道公安委の裁量逸脱・濫用の是非は?クマ駆除後に猟銃許可取り消しのハンター 7年越しの思いを最高裁で訴え
2026年 2月27日 18:47 掲載
異例ともいえる弁論が開かれました。猟銃所持の免許を取り消された砂川市のハンターの男性が処分の撤回を求めている裁判。男性が思いを訴えました。
北海道猟友会砂川支部長 池上治男さん)
「本来だったら警察がやるべき仕事を我々猟友会が代行しているわけだから。そこのところを一般の人にも理解してもらいたい」。
砂川市のハンター、池上治男さん76歳。きょう(27日)最高裁で7年越しの思いを訴えます。
池上さんは2018年、市の依頼を受け猟銃を使ってクマを駆除。その2カ月後、道公安委員会は弾が届く恐れのある建物に向かって発砲したとして池上さんの猟銃の所持許可を取り消しました。
当時の池上さん)
「危険なクマがいてそれを駆除してくれって懇願されて現場へ赴いて行って勝手に撃ったわけじゃない」。
道に処分の撤回を求めた一審では、現場の状況から道公安委員会の処分は違法として訴えが認められた一方、控訴審では銃弾が跳ね返り人に当たる可能性があったなどとして処分を妥当と判断。逆転敗訴した池上さんは最高裁に上告しました。
北海道猟友会 堀江篤会長)
「正義感で出動して万が一間違って銃がなくなる、処罰されることは大変ですから、考えた上で出動してくださいと」。
高裁判決の翌月、北海道猟友会は全道71支部に対し、警察や自治体が発砲責任を負わない場合は支部の判断による駆除要請の拒否を認めることを通知しました。
去年も深刻な被害を残したクマ。最高裁の判断は駆除の現場により大きな影響を与えるとみられています。
争点は道公安委員会による処分が裁量を逸脱・濫用していると言えるかどうかです。
きょう(27日)の弁論で池上さんの弁護団は、当初「建物への発砲」が処分理由であったにもかかわらず、「人への危険」を後付けで重視して判断している上、公務としての重要性や処分が現場に与える影響が考慮されていないと主張しました。一方、道側は「弾丸が周囲の人に命中しなかったのは不幸中の幸い」と強調し、公益目的だとしても危険な発砲は許されないと指摘しました。
永山友菜記者)
「きょう行われた弁論で池上さんは『安心してハンター活動ができるようにしてもらいたい』と訴えました」。
弁論を終えて、池上さんは。
北海道猟友会砂川支部長 池上治男さん)
「銃を持った以上は人のために役に立つようなハンターでいたい。ヒグマを殺すんだ、動物を殺すんだということをやっているのではなくて、あくまでも農家のためとか住民の安全のためとかそういう思いでやっているんだということを理解してもらいたい」。
最高裁はどのような判断を下すのか。判決は来月27日です。



























