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【世界が選んだ一枚】死を纏うエゾシカの角 日本人初の快挙、釧路の教師が語る”命のやり取り”

角に何かが引っかかっているオスのエゾシカ。釧路市の高校教師が道東の野付半島で撮影したこの一枚が、世界的なコンテストで入賞し、日本人初の快挙を果たしました。

イギリス・ロンドンにあり、1881年に開館したこの博物館では毎年、世界中で撮影された野生生物の写真コンテストが行われています。立田祥久リポートによると、数々のノミネート写真の中で、このエゾシカの写真はトップ5に選ばれました。

被写体はオスのエゾシカで、角に引っかかっているのは戦いの末に死んだ別のシカの頭部です。2021年に野付半島で撮影されたこの写真は、6万点を超える応募の中から一般投票による上位5作品に選ばれました。

来館者)
「かっこいい…息をのむほどです」。
「説明を読むと、とても興味深く心に響くものがあります」。

ロンドン自然史博物館のポーリーン・ロバートさん)
「自然の神秘であり驚くべき光景です。人々はシカの息をのむような姿だけでなく、その物語にも惹かれたのだと思います」。


この写真を撮影したのは、釧路市の高校教師である柳楽航平さんです。

柳楽航平さん)
「すぐここに亡くなったエゾシカの頭があるというところと、生きている個体がいるというところで、生と死をこんなに身近にリアルに感じることはなかなかないので、その命のやり取りというのをまじまじと見せつけられた感じですね」。

島根県出身の柳楽さんは、大学卒業後の2017年に北海道の雄大な自然や生き物に惹かれて道東に移住しました。教師の傍ら、手つかずの自然に息づく生き物たちを写真に収めてきました。

(Q:きょうはどこまで行く?)
柳楽航平さん)
「きょうは釧路湿原まで行こうかなと思います」。
柳楽航平さん)
「季節によるんですけど、1番好きな冬だったら週4回ぐらい。エゾシカが1番かっこいいし好きですね」。

この日、柳楽さんがカメラを向けたのは国の特別天然記念物・オジロワシ。茂みの中に隠れながらシャッターを切ります。

柳楽航平さん)
「こんな感じでした」。

柳楽航平さん)
「AIの方が最終的に綺麗なものを作れるようになると思うんですけど、出会うまでのストーリーだったり、その時の様子だったり苦労した経験とか失敗とかダメだった部分とか、そういうところに人間らしさが出てくる。写真を通じて生徒だったり地元の方たちにこの地域を誇りに思ってほしい」。

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