知床沖観光船沈没事故裁判 運航会社社長「重大な事故を起こした」被告人質問始まる
2026年 3月 2日 16:00 掲載
20人が死亡、6人が行方不明となった知床沖観光船沈没事故。
業務上過失致死の罪に問われている運航会社社長、桂田精一被告の裁判で、被告人質問が始まりました。
桂田被告(再現)
「取り返しのつかないあまりに重大な事故を起こしてしまったことを痛感しました」「どのような言葉も十分ではありませんが改めて謝罪申し上げます」
午後から始まった被告人質問。
運航会社社長は冒頭、乗客家族に向けて謝罪し、一礼しました。
2022年、知床沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU1」が沈没した事故。
起訴状などによりますと、運航会社の社長、桂田精一被告は悪天候が予想される中、運航管理者などでありながら運航の中止を指示せず、観光船「KAZU1」を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させた業務上過失致死の罪に問われています。
高橋海斗記者)
「いま桂田被告が釧路地裁へ入っていきます。報道陣に向かって一礼をしました。去年11月の初公判以来およそ4か月ぶりに証言台に立ちます」
きょう(2日)の裁判では、検察官が被害者家族の供述調書を読み上げました。
息子を亡くした父親の供述調書(再現)
「私は桂田被告と戦う。桂田被告には命の重さ、責任の重さを考えてほしい」
事故当日、沈みかけている船から連絡を受けた家族も。
夫を亡くした妻の供述調書(再現)
「夫から「今、船が沈みかけている」と言われました。周囲はざわざわとしているのが聞こえました。「もしだめだったら、長いこと世話になったね、ありがとう」と言われ、電話が切れました。桂田被告に対しては、自分の罪と向き合って償ってほしいです」
裁判の最大の争点は、桂田被告が事故を予測できたかという予見可能性の有無で午後からは弁護側からの被告人質問が行われました。
弁護側(再現)
「なぜ船長に出航判断を任せていたのですか?」
桂田被告(再現)
「船長はより詳しく海のことが分かっています。以前、乗船した際に「波が出てきたので引き返した方がいいのでは」と言っても「大丈夫」と言われました。現場の判断は尊重すべきだと思いました」
被告人質問は現在も続いていて、きょうも含めて3日間にわたり行われます。
あすは検察側からの質問が予定されています。



























