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NACSとHTBの20年こぼれ話①

2016年12月16日(金)

というタイトルで、

ここに何かを書こうと思っているのですが。

以前BBSなどでも「書きます」、って宣言したんですが。

何を書くんだったか自分で思い出せないんです(笑)

現在絶賛放送中の「20年」シリーズですが、

NACS結成20周年の節目にこういう企画も良いだろうと

過去の素材を引っ張り出してきたはいいものの、

その数が膨大過ぎてどこから手を付けてよいのやら、

今回の企画、まずは途方に暮れるところからのスタートでした。

それでも何とか前に進もうと編集を始めてみましたが、

見てもらいたいものを全部見せてたら何か月かかるんだ?

というほどの量。

残念ながら泣く泣く落とさざるを得なかったシーンや

番組も数知れず。

そんな訳で、入れられなかったものを「こぼれ話」として

このスタッフルームに残してもいいかな、なんてことを

編集しながら思い始めた訳なんですが、

毎週毎週の放送に追われるうち、こんどは内容に合わせて

頭の中の時代がどんどん進んでしまい、

せっかく思いついていた昔のこぼれ話が

次から次へと頭の中からこぼれていってしまう、という

予期せぬ悲しい老化現象にさいなまれているのでした...

入った分だけ抜けていく...年を取るって嫌ですねぇ(笑)

そんなこんなで、前回のスタッフルーム更新から

またまただいぶ時間が経ってしまいました。

こうして書いている今も、思い出せたという訳ではありません。

でも書き始めたら何とかなるかなあと、頭を少しずつ

タイムスリップさせながら記憶の復活を待っているところです。

まあ、全部は無理かもしれませんが思い出せるところから、

可能な限りで書いていこうと思います。

なんか、グダグダですみません、、、。

まずは1993年秋にスタートし、

すべての淵源となった「モザイクな夜」。

とりあえず今回は、

この「モザイク」に絞って書いてみようと思います。

これは当時、知り合ったばかりの気鋭の演劇人・鈴井貴之さんと、

若さに任せて何か面白いことをしたいね!ってことで

勢いだけで立ち上げた番組でした。

確か当時、鈴井さん31歳。

予算もほとんど無いような番組でしたから

出演料も安くて済む、鈴井さんの大学演劇研究会の後輩たちに

バイト感覚で集まってもらおう、という感じで

最初にやって来たのがナックスでは森崎さんと安田さんでした。

2年生とか3年生だったのかな?

先日の番組でもご紹介した「空撮人間将棋」企画が

最初だったかどうかはもう定かじゃありませんが

ほかにも色んな企画に出てもらっていて、

森崎さんは「ことわざを実際にやってみる」みたいな

シュールなコーナーにも出演していました。

「馬の耳に念仏」・・・実際馬の横で唱えてみる

→「チーン」という鈴の音に馬が一瞬ビクッとして終わり。

「豚に真珠」・・・実際に豚の首に真珠のネックレスをかけてみる

→驚いた豚が暴れ回って足に引っかかり、引きちぎられてバラバラに。

「猫に小判」・・・猫の前に実際に小判を投げてみる

→推して知るべし

「二階から目薬」・・・ビルの2階から人の目をめがけて目薬を差す

→もちろん推して知るべし

すべて1分くらいのミニ企画。

私自身も完全に忘却の彼方に葬り去っていた企画ですが

今回見直して改めてそのバカバカしさに苦笑するばかり。

森崎さん本人でさえまったく記憶に残っていない様子で、

スタジオでのプレビューではその中から「馬の耳に念仏」を

入れてみたんですが、「こんなことやったっけ?」と

まるで他人事(笑)。

まあ放送では結局、時間が足りずカットになってしまいました。

いずれ機会があればまた皆様にも...(無いか?笑)

そしてこの頃、先輩の森崎さん以上に

多岐にわたって大活躍だったのは

鈴井さんの"直系"と言われた安田さん。

放送された「元祖ホワイトストーンズ」をはじめ

低予算で作るショートドラマでギターを抱えた

ストリートミュージシャン役を演じてもらったり、

ある有名ストリップ女優のドキュメンタリー企画で

ナレーションを務めてもらったりと、

かなりの頻度で出演して頂きました。

ちなみにご存知"変態"の異名を取る安田さん、

ストリップ女優の時はいつも以上に嬉々として

張り切ってくれていたのをおぼろげに覚えています(笑)

これまたいつの日か、

皆さんにお見せできる機会があればいいですね。

30周年かな?

そんな二人から少し遅れてやって来たのが大泉さん。1995年。

デビュー作はご存知「元気くん」役でしたが、

これは初代を務めていた役者さんが諸事情で辞めてしまい

「誰かいないか?」ということで探していたところ

現オフィスキュー社長の鈴井亜由美さんが

「大学の演劇研究会で話題になってる面白い子がいるらしい」

との噂を聞きつけ、急きょ2代目候補として連れてきたものでした。

結局ほかに目ぼしい候補も見当たらず、

そのままキャスティングされることになりましたが

初代の方がナイスキャラでスタッフからもかわいがられていた分、

本人には苦い思い出になってしまったようですね(笑)

2代目というのは何かとかわいそうで、

本人も放送で言ってましたが、

現場ではディレクターやカメラマンからずいぶん小言を言われたり

お説教されたり、ということもあったそうです。

今や天下の大泉洋でも、そんな時代があったんだなあと

感慨深くもあり、不思議でもあり。

かく言う僕も、結構言っていた口かもしれません。

この場を借りて、ごめんなさいm(__)m

その後も大泉さんは、報道番組のパロディ企画

「ニュースジャピャン」や「ザ・スプーク」、

(それにしてもひどいタイトルだな...笑)

我々世代が子供の頃夢中になった「水曜スペシャル・

川口浩探検隊」へのオマージュとして制作した

「札幌で雪男を発見!」「徳川が埋蔵した金の仏像を探せ」

などのフェイクドキュメンタリー企画、

さらには名ドラマ「古畑任三郎」のパロディ

「占畑任三郎」(うらはた)など次々とチャレンジングな企画に

出演します。

ちなみにこの「占畑」は、脚本:鈴井貴之、演出:藤村D。

今思えばのちの「水曜どうでしょう」誕生への布石と

なっていたんですね。

横棒を半分だけ削って「古」を「占」にするセンス、

さすが鈴井さんです。

先日のハナタレでもご紹介した「ザ・スプーク」の

公園で椅子を飛ばして「UFO発見」と言い張るシュールな

ニュースパロディなどは、大泉さん自身が

「これでテレビですからね。」と言っていた通り

今じゃなかなか勇気のいる、

およそテレビとは思えないような代物でしたが(笑)

でも、今でも面白いと思うんだよなぁ、個人的には。

たまにやりたくなるし、見たくもあります、こういうの。

そして1996年、その時が訪れます。

放送では「残念ながら音声が残っておらず」ということで

さらっとお見せしただけで終わってしまった

「チームナックス初めて5人揃ってTV出演」の瞬間。

自分の記憶、周囲の証言などを総合すると、

この時の収録には色々と面白いエピソードが隠れているんですが、

ちょっと長くなってしまいましたので、この裏話はまた次回!

とさせて頂きたいと思います。

と言いつつ、実は来週また年内最後のハナタレロケを控えてたり

全国特番の編集作業も佳境を迎えたりと案外追われてまして

いつ書けるかも明言できないのですが、

気長に待ちつつまた時々のぞいてみて頂けると幸いです。

つづく!

(杉山)