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【解説】知床沖観光船沈没事故「命の重さ向き合う」桂田被告が最終陳述 被害家族は「教訓になる判決」望む

知床沖で発生した観光船沈没事故の運航会社社長、桂田精一被告の刑事裁判。きょう(17日)桂田被告による最終陳述が行われ、裁判が結審しました。

桂田被告)
「私はこの事故を決して忘れることはありません」。

証言台に立った桂田被告は落ち着いた様子で最後の意見を述べました。

起訴状などによりますと運航会社の社長、桂田精一被告は悪天候が予想される中運航管理者などでありながら運航の中止を指示せず観光船「KAZUI」を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させた業務上過失致死の罪に問われています。

沈没に至る過程について国の運輸安全委員会は最終報告書で船前方のハッチのふたがしっかりと閉まらず海水が入り込んだことが原因と指摘しています。

検察側はきのう(16日)の論告で当日の気象予報から事故が起きることは予見可能で、ハッチの具合に関らず出航中止を指示しなかったことが事故原因であるなどとして禁錮5年を求刑しました。

高橋海斗記者)
「桂田被告が釧路地裁へ入りました。論告求刑2日目のきょうは、午後から桂田被告の最終陳述が行われます」。

きょう(17日)の最終弁論で弁護側は、当日の天候でもハッチの不具合がなければ事故が起きることはなかったとした上で、この不具合は国の船舶検査でも見過ごされたため、桂田被告は事故を予見することができなかったなどとして無罪を主張しました。

法律に詳しい専門家は本当の事故原因とその過失が誰にあったのかが判決のポイントになると話します。

慶応義塾大学法学部 法律学科 南健悟教授)
「今回ハッチカバーの不具合が事故の直接的な原因となれば修繕したりチェックしたりする人は誰だったのか。他方で実際にはハッチカバーに不具合があったのかもしれないけど、今回の事故の基本的な原因というのは出航にあったのかどうかっていうところに注目するのであれば、出航の判断を誰がしていたのか、そして出航の判断に対してきちんと運航管理者として被告が対応していたのかどうかというところが非常に大きなポイントになるのかなと思います」。

最終意見陳述で裁判長から「述べたいことはあるか」と問われた桂田被告は次のように話しました。

桂田被告)
「改めて人の命の重さと自らの判断の持つ意味をさらに深く考えることとなりました。この事故を決して忘れず、今後の人生の中で向き合い続けていきたい。最後に亡くなられた方と家族に改めて深くお悔やみ申し上げます」。

この事故でいまだ行方不明の小柳宝大さん。結審を迎え、父親は。

小柳宝大さんの父親)
「今後の教訓になるような判決を望んでいる。もう私たちみたいなこういうつらい目にはあってもらいたくないから。それを望んでいます」。

小柳宝大さんと一緒に乗船して死亡した伊藤嘉通さんの弟は。

伊藤嘉通さんの弟)
「長いようで短かった公判が終わって、あとは判決だけですから。あとはもう私たちにとっていい判決が出るように、願っているだけです」。

判決は6月17日に言い渡されます。

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