ハナタレナックス

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思い出

2009年07月03日(金)

7月3日(金)

 

ナックスの皆さんも敬愛していたマイケルの訃報から、

早いものでもう1週間が経つのですね・・・。

 

今年は悲しい報せが多くて何だか心が折れそうになります。

 

キヨシロー、そしてマイケル・・・。

特にキヨシローは僕にとってほぼ青春時代の全てでしたから、

今でも自分の中でまったく消化し切れません。

 

マイケルは・・・僕はドンピシャ世代なので

その人気ぶりやMTVなどでのフィーバーぶりは

もちろんよく知っているのですが、

実はちょうどその頃、キヨシローをきっかけに

ローリングストーンズに夢中になっており、

音楽の趣味が最新のヒットナンバーではなく

70年代~60年代へと遡ってしまっていたので、

リアルタイムでそれ程のめり込んだ記憶はありません。

 

でも、やはり同級生の友達にはマイケル病に

かかってしまったヤツも多くいました。

そんな中の一人が、高校時代の大親友でした。

 

「一緒に行ってくれるやつがいないから行こう!」

とそいつに強引に誘われ、初めてマイケルのライブに

行ったのが88年の「BADツアー」でした。

(初めて、とは言ってもそれが最初で最後になりましたが)

 

名盤「オフ・ザ・ウォール」(僕の中ではこのアルバムがダントツ!)、

世界的大ヒットを記録した「スリラー」に続き、

最新アルバム「BAD」をリリースした直後、

マイケルが最も輝いていたタイミングでの来日公演ですから、

そりゃもう世間は大騒ぎ、僕の親友も何週間も前から

えらい盛り上がりようでした。

 

ちなみにその年の春には、懐かしの後楽園球場から

変わったばかりの新生・東京ドームでミック・ジャガーの

こけら落とし公演があって、でもそん時はそいつ、

「行こうぜ」って誘ったのに

「興味ねえし、チケット高え」の一点張りで

耳すら貸さなかったくせに。

 

でもまぁ、付き合いのいい僕はそれでもこうして、

絶頂期のマイケルのライブに出かけることになりました。

 

確か当日はクリスマス間近の肌寒い日。

僕らはちょうどハタチぐらいの頃、

若い盛りですからそりゃ当然意味もなく

異様なテンションで盛り上がりますわな。

こちとら当時はそれ程好きでもないのにね・・・(笑)

 

朝からそいつの家に集合してビールを飲みながら

レコード(!・・・CDではありませんよ、レコードです!)を

ガンガンかけて、そのレコードに合わせて

「ホゥ!」とか「ダッ!」しか合ってないデタラメ英語で大熱唱。

 

気ばかりが急いちゃってるので3時間前には会場到着、

グッズやら何やらを買い込んでビール片手にはしゃいで、

でもまだハタチそこそこですからお酒を飲み始めてからの日も浅く、

ようやくコンサートが始まる!って時には二人とも

ずいぶん「具合悪く」なっちゃってたことを覚えてます(笑)

 

んで、会場に入ってみると、

席はビックリするくらい後ろの、上の方。

つまり、4万人の入ったすり鉢の頂上!

 

スーパースターは豆つぶのような小ささ、

動いてんだかどうだかもよく分からない。

 

モニターに移る映像より聞こえてくる音が

2テンポくらい遅れてるからノリづらい・・・

 

でもそんなことすら関係なく、

会場はスーパースターのステージに大熱狂。

夢かと思うくらいのスピードで時は過ぎていきました。

 

帰り道、ドームの外で名曲の数々を

知らない人たちと一緒に大熱唱しながら、

ほとんどその場から動かないムーンウォーク(もどき)や

キレのない阿波踊りのようなブレイクダンスで盛り上がったっけ・・・。

 

 

その5年後。

 

 

その大親友は突然急な病気に倒れ、他界してしまいました。

数ヶ月前から体調を崩して入院していることは聞いていたのですが、

僕は就職で既に札幌に来てしまっていたため、

お見舞いすら行けないまま突然のお別れになってしまいました。

 

その後まもなく帰省した際にお墓参りに行き、

そいつの弟と会いました。

その時、「兄の形見だ」と言って

なぜかマイケルのレコード2枚を僕にくれたんです。

 

亡くなる直前まで聞いてたそうです。

で、弟に「俺はあいつの行きたいコンサートに

付き合わなかったのにあいつは付き合ってくれたから、

もし会うことがあったらお礼だって言って渡してくれ」と。

伝言されたんだそうです。

 

なんだ、アイツ。

自分のワガママ分かってたんじゃねーか。

でも俺だって知らないうちに楽しんでたから

気にしなくていいのに・・・。

 

あの日を思い出してはずいぶんと泣きました。

 

 

その日以来、マイケルの新譜は出れば必ず買うようになりました。

あいつの代わりに。

 

でもこれからは天国であいつがマイケルのコンサート見れるから、

いいか。

そのライブの音がこの地上にも漏れてくれればいいのにな・・・。

 

 

さて、話は少し変わって。

そんな日々の中、つい2~3日前にとある知り合いと飲んでいましたら、

安田さんから突然電話がかかって来まして

(正確にはその知り合いの電話にかかってきて、

それが周ってきたんですが)。

 

時刻は深夜0時を回ったあたり。

・・・と、いうことは当然・・・?酔ってない訳がない・・・。

 

我々は一瞬出るのやめようかな、とも思ったんですが、

まあ出てみました。

 

安田さんと言えばドラバラで「真池龍」を生み出した張本人。

マイケルのことを敬愛してやまない彼と

少しでも話して気持ちを落ち着けたい・・・

そんなふうに考えたのかも知れません。

 

 

「もしもし・・・マイケル死んじゃったね・・・」

 

亡くなった後のワイドショーのはしゃぎっぷりに嫌気がさしていて、

知りもしないくせに訳知り顔のコメンテーターさんたちが

通り一遍の言葉を並べているのにムシャクシャし、

スキャンダル面ばかりをあげつらった特集を見てガッカリして・・・

 

どうして彼の「音楽面」の功績や足跡を

“ちゃんと”話してくれる人がいないんだろうね・・・

そんな話を延々としてました。

 

安田さんはその辺のテキトーな音楽評論家が

太刀打ちできないくらいの「洋楽オタク(マニア?)」ですから、

まあ、このテの話を始めたら止まらないし終わらないのです。

いつもの無口ぶりがウソのように、話す話す。 

 

しかも、聞けばその時の彼の状況は

東京の片隅を、家に向かってワンカップ酒を片手に

歩いていると言うじゃないですか!(笑)

 

「え!?外なの!?」みたいな・・・。

 

「しかもワンカップ!?」みたいな・・・。 

 

そんな中、20分近く話してたでしょうか。

 そろそろ切らなきゃね、となったあたりの切り際に

ボソッと小さな声で

 「もうすぐ始まるコールセンターの恋人(ドラマですね)、

HTBで放送すんのに、なんでハナタレのスタッフルームでも

誰も触れてくれないんだろ・・・?」と、

ほぼ独り言に近い感じでつぶやいたのです。

 

「え・・・?」

あまりに突然の話題チェンジだったので、

僕は一瞬ついて行けず思わずそう返してしまったんですが、

次の瞬間すべて合点が行きました。

 

「そうか、顕ちゃんは別にマイケルの話をしたくて

電話をかけてきた訳ではないのだ」と。

 

こっちが勝手に突然マイケルの話を振ったから

ついつい乗って付き合ってくれたんだもんね。 

 

そうだったね、今、東京で連ドラがんばってるんだもんね!

 

「これは失礼しました!もちろん、書かせて頂きますよ!

ただし、タイミング的にマイケルの話のついでになってしまうけど・・・

ゴメンね!」

 

「いやいやいいんです、もちろんマイケルのついでで。」

 

 

ということで・・・。

ここで忘れずにバキッ!と宣伝させて頂きますよ!!

 

 

と、その前にまずは安田さんから皆さまへの伝言から。

 

「ドラバラ出身俳優としての誇りを持って頑張ってます!」

 

「第1話はハッキリ言ってガチガチに硬くなってるけど、

2話目以降は少しずつ見やすくなります・・・。」

 

とのこと。

 

皆さま、この辺も含みおきの上、是非ご覧下さい!

 

 

「安田顕主演!のコールセンターの変人」

 

今夜9時、テレビ朝日系列にて放送!(北海道はHTBです!)

 

 

裏番組は超激戦区!

「金スマ」も面白そうだし

「エヴァンゲリオン」もやってるし、

「さんま&くりぃむ」もあるし・・・。

 

それでも、

今夜ばかりは「安田顕主演!ナースコールの変態」を

最優先でよろしくお願いします!

 

よし、これでよし!

 

あ、ドラマのタイトルちょっと間違えたかな・・・?

 

 

(杉山)