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胸キュン?鼻キュン?

2008年10月10日(金)

10月10日(金)・・・元「体育の日」ですね・・・。

こんばんは、杉山です。

突然ですが、皆さん最近「胸がキュン」てするようなこと、ありましたか?

いえ、別に僕に特別何かあったという訳ではないんですけども。

今日はちょっとした告知がありまして、

その事を書こうと思って考えてましたら

色んなことを思い出してしまい、

気づけばこんな出だしになってしまいました。

ちなみに僕の場合は、昔好きだったキョンキョンの名曲

「♪スターダスト・メモリー」を聞くと、

それだけで一発で「胸キュン」になれます。

ていうか、なりたいと思わなくてもなります。 

なぜだかは分かりませんが、

自動的にそうなるように胸の中のどっかの装置が

作られてるようです、僕の場合。

人それぞれ曲は違えど、皆さんにもあるんじゃないでしょうか?

そんな青春の1曲や2曲や3曲や5曲。 

若い頃に強烈に心に染みた曲って、

何歳になっても自分を一瞬にしてあの頃に連れ戻してくれて

あの頃と同じように胸をキュンとさせてくれますよね?

もちろん音楽だけではなく、映画や演劇もそう。

ちょうどその「スターダストメモリー」が流行ってた時代。

もう20年以上も前の、あれは1980年代半ば。

僕はまだ感受性も豊かな大学生でした。

世の中では、東大をベースにした野田秀樹さんの「夢の遊眠社」や

早稲田をベースにした鴻上尚史さんの「第三舞台」などの活躍で

第3世代と言われる空前の演劇ブームが巻き起こっていました。

大学に行けばキャンパスのそこかしこにお芝居の看板が立っていて

毎日どこかで必ず何かやっている、という時代でした。

その頃、多くの学生がそうだったように、冴えない大学生だった僕も

友達に誘われるがまま東京の高円寺かどこかの小劇場に足を運び

演劇初体験をしました。

早稲田大学のサークル「てあとろ’50」という劇団が作った

「朝飯前のビートルズ」という洒落たタイトルのお芝居でした。

まだカセットテープ時代だった僕のウォークマンは

キョンキョンかRCサクセションかビートルズかローリングストーンズのみ、

という偏ったものでしたから、そのお芝居のタイトルに惹かれるまま

暗くて狭い小劇場で体育座りしながら舞台を見た覚えがあります。

(なぜか小劇場って椅子じゃなくて、座布団敷いて体育座りで観る・・・

ってとこが多かったのね)

ストーリー自体はもうほとんど覚えてないんですけど、

なんでしょう?ライブの持つ熱気というか迫力というか、

得も言われぬ感動を覚えた記憶があります。

演劇ってすげーなっ!と。

役者が2時間生でセリフをしゃべり続けているその迫力。

音楽のライブとはまた違った魅力にすっかりやられたんですね。

それから、何とな~くお芝居にはまってしまった僕は、

(しかも当時自分が住んでいた下宿アパートに、

な、なんと第三舞台の事務所があるという偶然が重なり、

鴻上さんと狭~い廊下ですれ違いつつ「あ、どーもこんにちは」

なんて挨拶まで交わすというビックリ不思議体験も相まりまして)

遊眠社やら第三舞台を筆頭に 暇さえあれば劇場に足を運ぶ、

という生活を数年間続けるようになりました。

そんな中、先ほどの「てあとろ’50」を母体にした新しい劇団が誕生した!

という情報を耳にしまして、早速劇場へと足を運んでみたのです。

それが、チームナックスの皆さんも「好きだ!」と公言し

今では全国的な人気を誇る「演劇集団キャラメルボックス」でした。

確か、初めて観たのが高田馬場にある小さな劇場で上演された

「百万年ピクニック」という魔法使いと少女のお話だったと記憶しています。

その後も続々といっぱい名作が生まれ、

下北沢やら新宿やら色んなとこで色んなお芝居を見まして

(今でも時々再演される名作「スケッチブック・ボイジャー」とかね。)

だから一番最初に見たのが明確に何だったか?

正直なところ今では定かじゃないのですが。

まあ、とにかくそのほとんど全ての作品で、なんでしょう?

「キュン」ではなく、

今までに感じたことのない、「キュゥーン」とした痛みにも似た感覚を、

それも胸ではなく、鼻の奥の方に、感じたんですね。

そう。「胸がキュン」となることはしばしばあっても、

「鼻の奥がキュゥーン」となることなんてなかなかありませんからね。

なんだか自分でも驚くような不思議な感覚でした。

皆さんはお芝居でそんな感覚になったことありますか?

 

・・・え?なになに? あー、ある?

なるほど。 

はい、確かに!我らが「チームナックス」ですよね!

そうそう、チームナックスのお芝居でも鼻奥キュゥーンてなったこと、

ありますよ僕も。

きっとどこかで通じる部分があるんじゃないかと、僕は勝手に思っています。

ナックスとキャラメル。

まぁ、ぶっちゃけその昔「キャラメルをパクッたこともある」って

リーダーが平然と言ったりしてましたものね(笑)・・・。

 

以来20数年、日本中の様々な人たちに影響を与えながら

たくさんの名作を生み出して続けてきたキャラメルさん。

今やすっかり風格を備えた「老舗劇団」ですものね。

しかも動員数でもトップの座を守り続けている・・・

すごいの一言です。そして嬉しいです。

で、「スターダストメモリー」と同じように、

今でも「キャラメルボックス」という名前を聞くだけで

条件反射的に鼻の奥がキュゥーンとなる感覚を

ハッキリと思い出します。

ただし僕個人としては就職で札幌に来てからのここ20年近くは、

残念ながら時々しか札幌公演がないので、ホントに数える程しか

その「キュゥーン」を味わえてはいないのですが。

で、たまに、その感覚を味わいたくてビデオやDVDで発売されている作品を

映像で観ることがあるんですが。

不思議なもんで、映像で観ても、ちょっとキュゥーンが足んないんですね・・・。

 

舞台で見て、キュゥーンてしたのと同じ作品を観ても、です。

 

なんていうか、やっぱりライブだからこその感覚があるのでしょう。

まず、劇場で観てる時って自分で見たいもの(人)を選べるじゃないですか?

例えばステージの左端で誰かがセリフをしゃべってても

右の方でちょっとした小芝居をしている役者さんにも目を配りながら

全体として見れる。

照明や音楽も含めたそのダイナミックな展開が総体として繋がっていて、

単にストーリーだけじゃなくステージ全体を使ったエンターテインメントとして

仕上がっている・・・それがお芝居なんだと思いますが、

テレビの箱に閉じ込められてしまった映像だと、

どうしてもセリフをしゃべってる役者さんを中心にした「カット割り」が生じますので

自分が見たいものを選べない。

ストーリーは分かるけど、全体としては掴みきれない。

そんな細かいフラストレーションが溜まってしまうんですよね。

「あー、今、右側の人どんな顔してんのかなー?見てーなー!」と・・・。 

じゃあビデオもステージ全体だけをずーっと撮ってればいいじゃんか?

とも思いますが、映像というメディアの性質上、それだと今度はやけに

物足りなくて退屈なんですよね・・・?

まあそもそもテレビの箱自体が小さいのに、

その中にステージ全体を詰め込むのも難しいのは当たり前なんですけど。

しかも更に!

役者が客席からワーッと飛び出す!なんていう

ドッキリ仕掛けの演出なんかがあった日にはね、

映像だと役者が現れてビックリしているお客さんも含めて

すべてを客観的に俯瞰で観ることになりますから、

そりゃ冷めてしまうのも当然なわけで。

当然、その中に自分の身を置いて一緒になって「ワーッ」つって

ビックリしなきゃテンションも上がりませんもんね。

だから演劇はやっぱり生で体感しないといけないんですよね。

もちろんストーリーだけで「鼻キュン」になることもあるんだけど、 

やっぱり生にはかなわない。

映画ならね。

そんなサプライズ演出がある訳ではないですし

画面が大きいか小さいか、音が大きいか小さいかの差だけで、

我慢さえすればまあ、流れる映像は基本的に一緒なんで

仮に映画館で見逃しても「DVDでいっか」って諦められるんですけど。

やっぱりお芝居はね。

編集する人の主観に「見る範囲」を限定されてしまいますからね、

だから僕はお芝居だけは出来るだけ劇場で観るようにしてます。

 

さて。そんな訳で、前置きばかりがえらい長くなってしまいましたが、、、

結局何かと言いますと、そんな、人の鼻の奥をキュゥーンとさせる

素敵なお芝居を見せてくれる「演劇集団キャラメルボックス」の新作公演が

なんと!札幌でも5年ぶりに開催決定!!というお知らせでした。

しかも今回は「特別協力:HTB」です!

自分の好きな劇団に、自分の会社が関わっている・・・幸せなことです。

実に5年ぶりなんだそうです。

僕個人にとってみますと、実は前回の札幌公演は仕事の関係で

観られなかったので、たぶん10年近くぶりになるんですな・・・。

そんなキャラメルさんの新作、タイトルは

「キャラメルボックス クリスマスツアー2008

君の心臓の鼓動が聞こえる場所」。

 

ほら。。。

タイトルからして鼻キュンの予感がしませんか(笑)

 

そしてキャッチコピーはね。

「約束したでしょう? 大人になったら、必ず会いに行くって」

ほらほら、、、予感がプンプンです(笑)

 

10数年前に遠く離れることになってしまった40歳の父親(現在独身)と

19歳になった娘との再会をきっかけに繰り広げられる

温かくてちょっと切ない、「クリスマス・ストーリー」だそうです。

 

どんな結末であっても、見終わった後

なぜか必ず前向きにハッピーな気持ちになれる・・・

そんな「魔法」のようなキャラメルボックスのお芝居ですから

皆さまの心もきっと癒されるに違いありません。

曜日によっては終演後に森崎リーダーのトークショーも

予定されているそうです。

ナックスファンの皆さまには是非ともご覧になって頂きたい!

ちなみに、チケット残りわずかの日もあるようですのでお早めに!

詳しくはこちらをご確認下さい→http://www.caramelbox.com/

 

それでは、チームナックスの皆さんも絶対に観に行くであろうキャラメル公演、

道新ホールでお会いしましょうね!!

 

あ、番組に関する話が一切なくてすんません。

また近いうち番組裏話も載せますのでお許しを~!!

(杉山)