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めぐみ横丁

2018年09月17日(月)

夜景を眺める時は、いつも、
"この光の数だけ、人の生活がある"
と、思っていました。

いま、何をして過ごしているんだろう。
夕飯の支度かな。メニューは?
テレビ観て笑っていたり
勉強や読書をしてるのかもしれない。
あっ、あそこの家は今明かりがついた。
ちょうど帰宅したタイミングなのね。

その灯火が完全に失われ、
いつもは夜も煌々と明るい札幌の街がすっぽり暗闇に覆われると、
皮肉にも、星がくっきりきれいに瞬いてみえました。

最大震度7の北海道胆振東部地震で被災され
亡くなった方とそのご家族のみなさま、
心よりお悔やみ申し上げます。
また、ご自宅が損壊するなどして
今も避難所で生活され、
心身ともに疲れている方もいらっしゃることと思います。

ライフラインが復旧し
日常生活が戻りつつあったとしても、
ちゃんと眠れていますか。
何とか踏ん張って、この状況を乗り越えていきましょう。

ボランティアや復旧作業にあたっているみなさん、ありがとうございます。
その迅速な対応に、強く胸うたれています。
お体にはくれぐれも気をつけて、無理なさらず、
自分のことも大切にしてお過ごしください。

もし、何か困っていて
今も周りに助けを言えない人がいたら、
メールでも、おっしゃってください。
届いたものは、必ず、お読みします。

全国各地にお住まいで、手助けしたいけどできずにいる方。
いつもより会話量を増やして、周りの大切な人に、
思っていることをきちんと話してみてはいかがでしょう。
ありがとう。おつかれさま。大丈夫?
今、この瞬間があるのは当たり前ではないと痛感しています。
私も、電気の明かりが消えて心細かった時や
刻々と明らかになる状況を伝え続けている時
どんなに心配や励ましの言葉に救われたか。

それから、水やラジオなど
防災グッズがまだなければ
今のうちに用意することをおすすめします。

これまで通りの生活ができているみなさん。
これまで通りの生活をしましょう。
食べて、笑って、ぐっすり眠って。

イベントの中止が相次ぐ中、
札幌の大通公園では、
北海道の秋の味覚が勢揃いする
"さっぽろオータムフェスト"が始まりました。
出店したシェフはいいます。
" 北海道に来てもらわないと
復興につながらないと思い、頑張りました"

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多くの地域では、今、
これまでのようなにぎわいをみせています。
北海道観光をキャンセルしようか逡巡していたら、
どうぞ気兼ねなくお越しください。
多少の不便はおかけするかもしれませんが、
道内に住む人の気持ちにも、明るい光が差し込むはずです。


大きな揺れを感じたあの日から10日。
余震も続き、怖かった。心細かった。

どんな言葉を紡いでも
軽く聴こえてしまうかもしれないと思いながら、
一分一秒でも早く、みんなが
心穏やかに過ごせるよう願って、
迷いながら、悩みながら、書きました。