ハナタレナックス

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思いのほか長文です、ご注意!

2008年01月11日(金)

寒すぎる…。

ここ数日の札幌はシャレにならないくらいの極寒が続いています。
その日一番あったかいはずの最高気温ですら<マイナス>だそうで…。
これを北国では真冬日と呼びます。
ニュース番組では「連日連夜の真冬日」と。
「真冬日、連戦連勝!」と。声高に叫んでおりまして、
北海道に生きる厳しさを痛感する日々でございます。


さて、そんな厳しい極寒の夜に。
何とものどかであったか~い南国ムードにあふれた
昨夜のハナタレナックス、お楽しみ頂けましたか?


中でも冒頭から延々と繰り広げられた
大泉さん演じる「ハヤシさん」の一人コント。
「長えよ!」「いやいや、もっともっと見たい!」
ご意見も様々だったことでしょう(笑)


さて、この大泉さん扮する「ハヤシさん」。
ハナタレファンならご存知の方も多いことでしょうが
今一度確認しておきますと、HTBに実在する「取締役」でございます。
本当は、「林さん」と書きます。(当たり前か)


そして何を隠そうこの「林さん」、
僕にとってはこの仕事のお師匠さんとも呼べる大先輩なのでございます。

今から15~16年ほど前、僕がこのHTBに入社して2年目の頃。
当時担当した番組のプロデューサーが林さんでした。

右も左もまだ良く分からないくせに言う事だけはいっちょ前、
という生意気な駆け出しディレクターを、メガネの奥のギョロッとした
大きな目玉(瞳とは言えない)で温かく見守ってくれた優しい先輩でした。


大泉さんがハヤシさんを演じる時、
必ず目をギョロッとひんむきますね。
あれは、実際の林さんそのものです。
しかも、林さんはわざわざひんむいてる訳ではなく
地のまま普通の状態。(瞳とは呼びづらいでしょう?)


その番組というのは土曜日の午前中に放送していた
「週刊Nanだ!Canだ!」という企業の宣伝をメインとする
情報番組でした(俗に言うパブリシティってやつです)。

この番組には若き日の現オフィスCUE副社長が
ピッチピチのレポーターとしてご出演されていました。
おそらくまだ20代だった(?)若き日の鈴井貴之さんに出会ったのも
この番組でした。

林さんは暇さえあれば会社の電話で
「おーぅ、鈴井ちゃんよぉ~、飲もうぜぇ~」と電話で絡んでいたもんです。


大泉さん演ずるハヤシさんがよく「おぅ、まみぃ~」と馴れ馴れしい口調で
電話してますね。あれも、まさに実際の林さんそのもの。
注)おにぎりあたためますかに出演中/佐藤麻美アナ。
  林さんは取締役でありつつ「おにぎり」の現役プロデューサーなのです。

 

ただ、「携帯電話と称して会社の内線電話を持つ」というのは
(しかも昨夜は2つに増えてましたね…)
大泉さん一流のセンスから生まれたお遊びですので誤解なきよう。

そこまでバカではありません。本人ちゃんと携帯も持ってますし。
なんなら街行く若者と同じくらいの勢いで夢中で携帯いじってますし。


更に、もひとつ名誉のための補足。
新人アナの吉田理恵に対して「俺はもうシャワーも浴びたぞぉ~」
なんていう意味深な発言が飛び出していましたが
あれも実話ではありません(たぶん…)。


そんな訳で、HTBとオフィスCUEの接着剤とでも言うのでしょうか?
そういう存在として当時の若者たちの中心に居たのが
誰あろう「林さん」だったのです。

その後、「チーム林」とも言えるその関係は、HTB深夜番組の先駆けとなった
「モザイクな夜」へと発展し「水曜どうでしょう」でブレイク、
「ドラバラ鈴井の巣」「おにぎり」「ハナタレナックス」へと続いてきました。


ところで。
大泉さん演じる「ハヤシさん」は、
自分がカメラに映ってしまっていることに気づくと
慌てて「どうぞどうぞ」のポーズで後ずさりをし、
腕を組んで、もぞもぞっとします。

あれもまた、紛れもない「林さん」の形態のひとつ。

(ちなみに業界用語でスタッフがカメラに映りこんでしまうことを
「見切れる」と言います)

ドラバラ時代、実際にその光景を僕は見ています。

当時P(プロデューサー)だった「林さん」は
暇に任せて、じゃなかった、、、忙しい合間を縫って
しょっちゅう現場に顔を出してくれる優しい管理職でした。

しかし立場からして、当然現場での細かい撮影の段取りなどは
知りませんし、把握している必要もありません。

そんな中、何かの拍子にたまたまメイキングカメラが
林さんの方向に向いたのです。

こちらとしては、ドラマ用のカメラではなくメイキングカメラですから
多少Pが見切れたってそれほど気にもなりませんし、
悠然と構えていてくれればよかったのですが…。

当の「林さん」はヤバイ!と思ったのでしょう。

とっさにきびすを返して後ずさりをしてしまったのです…。
もう、手遅れなのに。「既に映ってしまった」のに。


この光景はおそらく多くの出演者・スタッフも何度か目撃しているはず。

ただ…正直その時はそれ程「面白い光景」とは映っていませんでした。
少なくとも僕の目には。

むしろ「林さん」の行動をみんなが当たり前に見ていたのではないかと思います。


一昔前までは、テレビにスタッフが映りこむなどもってのほか!
そんな失態を犯したら先輩ディレクターに2~3発殴られても仕方がない、
下手したら「飛ばされる」…そんな暗黙のルールがありました。
裏側を見せるのはご法度だったんです。

いや、これは昔の話ではなく今でも大半の番組がそうかも知れません。
さすがに殴られるまでは無いにしても、よくテレビの裏方さんが
カメラに見切れないようにと逃げまどう姿を見かけますものね。
「ドラバラ」のメイキングカメラが特別だっただけなのでしょう。


つまり「殴られる」ほどの厳しい時代に育ってきた林さんにとっては
むしろ当然の行動だった訳です。


しかし。
大泉さん扮する「ハヤシさん」がそれをやると
とたんに「面白いもの」になってしまう。

なぜ?


きっと大泉さんが持つ一流のアンテナが、
あの<動き>を<面白いもの>として捉え、
自分のフィルターと体を通して表現として吐き出した時に
あのような「面白いもの」に化学変化したんでしょう。


ただ後ずさりしたのがおかしかったんじゃなくて、
「もう映ってしまって手遅れなのに、映っちゃってるのに、
それでもどうぞどうぞのポーズで後ずさりする林さん」が
面白かったんでしょうね。
もちろん、その動き自体にもアンテナを刺激するツボがあったのでしょう。
大泉さんのあの形態模写を見て、
僕は初めて気づいたのです。


形態模写というのは得てしてそういうものなのかも知れません。


日常ごく当たり前と思って見過ごしているものが
ある日一流のアンテナにキャッチされ、
それが物真似としてデフォルメされた形で表現された時に
「面白いもの」に変化してアウトプットされる。

そして、笑いが生まれる。


(本人だけは笑えないのかもしれませんが…。)


そこで笑いながら初めて我々凡人は気づく。

「林さんて面白いんだなぁ」と。


大泉さんは、「人の魅力を引き出す」天才。
もちろんそれがそのまま、本人の魅力でもあるのですが。


そんな林さんも今では取締役。
部下が言うのもなんですが、ぶっちゃけ「そんなに出世する方」だとは
思っていませんでした。(失言かしら…)
それはたぶん僕だけではなく多くの出演者やスタッフも。
「面白い人だけど、、、出世はしないだろう」
なんとなく、そんな気がしていたのです。


そう思っていながら、でも「いい先輩」だからみんなが付いてきた。


何がどうなって何が起きたのか?
平社員の僕には想像する術もありませんが、何かがあったのでしょう。
愛すべき我らが林さんは大方の予想を裏切り、
みるみるうちに出世を続けました。

番組でも昇格の度に大泉さんがお祝い企画を制作してきましたが
ハヤシP(プロデューサー)に始まり→B(部長)→K(局長)ときて
現在はハヤシT(取締役)。ここまで、ものの数年の出来事でした。

そして残るはいよいよ…「S」か!?(笑)

あまり大きな期待はせず、でもちょっと楽しみにしつつ
今後の「ハヤシさん」に注目していきたいと思います。


さて、他愛の無い話で長くなってしまい申し訳ありませんでした。

もしや「ハヤシT」をご存じない方がいたら…と思い
番組を楽しむためのガイドとして説明するだけのつもりだったんですが
思いのほかペン(つーか指)が進んでしまいました。


次回のハナタレナックスは、「ハヤシさん」1回お休みで
いよいよ恒例の「寝起きドッキリ企画in沖縄」。


視聴者の皆さんはもちろんのこと、出演者のナックス自身も、
そしてスタッフさえもが<あ然>とする意外な結末が待っています。


1月17日(木) 深夜0:10~


二転三転スリルも満点の「寝起きサスペンス」(?)
その一部始終をお見逃しなく!

(杉山)