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稚内沖ダイバー一時不明 出航時は波浪・強風注意報 専門家「出航基準見直しを」と指摘

おととい(4日)、北海道稚内市の沖合でダイバー9人が一時行方不明になった事故。当時、波浪と強風の注意報が出ていました。専門家は、出航する基準を見直すべきと指摘しています。

これは、おととい(4日)稚内沖で海上保安庁の航空機から撮影された映像です。浮き袋につかまり、人がまとまって海の上に浮きながら救助を待っています。
海保に救助を求める通報があったのはおととい、午前11時ごろのことでした。

ダイビング会社)
「ダイビングをしていたダイバー9人が予定時刻を過ぎても戻ってこない」。

ツアーを行ったのは去年11月に営業を始めた「稚内ダイビングサービス」。今回は稚内沖に集まるトドを見るためにダイビングをしていて、2人がガイド、7人が客でした。

稚内ダイビングサービス矢部拡社長)
「多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしてしまったので申し訳ない気持ちでいっぱいです」。

午前9時ごろ、ダイバー9人は船に乗り稚内市にある珊内漁港を出航。午前9時半ごろから沖合にある平島の東側でダイビングを始めました。その後、9人は午前10時ごろにダイビングした場所からさらに東側で迎えにきた船と合流する予定でしたが、潮の流れなどで9人は午前9時50分ごろ平島の西側に浮上しました。合流地点に現れなかったため船の船長は周辺を捜索しましたが・・

稚内ダイビングサービス高松典夫船長)
「彼たちは(予定の)10分前に上がって(船の)後ろに上がって、風も強かったのでまず音は聞こえない」。

9人は発見されることはなく、そのまま宗谷岬を超えおよそ3時間にわたり流されました。
その後、海保の航空機によって発見され、全員が救助されました。命に別状はありません。当時、現場周辺では強風と波浪の注意報が出ていました。なぜこの日、船は出航したのでしょうか。
ツアー会社は当時、警報が出ていなかったからとしています。

稚内ダイビングサービス矢部拡社長)
「警報が出るようであれば出船はできない」、(Q:注意報の場合は普段出る?)「そうです」。

稚内ダイビングサービス高松典夫船長)
「(出航前)風はちょっと強かったんですけど、まあこれくらいだったら普段やっているダイビングと変わらないのでできるという判断。矢部(社長)が判断したんですけど僕も同じ判断でした」。

海難事故に詳しい専門家は

日本水難救済会 遠山純司理事長)
「波浪注意報というのは波の高さが3m予測されるということです。小さなダイビングボートであれば横から波を受けた場合、瞬時に転覆する恐れがあるということです」。

「注意報というのは注意すれば出ていいんじゃないかというような勘違いをしているかもしれませんが、これは海のレジャーをする際に注意報、波浪注意報、強風注意報が出ている際はこれは絶対に出るべきではないと私は思っています」。

また専門家は出航についての判断を見直す必要があると指摘します。

日本水難救済会 遠山純司理事長)
「波も高いので水温も低い、潮も速いという。こういう非常に危険な海域で潜ると、それを業にすることの可否というもの、これはもう1回やっぱり危機意識を持って判断し直す必要があるんじゃないかなと私は思います」。


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