now onair

NEXT




雪の研究家


雪華図説 雪の結晶が六方対称であることは昔から知られていますが、
江戸時代に顕微鏡を手に入れ雪の結晶を研究した殿様がいました。
古河藩主 土井利位(としつら)(1789-1848)がその人。
利位は、オランダ渡りの顕微鏡を手に入れ雪の観察をしました。この観察を元に「雪華図説」「続雪華図説」を出版。顕微鏡を覗いてスケッチした183種類の結晶図を掲載しています。やがてこの雪華文様は武士のみならず町民にまで広がり、文化の花を咲かせました。



北陸雪譜 鈴木牧之(ぼくし)(1770-1842)新潟県塩尻町生まれ。 牧之は江戸で商人として成功。雪国の生活を初めて本にした「北越雪譜」を出版。
以来、風流を好む江戸庶民の間で雪華文様がブームとなります。
「北越雪譜」は今で言うドキュメンタリーで、世界的に貴重な文献です。



「雪は天から送られた手紙である」は、
世界で初めて人工雪をつくった
中谷宇吉郎(1900-1961)博士の言葉。
中谷博士は、北大低温研の生みの親で世界に先駆け雪を現代科学の研究分野として確立したパイオニア。 晩年は、世界的視野に立ちグリーンランドにわたり雪氷の研究に打ち込みました。 博士の業績は南極研究に引き継がれています。


番組では、雪博士・中谷宇吉郎の故郷、石川県加賀市・錦城養護学校の原田大助君が創作した「雪の詩」5編が登場します。ここでは、このうち2編を紹介します。

雪はあんなに小さくて
軽くて ひらひらしているのに
一晩で山をまっ白にする
なにもしゃべらんと
大きなことを静かにする

空のごみを集めて 雪が降るって、本当か?
雪があんなにきれいなのは
空をきれいにしようって 雪が心に思ってるからなんや

※この詩は早見優さんが、番組中で素敵によみます。
 原田大助君ついては、「http://www3.justnet.ne.jp/~kakko/」をごらんください。




TOP
雪の情景・造形
雪の結晶
雪の文化芸術
雪は地球環境のセンサー 1
雪は地球環境のセンサー 2
大雪山に残る氷河期
これまでの人間ビジョンシリーズ