「稼げなくなるから」執行猶予中に無免許運転182回超 タイヤ事故、被告に拘禁刑1年6カ月を求刑
2026年 4月22日 18:41 掲載
3年前、不正改造されたタイヤに当たった女の子が意識不明となった事故で刑が確定し、執行猶予中に無免許運転を繰り返していた罪に問われた男の裁判が始まり、検察は拘禁刑1年6カ月を求刑しました。
若本豊嗣被告)
「執行猶予でするのは悪いことだとわかっていた。葛藤しながら間違えた判断をしました」。
前回の裁判から1年。無免許のまま再びハンドルを握った理由についてこのように答えた若本豊嗣被告、52歳。去年11月から12月にかけて札幌市や小樽市で無免許運転を繰り返した罪に問われています。
伊藤榮祐記者)
「現場は幼稚園のすぐ隣の市道です。坂の上には前輪のない軽乗用車が止まっています」。
2023年11月、札幌市西区で走行中の車から外れたタイヤに当たった当時4歳の女の子が意識不明となった事故で車を運転していた若本被告。去年4月、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が下され刑が確定していました。
千葉雄太記者)
「若本被告は弁護士や検察からの問いかけに時折涙を流しながら答えていました」。
きょう(22日)から始まった裁判で検察側は、前回の裁判が始まる前から無免許運転を始め、通勤など少なくとも182回運転を繰り返していたとする証拠を提出しました。
前回の裁判で「自分に運転する資格はない」と話していた若本被告。
検察)
「前回の裁判で運転しないと言っていましたがなぜ運転しましたか」。
若本被告)
「そう思っていましたが稼げなくなってしまうから」。
検察)
「車を運転するのになぜしないと言いましたか」。
若本被告)
「すみませんでした」。
検察側は「法の趣旨をないがしろにした犯行は悪質」「実刑判決を回避する理由はもはやない」などとして若本被告に拘禁刑1年6カ月を求刑しました。
裁判を傍聴した女の子の父親が裁判のあと報道陣の取材に応じ、若本被告への怒りをあらわにしました。
父親)
「彼の人格を否定する言葉を使いたいわけじゃないですけれども裁判でこう言っとけば良いと。今回もそれで切り抜けようとしてる、そういう人間に見えました」。
執行猶予中に再び罪に問われた若本被告。専門家は執行猶予が取り消される可能性が高いと話します。
村松法律事務所 内田健太弁護士)
「執行猶予が取り消される可能性が相当高いのではないか。裁判官にした約束を破っての今回の事件裁判所としては重く受け止めて、かなり不利な事情として扱うんじゃないか」。
裁判所はどのような判断を下すのか。判決は来月8日に言い渡されます。




























