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家政夫のミタゾノ #4【再】

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ハナタレナックス

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覚えていますか?・・・世間話2(笑)

2012年04月30日(月)

前回の日記から気づけばもう3カ月近くも間が空いてしまいました。

「近いうち世間話2でお会いしましょう!」なんてのんきに書いときながら...。

メールやBBSにもお叱りやご要望の声が寄せられていたのですが

あれやこれやでどうにもこうにも手が回らず、長期のご無沙汰となってしまいました。

ホントにホントに申し訳ありませんm(__)m

 

世間はGW真っ只中ということで、

今日あたりはHTB社内も制作現場以外はかなり静かでして

少しばかり日常の喧噪の合間を縫えまして、

(後述しますが書くきっかけを与えられたこともありまして)

ようやくの更新と相成り、パソコンに向かっております。

 

前回2月初旬に更新した後、

実は色々と日記に書こうと思ったことがありました。

音尾君があの「お笑い怪獣」と舞台で共演!という快挙を遂げ、

たまたま運よく東京出張と重なり観劇できまして、

夜ご飯食べながら本人から話も聞けましたのでそんなご報告やら。

大泉さんのアカデミー賞受賞のお祝いやら。

「ラッキーセブン」で僕の大好きな中越典子さんと共演していて

うらやましー!と叫びたくなったやっかみやら(笑)。

 

ただ、その時期なかなかせわしない日々を送っておりまして

忘れないうち書こう書こうと思いつつも、

なんとなく後回し後回しになってしまいました。

そうこうするうち、季節は3月に。

あの大震災からちょうど1年という、

日本人であれば避けては通れない節目の時期を迎えました。

 

メディアでも連日のようにドラマやドキュメンタリー等が放送されました。

当然ながら、自分自身も番組制作者として、また視聴者として、

あるいは一人の人間として、改めて考えたり思い悩んだりする機会が増えました。

地元新聞社を舞台にしたドラマにはシゲちゃんが出演していたりもしました。

一人の人間として、メディアに携わる者の端くれとして

このドラマにも深く考えさせられたことを記憶しています。

 

そんな番組や記事を目に耳にするうち、

おそらく多くの人たちがそうであったように、

自分が生きていることの意味、生かされている意味、

そんな答えの出そうにない自問自答を頭の中で繰り返しはじめ、

思うことや感じることはたくさんあるのに、

混乱してまとまらず言葉や文字としてはまったく表現できない、

まるで去年の3月のように、思考回路はぐるぐる回っているのに

思考自体は止まってしまっている、、、そんな状態に陥りました。

 

さらに3月4月と言えば

テレビ業界にとっては大きな年度替りという時期が重なり、

予算の編成やら決算やらスタッフの人事やら番組の改編やらといった

(ハナタレは特に何も変わっちゃいないんですけどね・・・)

これまた避けられない日常の現実が押し寄せてきて、

自分で自分の事がどうにも整理できない、、、という

もどかしい日々が続いておりました。

 

そんな中、1冊の本に出合いました。

かつて音尾君が出演してた「素晴らしい世界(通称スバセカ)」という番組で

MCを務めてくれていたやまだひさしさん(通称やまちゃん)が書いた本。

タイトルは「永遠に語り継ぎたい3.11の素敵な話」です。

FM界のカリスマDJと言われる彼が、震災以降ラジオを通して

リスナーやミュージシャンとともに取り組んできた様々な支援活動について、

また抱えてきた思いについて、あのキャラそのままに(笑)

1時間ほどあれば読み切れてしまうであろう

軽~いタッチでまとめられた本だったのですが、

読み進む中、不覚にも4回ほど、僕は涙をこらえきれませんでした。

部下やスタッフに充血した眼を見せまいと必死でトイレ行ったり

喫煙所行ったりして読み切ったほど(笑)。

 

内容の詳細はあえて書きません。

ただ、あの日、そしてあの日以来、被災者でも当事者でもなく

遠くに住んでいて、何をすればいいのか、自分に何ができるのかさえ分からず

ただ時が過ぎるのを待つしかなかった僕のような人間には

強く心に響く内容だったことは間違いありません。

とても素敵な、心洗われる良書でした。

そして本の帯にも書いてありましたが、印税は全額寄付するんだそうです。

やるじゃん、やまちゃん!

 

だからこれは、誰かが儲けるための宣伝ではありません。

やまちゃんから何か頼まれた訳でもありません。(ここ数年話してないし)

ただの勝手な心の叫びです。

皆さん、ぜひ買って読んでみて下さい!(ストレート!)

 

本人が儲かる訳じゃないっていうんだから、

もうホントにただの純粋なオススメです。

「被災された方々のために自分にも何かできないか...」

そんなことを考えたり悩んだりしている方は是非、

その手に取って読んでみてください。

自分自身の勇気にもなるし、心の栄養にもなるし、

それでいて一部は被災地にも寄付として届けられますので。

 

昨年来、ハナタレの視聴率が目標達成して社内で表彰されたら

副賞の賞金は全額、被災地の支援のために使う、と決めて

取り組んでいますが、実はありがたいことに新年度早々、

4月の月間で目標をクリアすることができました!

(ありがとうございます、視聴者の皆さんのおかげです!)

で、早速今月は、賞金分すべてこのやまちゃんの本を買えるだけ購入し

ハナタレほかスタッフに配ろうと思っています。(何冊買えるだろ?)

これもまた支援の一つとして、一人でも多くの人に読んでほしいから。

ハナタレスタッフのみんな、今ここで書きながら勝手に決めたけど!

いいよね?(笑)

 

つい先ほど、「どうでしょう」のテーマソングなどで散々お世話になった

ミュージシャン・樋口了一さんが某NHKの特集に出ていました。

 

4年前に発売された老後と介護をテーマにした名曲「手紙」のヒット以来、

故郷の熊本に戻り、認知症を患ったお父様の面倒を見ながら

全国各地の福祉施設などをライブで回っているんだそうです。

ここでもまた勇気をもらいました。

そして自分の今を考えさせられました。

頑張ってるなぁ、樋口さん。

ものすごく重いテーマでありながら、そこには希望が輝いていました。

そのうち、とても素敵な新曲が届けられるようです。

 

ほぼ同年代の彼らが、それぞれの場所で頑張っている。

前向きになれました。

やまちゃん、樋口さん、ありがとう(勝手に、ですけど)。

 

何を悩もうとも迷おうとも、

「それでも僕らは生きていく。」

結局僕らにはその結論しかないのだとしたら

より良く生きるために、せっかくなら少しでも誰かの役に立てるように、

せめて未来の邪魔にだけはならないように。

僕に何ができるかは分からないけれど、そんなふうに生きていかなければ。

と感じた今日この頃でした。

そしてようやくこのページに、向かうこともできました。

 

ハナタレのHPなのにナックスさんの話とはまったく関係なくてごめんなさい。

また近いうち必ず、書きます。

実は書かなきゃいけないことや、どうでもいいけど書きたいことが溜まっています。

スタッフ一同で、今後は最低月2回くらいは更新していこう!と心にも決めています。

 

ということであまり長くなってもいけませんので今日のところはこの辺で。

皆さま、有意義なGWをお過ごし下さい!

 

(杉山)