知床沖観光船沈没事故から4年 北海道斜里町で追悼式 「繰り返さない」乗客家族の願いと祈り
2026年 4月23日 19:49 掲載
事故から4年を迎えた4月23日、斜里町では追悼式が行われました。
乗客家族はどのような思いでこの場所を訪れたのか取材しました。
あの日から4年。いまだ6人の乗客は見つかっていません。
北海道斜里町では事故を2度と繰り返さないという安全への誓いと犠牲者への祈りが捧げられました。
斜里町・馬場隆前町長
「ずっと4年間苦しみ、悲しみ、そしてまたこの事故を起こした社長に対する憤り、そういったものを抱えながら生きてこられたんだと思う」
2022年4月23日、知床沖で観光船「KAZUⅠ」が沈没した事故。
乗客乗員20人が死亡し、事故から4年が経ちましたがいまも6人の乗客が行方不明のままです。
失った家族のため、事故を風化させないため毎年、知床を訪れる乗客家族がいます。
米田一さんの姉
「最後に写っていた写真を見てからは/ここに立っていたんだということをいま改めて思い出しているところです」
「KAZUⅠ」が出航する前、運航会社の事務所前でおにぎりを食べている男性。
大阪から妻と一緒に旅行で知床に来ていた米田一さんです。
米田一さんの姉
Q写真を受け取ったときの心境は?
「なぜかすごく笑みがこぼれてしまって今から楽しいことをすると思っていてここで今生きている、生きて二人で楽しく話をしておにぎりを食べているって思ったんですけど、顔は笑っていたんですけど、涙がすごくあふれてきて、すぐ写真が見えなくなって」
事故からおよそ4ヵ月後の2022年8月。
知床半島の先端付近で海上保安庁や道警が捜索にあたっていたところ、人の骨のようなものを発見しました。
その後のDNA鑑定の結果、一さんの骨と判明しました。
米田一さんの姉
「靴が帰ってきて、ICカードが帰ってきて、ジーンズとか服が帰ってきて、ちょっとずつあの子は海の中で頑張って私たちに少しでも安心させようと思ってこうして帰ってきたやねって、だから今度は私達が安心させなきゃいかんって、もう頑張らなんでいいよと。
空の上で好きなように過ごして私達を笑って見守ってほしい」
「2度と悲惨な事故を繰り返してほしくない」一さんの姉は悔しさをにじませながらも前に進もうとしています。
米田一さんの姉
「(弟が)船内に乗っていくお写真も拝見したんですけど本当に乗っちゃ駄目なのにねって」「荒れる前に途中で引き返す勇気、正しい判断、それがどうしてできなかったのかなというのが本当に悔しいです」
午後1時から始まった追悼式。
乗客家族や町の関係者らが参列しました。
会場には観光船の運航会社「知床遊覧船」から花が届けられていました。
斜里町山内浩彰町長
「知床の自然の美しさに人の思いと命の重みをかさながら私たちは忘れることなく誓いを行動に移し続けます。
今年は追悼式に出席しないことを決めた乗客家族もいます。
小柳宝大さんの父親
「やっぱり会いに行けるという喜びで来てますからね」
知床を訪れるときは欠かすことなく船内から発見されたダウンジャケットとリュックを持ってきています。
小柳宝大さん。
当時、駐在先のカンボジアから一時帰国中に知床を訪れ、事故に巻き込まれました。今も行方不明のままです。
小柳宝大さんの父親
「この時刻にうちの息子たちは飛び込んだんだなと冷たい海に飛び込まざるを得なかったなというどういう気持ちで飛び込んだのかと」
小柳宝大さんの父親「冷たいですよやっぱり。これでも体全身だからそれはもうやっぱり痛い思いをしてみんなしましたよね」
宝大さんの家族は毎年追悼式に参列していましたが今年は港で祈りを捧げました。
小柳宝大さんの父親
「見つかっていないから。やはりうちの息子の為に追悼式に参列していたんじゃなく、他の見つかっている方々の追悼のために行っていたから/うちは葬儀も出せない、ウトロ港の方が一番やっぱり本人と対面するような気持ちで出来たかな、良かったかなと思います」
23日で事故から4年乗客家族の願いはー
小柳宝大さんの父親
「この美しい自然をそのまま皆さんに提供できる、そういうことを今後も安全を第一番に気を付けていただいていっていただきたい」




























