北海道湧別町 新庁舎の建設計画中止をめぐり議会と一部住民が反発
2026年 1月30日 17:38 掲載
北海道湧別町で新庁舎建設をめぐる問題が起きています。
新庁舎の計画中止を進める町長に対し、議会と一部住民が反発する事態となっています。
■湧別町 加藤政弘町長「新庁舎建設は凍結。少なくとも私の任期4年間においては凍結解除はないという最終の判断に至って…」
湧別町の加藤政弘町長が表明した新庁舎建設計画の中止。
未来の町づくりをめぐって町が大きく揺れています。
17年前、上湧別町と合併した湧別町。
老朽化が進む2つの庁舎を統合し、新庁舎を建設する計画が進められていました。
総工費はおよそ59億円。
国の財政支援制度=「合併推進債」を活用し、町の負担を半分程度に抑えられる予定で今年の夏から工事が始まる予定でした。
しかし…
■永山友菜記者「新たな庁舎は去年閉校した中湧別小学校の跡地に建設される予定でしたが、計画をめぐり意見が対立する事態となっています」
去年10月の町長選で「新庁舎計画の中止」を訴えた加藤町長が初当選。
「町長選が民意」として工事計画を進めていた建設会社とあす付けで契約解除とする手続きを行いました。
これを受け、一部の町民が改めて計画の是非を問うため620人分の署名を集め、「住民投票」を求めています。
また、今月19日に開かれた町議会では町議の1人が計画中止に抗議する決議案の緊急動議を提出し、賛成多数で可決されました。
■「真剣に湧別の未来を考える会」中川悠一代表
「行政についてもうまくいっている状況だと思いますので、いま建てなければ、逆に財政悪化を招くと思っています」「これからの湧別町の未来、若い世代の人たちに不安を残すと思いますので、その考えもやっぱり改めて変えてほしい」
そしてきのう、就任後初めてとなる「町づくり懇談会」で加藤町長は「町長選が民意」だと強調しました。
■湧別町 加藤政弘町長「私は町長として民意に従うことが私の責務であると考えております。現在進んでおりました実施設計の業務は速やかに取りやめることといたしました」
計画を中止することに住民からは…
■町民「町長の民意はどういう民意なんでしょうか町民の声を聴くのが民意じゃないんですか、選挙結果だけが民意ですか、明確に答えてください」
■湧別町 加藤政弘町長「選挙は民主主義の根幹でありますので、私はそれを尊重して、これまでみなさまに訴えかけておりますので、結果が選挙が最大の民意と考えている」「町長選挙の結果を差し置いて後になって住民投票に委ねるということは私としては政治家として決して賛成できるものではない」
議論は平行線をたどり「新庁舎建設計画中止」は覆らずに終わりました。
■湧別町 加藤政弘町長「対立を生むために町長に立候補したわけではないし、町長になったわけではないので、みなさんがこの町に住んで良かったという町づくりにしたいと思っていますので、オール湧別でこの町が推進していけたら私は非常に良いことだと思っています」
■「真剣に湧別の未来を考える会」中川悠一代表
「住民投票が議会にあがって、可決されるか否決されるか分かりませんけれども、そういうことを踏まえてからでも遅くはないのかなと思っております。
「オールゆうべつ」を目指すには、なかなか難しい状況だということを今一度心にとめておいてほしい」
2028年度までに建設工事が完了すれば「合併推進債」は活用できます。
しかし、町としては住民投票を待たずに建設会社との契約を解除する方針です。



























