2020年01月14日(火)
混
新しい年を迎えてから早2週間。
みなさんはどのように過ごされてますか?
去年に引き続き、たくさん
インタビューの現場に行けたらと思っています。
2020年も、どうぞよろしくお願いします。
さて、週末は、
イサム・ノグチが設計を手がけた"モエレ沼公園"
公園全体がアート空間になっていて
どの季節に行ってもワクワクする大好きな場所です。
大雪原の奥にのぞむ、雪化粧したモエレ山では
子どもたちがソリで滑って遊んでました ^^♪
わたしのお目当ては、ガラスのピラミッド "HIDAMARI"
ココで、あるビッグイベントが行われたんです。
その名も 東京キャラバン
世界的に活躍する演出家・野田秀樹さんが総監修。
東京オリンピック・パラリンピックが
2020年に開催されるにあたって、
多ジャンルのアーティストが集まって"混流"し
新たな文化を生み出そうと、
2015年から 国内外で "パフォーマンス" が
披露されています。
音楽あり、歌あり、朗読ありの、舞台です。
アイヌ古式舞踊
江差追分
琉球舞踊
秋田のナマハゲ
今回は、全国各地で連綿とはぐくまれてきた
これらの文化が、札幌の地に集まりました。
夕暮れ時にイベントが始まり、
徐々に宵闇へ変わりゆく外の風景を背景に
パフォーマンスが繰り広げられていきます。
開演と同時に四方からナマハゲが現れて会場を盛り上げると、
今度はアイヌのみなさんの朗々とした歌声が
ガラスのピラミッドに響き渡ります。
そしてアーティストの木村カエラさんが登場し、
野田さんが紡いだ物語を、澄み切った声で朗読。
200人ほどのお客さんが息を飲みます。
大団円にさしかかると、
出演者みんなが集まって円になりました。
まるで、それぞれの文化が、溶けあっていくみたいに。
混沌としつつも、ちゃんと交錯しているんです。
ひびのこづえさんの衣装や、原摩利彦さんの音楽も、
空間との親和性があって素敵だったなぁ。
なんだか、祈りの気持ちにも似た神聖な雰囲気に
包まれました。
胸にぐっとこみあげてくるものがありました。
帰り道。澄んだ空気の中で
夜空にくっきりと輪郭が浮かぶ満月が、
まばゆいくらい強い光を放っていました。