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めぐみ横丁

2010年05月26日(水)

涼しい音

「涼しい音」と聞くと、何を思い浮かべますか?


川のせせらぎ?
暑い日に窓から入ってくる風?
ビールジョッキを片手にカンパイ?
学生が部活で汗を流しながら喉を鳴らして水を飲む光景?


あるぽかぽか陽気の休日、会社の友人とぶらり小樽に行った。
札幌から電車でおよそ30分。
車窓から目に飛び込んでくる海と空は、「青の色見本表」のように感じた。
同じ「青」でも、見る角度が違えば、海が色を変えていく。

今回のメインイベントは、ろうそくづくりだった。
これがなかなか面白い。
小学生が図画工作に取り組むみたいに、夢中で楽しんでいた。
黙々と細かい手作業を続けるうちに、時間が経つのを忘れてしまう。

01.jpg
できた!


ろうそくのお店の前には、細い川が流れている。
そこには風鈴がたくさんかけられていた。何とも涼しげである。
街中にチリンチリンと響く繊細な音。
多くの観光客が思わず足をとめていた。

02.jpg

誰だろう、風鈴を川にかけようと考えたのは。
粋だな~と思った。

さて、お次に涼しい音を発見した舞台は、ニセコ。

03.jpg

ニセコ周辺には、所々に湧き水が流れている。
ザー...
チョロチョロチョロ......
はぁぁ。癒される。
不思議と穏やかな気持ちになる。
手を水にやると、氷水のようにヒンヤリ。
一口手にすくって飲むと、喉が美味しいと言っているのか、コロコロと鳴った。新鮮な水を求めて「札幌から水をくみに来た」と話す家族連れもいたほどだ。 音だけでなく、味もいい。 日常には、たくさんの音が溢れている。その中で、とても涼しげで聞くだけで落ち着いた気持ちになれる音は限られているけれど、 そういう音が、北海道にはたくさんたくさんあるのだ。