮山さんを訪ね、秋の調査に同行します。
川底をのぞきこんだ小宮山さんが突然「ここで10日前にメスのシロザケがクマに襲われたね」と見てもいない光景を語り始めました。小石の並び方でわかったと言います。あ然とする旅人に小宮山さんは次々とエピソードを披露していきます。

画像 「この石がここに流れてきておそらく7年」、「このサケは30分で産卵をはじめます」、「こことここにマスの卵、ここにサケの卵が埋まっています」。

 その理由を聞いていくうちに旅人にも川の見方がわかってきました。
川底に並ぶ石は、水の流れだけでそこにあるのではありません。
川で生きるものたちがあっちへずらし、こっちに積んだりしているのです。その石の並び方を目で追ううちに旅人にも物語が見えてきました。
そしてもう一度川全体を眺めてみると、川底は生物たちが残した暗号だらけであることに驚いたのです。

画像 調査を進める2人の前に森の主・ヒグマが姿を見せました。
その距離15メートル。2人の方をちらっと見た後は一心不乱にサケを追います。器用に捕まえて陸にあげると少し口をつけてまた次を狙います。
あっという間に川岸には食べかけのサケが散乱しました。
2人の目の前で見せたそのぜいたくな食事マナーこそ神の采配というべき、知床の森を作る最後のしかけでした。

画像 川底20センチに埋まるサケの卵を見て、小宮山さんははるか北太平洋で親ザケが何を好んで食べていたかを言い当てます。
わずか1グラムの大きさから始まり、北太平洋をあちこち回って3.5キロの体でプレゼントを山に返すサケ。旅人はその壮大な命のドラマを目の当たりにするのです。