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【専門家が解説】解散の妙と「高市旋風」の功罪 衆院選の結果を左右した「党首の人気」の絶大な影響力

室岡里美アナウンサー)
HTBの選挙解説でお馴染み、政治学がご専門で日本の政治に詳しい北大の佐々田教授にお付き合いいただきます。佐々田先生、特別番組もありがとうございました。今日もよろしくお願いします。

佐々田博教教授)
よろしくお願いします。

今回の衆院選、道内では比例ブロックを含めて与党の自民が15議席、野党が5議席と、4分の3を与党が占める形となりました。前回2024年の衆院選は、与党が6議席、野党が14議席でしたので、構図が逆転した形となります。

依田英将アナウンサー)
先生、改めてなぜここまで自民党が躍進したのでしょうか。

佐々田教授)
振り返ってみると、解散のタイミングが絶妙だったのかなと思います。野党の準備ができていない時に解散を行ったのが大きかったでしょうね。そして、中道が方向性や独自性を打ち出せない、野党・対抗馬の弱さというのもあったと思います。

依田アナウンサー)
VTRを見ていても「高市旋風」一択だったなという感じがします。私も実際に演説を聞いていて、自民党の候補者はほぼ100%高市さんの話をされるんですね。これは「高市さんのイメージ選挙」と言っても過言ではないと思うのですが、そのあたりの功罪についてはどうお考えですか。

佐々田教授)
やはり「高市内閣を信任するか否か」という点だけに注目が集まってしまい、具体的な政策論争が曖昧になってしまった印象があります。結局、何を問う選挙だったのかが、高市内閣の信任以外は見えなくなってしまった。

室岡アナウンサー)
今回は36年ぶりの真冬の選挙戦となり、札幌でも大雪に見舞われました。候補者たちは急に「雪対策」や「地下鉄延伸」を訴え始めました。

(候補者の声)

高木宏壽さん(自民・元)
「この豪雪でも安定して公共交通サービスを提供できる、それは地下鉄」。

中村裕之さん(自民・前)
「雪の国の地下鉄には(国の)補助率を上げてください」。

加藤貴弘さん(自民・新)
「雪と一緒に生活する分いろんなハンデがある。国も最初から予算を積むべき」。

高橋祐介さん(自民・元)
「冬の除排雪の問題、私は国政の立場でも取り組んでいきたい」。

室岡アナウンサー)
こうした「雪の公約」、初めはなかったのですが突然出てきたんですよね。

佐々田教授)
雪対策に関しては地方自治体の仕事なので、国はそこまで関係ないかなと思います。ただ、地下鉄の建設に関しては、国が補助率を上げるなどの形で建設費に関わってくるところです。ただ、建設した後の運営(採算や赤字)については地方自治体の責任ですので、国政で大きな争点になることはあまりないことかなと思います。

依田アナウンサー)
札幌市も清田方面と手稲方面の延伸調査費を予算に盛り込んでいます。市民としては分かりやすい公約ですが、片山大臣が中村さんの演説で「やります!」と無邪気に振る舞ったところが、安請け合いと取られたら損になるかもしれませんね。

佐々田教授)
大臣の言葉というのは重いです。公の場で言ったというのは、これはむげには出来ない。

室岡アナウンサー)
有権者の関心の中で最も高かったのが「物価高対策」です。高市総理は「食料品の消費税を2年間ゼロにする検討を加速する」という公約を掲げていますが、先生はこの「検討」という言葉をどう見ますか。

佐々田教授)
「実現に向けて検討を加速する」というのは、いわゆる「お役所言葉」です。分かる人が聞くと「実現の可能性はそれほど高くないのかな」と受け取るのが普通です。 例えば、他の公約である「国家情報局を設置します」という断定的な表現に比べると、「検討を加速」というのはやや弱い。さらに「国民会議を設置してそこで決めます」ということなので、自民党がすぐに決めるという話でもない。実現可能性については、それほど高くはないのかもしれません。

室岡アナウンサー)
今回の衆院選全体を通して、どのようなことが見えましたか。

佐々田教授)
一番大きなのは、党首の人気がどれだけ大きな影響を持つかということです。過去の小泉首相、安倍首相、あるいは民主党の鳩山首相の時のように、トップの人気が結果にものすごく影響を与えるということが印象的でした。

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