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注目集めフォロワー1万人超 動物の一瞬の表情を切り取る小学生写真家(10) その素顔に迫る 旭川市

まるで笑顔のようなエゾモモンガに…繊細な羽を大きく広げるシマエナガ。写真の1枚1枚から動物たちの息遣いが伝わってきます。

写真を撮影したのは旭川市に住む小学5年生、佐々木新太さん10歳。
大人顔負けの集中力と感性で動物の一瞬の表情を切り取ります。

■佐々木新太さん:
「自分の写真を見て楽しくなってもらったり気持ちよくなってもらうのが1番嬉しいとか目標にしていることです。」

メインで撮影しているのは野生動物。写真を公開しているインスタグラムのフォロワー数は1万人を超える話題の小学生写真家です。
去年、北海道鶴居村が主催したフォトコンテストではタンチョウの吐息を見事に捉え、中学生以下対象のこども部門で最優秀賞を受賞しました。

■佐々木新太さん:「おはようございます。お願いします」

旭川市内の公園。
この日は父親の寛太郎さんとある動物の撮影に向かいます。

■佐々木新太さん:
Qこのカメラは新太さんの?
「はい」
Qきょうは何を撮影しますか?
「フクロウのひなを撮りに来ました」

この公園では十数年ぶりにフクロウが巣を作ったといいます。新太さんはひなが孵ってからこまめに様子を見に来ていました。

■佐々木新太さん:
Qひなは何羽いるの?
「4羽いたんですけど1羽(カラスに)襲われちゃって。いま3羽いて/巣立ちしたらもう巣には戻れないから戻ったら攻撃されちゃうようなかんじだから。」

公園の奥へ進んでいくと…木陰に佇む1羽のフクロウ。しかし、ひなの姿は見当たりません。

どこか浮かない表情。
ひなは、見つかるのでしょうか…。

新太さんが初めて写真を撮ったのは2年ほど前。父親のカメラを借りたのがきっかけでした。

■佐々木新太さん:
「旭山動物園でお父さんのカメラを貸してもらって撮ったらお父さんでも自分でも納得していい写真が撮れたからそれから始めたいなって」
これは、新太さんが初めてカメラを借りた日に撮影した写真です。

■佐々木新太さん:
「自分の中ではサルが指揮棒みたいなの持っているのがあとこう構えてる感じ、それが指揮者だと思った」

それ以来、新太さんはすっかりカメラの虜に。土日の休日だけでなく、学校に行く前の早朝にもシャッターチャンスを探しに出かけるといいます。

■佐々木新太さん:
「カメラを使ってのぞくと細かい毛とか目のところとか表情とか見れて楽しい」
Q上手に撮れなくて悩むこともある?
「たまにある。身長が足りなくて(被写体が)枝に被って見れなくてお父さんは見れるのに自分は見れないから撮れないとか」
Qじゃあ早く大きくなりたいとか思うことが?
「ある」

カメラの操作や技術は父親や撮影現場で出会う先輩たちに教わりました。

■佐々木新太さん:
「背景が玉ボケになっていたり、1番大事なのはピントが合ったりしているのが大事だなと思ってそれを考えながらやっています」

■写真家・今津秀邦さん:
「いまいち?レベル高いからちょっとやそっとじゃ満足しないもんな」

旭山動物園のポスターやパンフレットの撮影を長年担当する写真家の今津秀邦さんも、新太さんの大先輩の1人です。

■写真家・今津秀邦さん:
「1番大事なのって常に撮っていて観察して撮ってもう1回観察して撮って…っていうのを繰り返しているのですごく今後楽しみです」
Qさっきは大きくなりたいって話してたよね
「なんで大きくなりたいの?」

■佐々木新太さん:
「身長足りないから…」

■写真家・今津秀邦さん:
「見えないからいいんだよ、見えないのが。見えないから隙間から撮る。そうすると臨場感が出る」

フクロウのひなを探し始めてから1時間。突然、園内が騒がしくなりました。

■佐々木新太さん:
「あ!いるいる!ヒナだ!親と一緒にいるわ。」

木の枝にフクロウのひなが2羽。周りにはひなたちを狙うカラスが集まっています。

■佐々木新太さん:
「水平にならない」

カラスから逃げて飛び交うひなの撮影は新太さんも初めての挑戦です。

■佐々木新太さん:
「ちょっと枝被ってる」

新太さんのカメラはひなが飛び立つ瞬間をしっかりと捉えていました。

■佐々木新太さん:
「(ひなが)カラスに襲われたときにどうするんだろうなってずっと思って見てたけど、きょうカラスに襲われたとき飛んだりしているのが見られてよかった」

新太さんは現在、写真のレタッチ作業も勉強中です。
父親との時間の傍らには、いつもカメラがありました。

■父・寛太郎さん:
「大変だけど好きなので一緒にできて楽しいです。なにか自分の作品みたいなものを発表して色んな人に見てもらったり評価してもらったりできる子になってほしいかなと思います」

いまは、未来に向けて夢が広がります。

■佐々木新太さん:
「獣医さんになりながら写真家もやりたいと思う。動物関係でやりたい」

1番夢中なのは動物たちの生きている一瞬を逃さず切り取ること。そして多くの人に自分の捉えた瞬間を届けることです。

■佐々木新太さん:
「個展とフォトブックとかオリジナルのグッズみたいなものをやりたい。自分の写真を見てもらって動物本来の姿を見てもらって気持ちよくなったり、こんなことしてるんだって発見をしてもらえたら1番いいなと思っています」


【スタジオ】
実は新太さんなんですがこの取材後、初の個展が決まったそうです。
期間は11月29日からの2か月間で,
旭川市中央図書館で作品が展示される予定です。

また新太さんの作品はインスタグラム @arata_photo1121 で公開していますのでぜひご覧ください。

※動物への距離に配慮して撮影を行っています。

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