2018年10月09日(火)
時
秋なので。
芸術、といえるほど
たいそうなものではありませんが
食卓を彩るフルーツを描いてみました。
15分で完成。絵筆を握っている時間は
無心になれて、気持ちがリセットされます。
秋なので?
食欲が止まりません。
公園のベンチで、パクパクもぐもぐ。
そろそろ雪虫が飛び交う時期。
仕事の合間の短い時間に
外でリフレッシュできるのも、あと少し。
秋なので。
スポーツ、する気力体力は残ってなかったので
せめてもと、いつもより多めに歩いてみました。
道すがら見つけたセンスのよいお店では
額縁に入っていた文章にくぎづけ。
"わたしたちは
氷砂糖を
ほしいくらい
もたないでも
きれいにすきとおった
風を たべ
桃色の美しい
朝の日光を
のむことが
できます"
秋なので。
お散歩しながら
ぷらっと立ち寄った喫茶店で
読書にふけってみました。
お店の本棚から手に取ったのは
宮沢賢治の『注文の多い料理店』
絵本では何度も読んできたけれど
絵のない活字だけを眺めるのは、はじめて。
・・・えっ!?
"わたしたちは
氷砂糖を
ほしいくらい
もたないでも......"
目次に続くこの文章。
あの時、心の琴線に触れたのは
宮沢賢治の言葉、だったんだ。
繰り返しページをめくった絵本にはなかった。
たしかに、なかった。なんという偶然!
こんなちょっとした発見が嬉しい
木漏れ日が美しい、秋の日の午後。
・・・毎日家に帰ってバタンキュー (死語?)し、
坂道を軽快に転げまわるように
時が過ぎ、気づいたら、2018年が
そして平成が、終わってしまう気がします。
だからこそ、限られた時の中で、流されず、
ちょっとした出来事を味わえるように、
心の扉をぱかっと開けておいて
色々取り込んでいきたいな、と思うのでありました。