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ハナタレナックス

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ケンちゃん、笑っちゃった。

2008年02月15日(金)

昨日の放送お楽しみ頂けましたか?

「自由とは何か?」その答えを探して海へと繰り出した安田顕さん。

そしてその答えは、感動の3部作となって見事に完結しました。


出発前の心境は…不安6割、恐怖3割、諦め1割。
つまり100%「楽しめない」気分で臨んだウェイクボード。

これまでのハナタレナックスの歴史を振り返れば当然かもしれません。

雪の上をチューブで滑ればゴールの山を飛び越え頭からダイブ(八つ墓村か!?)。
ポケットバイクに乗ればあわや大惨事のクラッシュ。
氷の上に立てば一瞬でツルリと滑ってすってんころりん。

安田くんにはいつも「バラエティの神様」が付きまとい、
大きな笑いの種になってきました。


でも、もちろん本人は初めから失敗しようと思って
失敗している訳ではない…と思うのです。

一生懸命に成功を目指してトライしているのに、
なぜか誰も想像すらし得ない思わぬハプニングに見舞われてしまう。

そういう「星の下」なのかも知れません。

いつしか彼には「不器用」のレッテルが貼られていました。


でも実際、自分のかっこ悪い姿をさらして嬉しい人なんていませんよね?

周りから「おいしい」「おいしい」と囃され、
バラエティ番組だから本人も「そうかも」という気になっていたところも
あるかも知れません。

でも本来、人間というものはやはり「出来ればかっこ良く」ありたいもの。

誰もがそうでしょう。


「今回こそはかっこよく決めよう」
…そう思いながらこれまでも様々なゲームにチャレンジしてきたんだと
思います。彼なりに。

でもその都度「バラエティの神様」は彼に“失敗”を与えてきた。

しかもそんじょそこらの普通の失敗ではなく
誰も予想すらできない「人智を超えた失敗」。


「これはもう一つの才能である。」
我々番組スタッフもそう信じ切っていたところがあります。

「安田くんなら何かやる。」


滑る前にみんなが冗談のように言っていた「アバラ1本骨折につき100ポイント」。
それだって、安田さんなら現実のものにしてしまう可能性もある…。

誰もが頭の片隅にそんな不安をよぎらせたまま本番を迎えました。


ところが!

そんな番組の歴史を根底から覆すような華麗なる滑りを見せてしまったのが
昨夜のウェイクボードでした。


「おっ?」

「おっと…?」

「え~!?」


僕はボートの上でデジカムを回しておりましたが、
現場の空気がみるみるうちに変わっていったのをハッキリと覚えています。


滑り出す前の、何とも言えない「悲しそうな顔」。

そしてひと滑りした直後に本人の口から飛び出した、
「ケンちゃん笑っちゃった。」


その間、ものの2~3分だったでしょうか。


『表立ってヤル気満々な態度や表情は見せないし、
いつだって“不安ながら”
あるいは顔で笑っていても“本心は嫌々ながら”
コトに向かうタイプの人。』

少なくとも「僕やります!!」という勢いのあるタイプではない。

でも!
きっと内に秘めた“何か”があるのでしょう。

結果的には知らず知らずのうちに頑張ってしまっている。
誰よりも一生懸命、そこに向かってしまっている。
本来“努力の人”ではないのに、
結果として誰よりも“努力してしまっている”。
そんなタイプの人。

僕個人としては、実はナックスの中でも安田さんとの付き合いが一番古く、
かれこれ15年ほどになるでしょうか。

その間ずっと、そんな印象を持っていました。


それをたった一言で不器用と言うなら、確かに不器用なのかもしれません。

そして頑張った結果が、なぜか最後は「大笑い」に化けてしまう…。
本人が望むと望まないとにかかわらず。


そんな彼が、100%やりたくない気持ちで、
しかし、内に秘めた“何か”を燃やしながら、
いつものようにわずかな成功の可能性を信じて臨んだ(であろう)ウェイクボード。


結果は、誰もが予想すら出来なかった“成功”!!


「番組的に」とかそういう打算的なことをすべて忘れ、
僕は現場でなぜか妙な感動に見舞われてしまいました…。


思わず本人の口をついて出た「ケンちゃん、笑っちゃった。」

しかも「心から。」「沖縄に入って初めて。」

ナックスが沖縄入りして既に3日。
他のメンバーはおそらくもうとっくに1回や2回心から笑った瞬間が
あったことでしょう。

そんな中、「沖縄に来て初めて。」


おそらく彼の本心だったのでしょう。

 

(↓ウェイクボード大成功!会心の笑顔)

ケンちゃん、笑っちゃった


これは僕の想像でしかありませんが、
今回も「やりたくねぇーな…」でも「出来ることならかっこ良く決めたいな」
というのが本音だっのではないかと。


でもこれまでの歴史を考えれば「まさかの劇的ズッコケ」が起こっても
なんらおかしくはない。
というよりむしろハプニングがあって“当然”。
本人ですらそんな気持ちだったのかも知れません。
周りもそんな気がしていました。


しかし、今回の神様はちょっと違った。


続く第2作、「ケンちゃん、立っちゃった。」


「まさかのズッコケ」の裏をかいた「そんなバカな」のハプニングが、
予想を裏切る「成功」という形で訪れてしまったのです。


そして完結編となった感動の最終作「パパ、やったよ!」


テレビという公共の電波を使って、明らかな家族への私的メッセージ。


「出来ればかっこ良くありたい」
これが人間の本来の正直な気持ちだとすれば、
当然ながら愛娘の前ではせめて「かっこ良いパパでありたい」と願うのは
すべてのお父さん共通の思いでしょう。


まあ、かっこ良くまではいかなくても、
せめて恥はかきたくない。


そんなケンちゃんパパの本音が伝わってきました。


たまには、こういうのいいな。
素直にそう感じました。

ほんわかとした感動。


テレビを通して娘に伝えた「心のガッツポーズ」
一見、私的な言葉に見えて、それはきっと、
テレビの前の誰もが共感しうる普遍的なメッセージだったのではないでしょうか?

「愛娘はテレビの前で喜んでくれてるのかなぁ…それとも深夜だし寝てるかな」
そんなことを想像しながら、あるべき父と娘の関係を垣間見た気がしました。

そして更に、一緒にやりきったハヤシさん(大泉くん)や音尾くんも
あたたかい笑顔で喜び合う。笑いの種類がいつもとはちょっと違った。


そうか。こんな一面もまた、ハナタレナックスなのかも。


と。

 

(3人揃って大成功!に笑みがこぼれる洋ちゃん&琢ちゃん↓) 

洋ちゃん笑顔

  琢ちゃんも笑顔


そんなこんなで妙な感動を覚え、
自分もいつしか現場で心から笑ってしまっていたのです。


と、ここまで書いてふと思いました。

あれ?たかがウェイクボードに何熱くなって長々書いてんだ?オレ…(笑)


すみません。長くなってしまいました。
でも、昨日の何ともいえない感動を少しでも皆さんと分かち合えたら…
そんな気持ちだったもので。


感動の3部作について、皆さんなりの感想ありましたら
またBBSにでも書き込んで下さい。


あ、ちなみにもう一つ。
ハヤシ(大泉)さんの顔色が真っ白く見えた方、多いかもしれません。
あれは恐怖で「顔面蒼白」だった…訳ではなく
沖縄ロケが行われたのが11月上旬でして、まさに某局のドラマ「暴れん坊」の
真っ最中にスケジュールが組まれていました。

焼けちゃうと、テツNYさんも真っ黒けになってしまいますのでね。
せっせと日焼け止めクリームを塗りたくっておりましたよ。


さて。
実は来週またロケがありましてハナタレ班は現在バタバタと
追われまくって焦りまくっております。(もちろん内容はまだ秘密)

そんな訳でしばらくスタッフルーム・BBSとも更新が若干滞るかもしれませんが
ご容赦下さい。(出来るだけ頑張ります)


ではまた次週2月21日(木)深夜0:10、
予告でも入りましたが恒例の「激マズグルメリポート」でお会いしましょう。
抱腹絶倒の大リバース大会になっております。
期待大…お見逃しなく!

(杉山)