2017年02月03日(金)
伝え残したい風景
海面に空が映る鏡のような凪。
漁師はウェットスーツに身を包み、ずんずん進む。
稚内の厳冬期の風物詩 ギンナンソウ漁に密着です。
北海道の浜では「仏の耳」とも呼ばれ
昔から冬時期の味噌汁にちょこんと入れられています。
そのちょこんから出る「とろみ」は絶品。
あー、海を飲んでいるなぁ、と骨の髄がつぶやくうまさ。
気温マイナス7度、水温は2度
水圧で胴長が足にぴたっと吸い付き、寒いのなんのって。
箱眼鏡で海中を覗き、「カッチャギ」と呼ばれる棒で岩からはがします。
足場が悪く、少しの風と波でも平衡感覚は失われ。
下を向いていると若干の酔いも出ます、新しい言葉「磯酔い」に認定!?
水中で転ぶとウェットスーツの中に水が入り、一人では起き上がれなくなり
命を落とす危険もある、神経を集中させねばならぬ厳しい漁。
明日のイチモ二「食のチカラ」では、味噌汁、しゃぶしゃぶ、湯豆腐、天ぷら
厳冬期のギンナンソウの目くるめく世界をお届けします!!
いやー、しかし寒かった。
漁から帰って、札幌で温泉に30分浸かっても
体の芯の冷たさは取れなかったもんなぁ。。