行き場なき動物222匹の移転難航 ノースサファリに除却命令 延長認められず無許可建築物10月末までに撤去へ
2026年 3月23日 18:29 掲載
中川宙大記者)
「札幌市の職員がサクセス観光の代理人弁護士の事務所に入ります。これから除却命令が出されます」。
去年9月に閉園した、札幌市南区の民間動物園、ノースサファリサッポロ。運営会社のサクセス観光は、市街化調整区域に無許可で飼育施設などを建て、20年にわたり営業を続けてきました。札幌市はサクセス観光に対し、園内に残る37棟の違法建築物全てを10月末までに撤去するよう求める除却命令を出しました。
札幌市開発指導課 坪田修一課長)
「20年近くも指導してきた中で違反建築物の規模が年々増えていった。現在まだ37棟あるのは多い部類に該当する。そういう意味では除却命令が妥当だと」。
鈴木麻友記者)
「市の職員が建物の撤去の実態を確認するため、園に入っていきます」。
市がこれまでに行ってきた行政指導は21回。今回の除却命令は指導よりも強い措置で、違反した場合は1年以下の拘禁刑、または50万円以下の罰金が科せられます。
ただ、建物の撤去は難航しています。背景にあるのが、園に残された222匹もの動物の移動です。
ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)
「動物さんが困っていると。居場所がないとか。何かお手伝いできることはないですか」。
去年、サクセス観光の支援を名乗り出た、東京の投資会社「ビーチキャピタル」。ビーチキャピタルは、ノースサファリサッポロがあった場所か、近くの土地で新たな動物園を造って動物を引き継ごうとしましたが、一旦計画は白紙に。現在、道内の土地を所有する個人や法人から、5件ほど新たな候補地の情報が寄せられ、検討を進めているということです。
サクセス観光は、ビーチキャピタルによる候補地の選定や動物の移動などにかかる時間を考慮して、除却期限を来年11月末までにするよう市に要請していました。
札幌市開発指導課 坪田修一課長)
「来年の11月末に許可を取り終えて動物を受け入れする施設が本当にできるのかどうか。何も担保がない中で、我々としては来年の11月というのは認められない」。
サクセス観光の代理人弁護士は、「主張が容れられなかったことは遺憾。命令書の内容を精査し、今後の対応について検討する」とコメントしています。行き先の決まらない動物たち。全ての建物撤去に向けては課題が山積みです。



























