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親元離れ暮らす子どもたち ファミリーホームの年越しに密着 自宅に帰る子、帰れない子… それぞれの思い

虐待や経済的な問題など様々な事情で親元を離れて暮らす子どもたちは、全国でおよそ4万2000人いるとされています。そうした子どもたちの受け皿の一つ「ファミリーホーム」の年越しに密着しました。

札幌市にあるファミリーホーム「マーチの家」。ここで暮らす子どもは、3歳から9歳の男の子6人。元気いっぱい。にぎやかな毎日です。

子ども:「貸してじゃない。僕の」。
子ども:「もう嫌い」。

親に代わって子どもたちを育てるのは、菅原拓哉さん(30)。

菅原さん:「『菅ティー』と呼ばれていますね。『呼んで』と言っていない。自然とだね」。

虐待や経済的な理由など、様々な事情で親元を離れて暮らす子どもたち。6人の子どものうち、4人は実の兄弟です。ここに来る前は、2人ずつ、別の施設で暮らしていました。

ファミリーホームは児童養護施設よりも小規模で、定員は6人まで。より家庭的な環境で子どもを育てられるメリットがあります。また、里親とは違い、法人でも運営ができます。

菅原拓哉さん(30)
菅原拓哉さん(30)

菅原さん:「周りの子供たちが寄り添ってと色々教えてあげられるような、温かい雰囲気を大切にしていけるファミリーホームにしていきたいなと思っています」。

「マーチの家」は、札幌や小樽で福祉施設を運営する一般社団法人が、2024年11月に開設しました。子どもたちと一緒に暮らす菅原さんの他、3人の職員が家事や育児を手伝っています。

菅原さん:「ちょっとお話あるんだけどいい?」

この日、菅原さんは、4人兄弟の上の2人だけを呼び出しました。

兄弟に一時帰宅について伝える菅原さん
兄弟に一時帰宅について伝える菅原さん

菅原さん:「大事なお話ね。13日間、お母さんの所に外泊です」。
子どもたち:「やったー」。
菅原さん:「弟いるでしょ。2人は行けません」。
子ども:「かわいそう」。
菅原さん:「お母さんに会えるんだって言ったら、(弟たちも)会いたいってなっちゃうでしょ」。
子ども:「そしたら、泣いちゃう」。
菅原さん:「うれしい気持ちは、心の中に入れておいて、外泊から帰ってきたら楽しかったこと教えて。先生方も思い出知りたいから」。

記者:「お母さん好き?」
子ども:「好き」。
記者:「4人で帰りたいなって思う気持ちはある?」
子ども:「ある」。
記者「どうして?」
子ども:「寂しいから」。

菅原さん:「いま前向きにお母さんも頑張っていて、子どもたち引き取りたい気持ちがあるので、こちらも理解して送り出しています」。

(大みそか)
職員:「きょうみたいな特別な日は、(食費が)かかります。高いです」。

子どもたちの生活費として札幌市から支給されるのは、1人当たり月に6万1000円。食費や洋服、冷暖房費など、全てここからまかなうため、日々のやりくりには苦労していると言います。

菅原さん:「物価高になってきているので、それに合わせた(ファミリーホーム)への支援金を増やしてもらえたらなと」。
子ども:「僕、これ」。
菅原さん:「かまぼこ。いいよ、食べな」。

大みそかは、特別。子どもたちのリクエストに応えた料理が並びました。

「手を合わせてください。いただきます」。

子ども:「僕の手作り、かまぼこと卵。うまい!」
菅原さん:「たくさん食べなさい」。

菅原さん:「あんまり体験できていない子もいるので、ハロウィンやクリスマス会もできるだけ子どもたちに(行事を)楽しんでもらいたい」。

デザートは、近所のケーキ屋さんからのプレゼント。

子ども:「おいしい、おいしい」。
菅原さん:「ケーキ屋さんから余っているケーキもらえて。地域の支えがあってこそ、ファミリーホーム成り立っている」。

普段は、午後9時までに全員寝ていますが、大みそかはリビングに布団を敷いて、みんなで夜更かし。

子ども:「マーチの家に来てからが楽しかった。新しい友達と遊べて、クリスマス会めっちゃ楽しかった」。

1年の思い出を振り返りながら、年越しの瞬間を待ちます。

「5、4、3、2、1…、明けましておめでとうございます」。

「マーチの家」の新たな年が始まりました。ここへ来てから、話せるようになった子や、1人でトイレに行けるようになった子も。日々、成長する子どもたちの姿を見守ってきました。

菅原さん:「去年は怒涛の1年で、(2024年)11月に開所してすぐ年越しで、児童も増えてきて大変な1年でした」。
記者:「少しお疲れですよね?」
菅原さん:「少し疲れましたね。おやすみなさい」。

子どもたちと初詣へ
子どもたちと初詣へ

(元日)
みんなで神社に初詣へ。

記者:「今年どんなことやりたい?」
子ども:「みんなでポケモンカードやりたい」。

いつかは、親元に帰っていくかもしれない子どもたちと、今年もたくさんの思い出を作りたいと願って。

菅原さん:「1年健康に過ごせるようにと、子どもたちが幸せに暮らせるようにお願いしました。旅行に行ってみたい。大きな旅行に行ってないので、楽しめるような旅行に行きたい」。

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