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宮古島の夜のこと。

2010年03月12日(金)

ずいぶん前に、裏話を書くと言ったきり

バタバタと忙しくなってしまい、

気づけば遠い昔の話になってしまった

「大泉さんの宮古島での最終夜の悲劇」。

 

僕の中でもすっかり消化されて

あんまりホットな話でもなくなっちゃいましたが・・・(笑)

それでも皆さん、聞きたいですか?

 

 

あ、遅れました。杉山です。

 

HTB制作部はいまだ人事異動の余波による

混沌カオス状態が続いておりますが、

とりあえず皆、元気に日々を過ごしております。

 

 

 

 

さて、では古い話でも聞いてやろうという!というお暇な方のみ

この先を読み進めて頂ければと思います。

 

 

 

皆さま「宮古島」の最終回の放送をまだ覚えてるでしょうか?

 

東洋一美しい砂浜と言われる与那覇前浜ビーチで

地元の強豪チームを相手にビーチバレーでコテンパンにやられ、

罰ゲームとして高さ6mというインギャー橋から飛び降りた、

あの回です。 

 

あの日の大泉さん、

心なしか鼻声だったのですが

お気づきになった方はいらっしゃいますか?

 実はあのロケ最終日(4日目)の前の晩、

こんなことがありました・・・。 

 

 宮古テレビへの生出演企画が終り、

午後7時で撮影終了!となった3日目の夜。

つまり、シゲちゃんの誕生日でもあった11月7日。 

 

この日はなんと!ちょうど我らが日本ハムファイターズ対ジャイアンツの

日本シリーズ最終戦の日でもありました。

 

本来なら、みんなでシゲちゃんのお誕生日会でも開いて

盛大に盛り上がるはずの夜でしたが、

なんせ、今や道民の最大関心事となっている日本ハム。

その日本ハムにとって1年で一番大事な試合があるのです。 

 

大変悩ましい選択ではありましたが、まあその前の晩には

1日早い「ハッピバースデー」携帯カメラ撮影会もしたしね。

(過去の日記をご参照下さい) 

 

ということで…、何はさておきまずはコンビニで軽く弁当でも買って

ホテルに戻って野球観戦しましょうよ!ということになりました。

 

ちなみに、それほど野球に興味がないシゲちゃんは

同じく関心の無い川満しぇんしぇーやマネージャーさん、

メイクさんなどと連れ立って町中へと消えていきました。

 

「ゴメンな、シゲ・・・。申し訳ないけど誕生日どころじゃないんだ・・・」

みんな口には出さずとも心の中でそうつぶやき、

後ろ姿を見送ったのです。 

 

この辺も、やはりミスター残念だからこそ為せる

「星回り」なんでしょうかねぇ。  

 

 

さ、そんな訳で。

シゲちゃんを見送り、「ハム、ハム、ハム!」と急いで戻ったホテル組。

 

とりあえず一人で見たい人は各自、自分の部屋で。

みんなで盛り上がりたい人は、

「デラックスツイン」という驚くような広さのスイートルームに泊まっていた

プロデューサー・福屋キャップの部屋に集合!となりました。 

 

※名誉のために一応書いておきますが、

 福屋キャップはプロデューサーの権力を振りかざして

 自分一人だけ豪華な部屋に泊まっていた・・・

 という訳ではありません。

 どうしても部屋数が足りなくて、

 ホテル側からの要望もあり仕方なくその広い部屋に泊まってた、

 というのが真相。 

 

 しかもそんな広い部屋なもんだから、

 毎夜毎夜スタッフや出演者が訪れては

 飲んだくれてクダを巻いては勝手に泊まっていきます。

  結局滞在した5日間、まともにベッドに寝たことは

 一度も無かったそうです。

 

 だもんで、寝不足のキャップの目は

 最終日には完全に窪んでいましたとさ・・・。

 ご愁傷さま(合掌)。

 

 

さ!そしていよいよ野球観戦。

何を隠そう大の野球好きの僕は、迷わず自分の部屋へ!

一人で固唾を飲みながら手に汗かきながら

一球一打に一喜一憂しながら集中して

試合観戦に臨みたかったのです。 

 

ナックスからは、森崎リーダーと大泉さんが

キャップの部屋へと向かったようです。

 

 

 試合の結果は・・・

皆さんご存知の通り、熱い投手戦の末の惜敗。

2対0。 

 

奥歯をかみ締めながら、原監督の胴上げを見せつけられました。

僕は一人、自室で悔しさを抑えつつ

来年は絶対日本一になってやる!と固く決意をしたのです。 

 

・・・って、オレは監督かよっ! 

 

おそらくキャップ部屋に集まった皆さんもさぞかし盛り上がり、

そしてさぞかし慰めあったことでしょう。 

 

 

 

野球が終り、少し熱も収まった頃

我々スタッフはようやく我に返り、

そそくさと翌日のロケの準備にとりかかりました。

 

あ、そうそう。この時ですね。

音尾君が夜のお散歩にでかけ、打ち合わせ中の僕らとバッタリ遭遇。 

 

「どうせなら明日、しぇんしぇーメイクしない?」と

僕に強要されたのは・・・(笑)

 

 

そんな翌日の準備も終り、夜11時くらいだったでしょうか。 

初日の「泡盛利き酒大会」で使った泡盛がかなり余っている…

ということに気づきまして、

「きっとまだキャップ部屋は、みんなで悔しさの余韻に浸っているだろう」と

勝手に想像し、差し入れついでに覗きに行きました。  

 

ところが。あまりに日ハムの敗戦ショックが大きかったのか?

それとも疲れていたのか?

そこにいたのは、キャップと大泉さん、

そしてマネージャーM氏の3人のみ。

 

「あれ?皆さんもう解散ですか?

せっかく差し入れの泡盛持って来たのに…」とか言いつつ、

(でもこの輪の中に入ったらきっと帰れなくなって

明日のロケに響くぞ…!)と長年の勘で直感した僕。 

 

とりあえず酒だけ置いて帰ろうと思ったその時でした。 

 

「おう杉山ちん!たまにはゆっくり話そうじゃないか~」と、

既にそこそこいい感じに酔っ払った赤ら顔の大泉さん。 

 

「おう順ちゃん、ここ空いてるぞ!」と、

やや救いを求めるような福屋キャップの目。 

 

とっさに察知しましたね。 

 

キャップ、実はそろそろ大泉さんに帰って欲しいんだな、と。 

寝たいんだ、、、きっと。

だって連日の無遠慮な客のお陰ですっかり目が窪んでるんだもの。  

 

でも…。ちらりと大泉さんを見ると、

「絶対に帰りそうにない雰囲気」。

とでも言いましょうか。 

 

「今日は飲むぞぉ!語るぞぉ!話したいこと一杯あるんだ!」

そんな空気満々。 

 

「仕方ない。」

多少諦めて、その場に座りました(笑) 

 

そこからは怒涛の語らい。

あんな話、こんな話、ここには書けないような話、

書けるけど忘れてしまった話、などなど…

 

話の内容は割愛しますが、とにかく延々と語り続け、

当然ながら時間だけは刻々と過ぎていきます。 

 

 

そうこうするうち夜中の1時。

そろそろ心配になった僕は

「先生、明日の集合時間は8時だけど、大丈夫?」 

「まだまだでんでん大丈夫!」 

いや、もうかなり呂律も厳しくなってますけど…。 

 

 

更に語らいは続き、夜中の3時。

「先生、もうそろそろホントに部屋に戻って寝た方が…」

「いや、せっかく楽しく飲んれるらからさぁ~…」 

いよいよ口の回りも怪しいですよ…。 

 

と、ここでさすがに心配になったのか、

マネージャーM氏も「大泉さん、行きましょう!そろそろ行きましょう!」 

 

しかしまったく言うことを聞く気配はなし。

 

「ちょっとトイレ…」

しまいには、トイレに行ってもドアを100%完全に開けっ放しで

ジョコジョコジョコジョコ・・・・・・ 

 

しかも・・・!

「でさぁ、それがさぁ…」

トイレで用を足しながら、ナントそれでもしゃべり続けています・・・! 

 

どんだけ話したいのよ! この人!!  

 

 

「これはもう、このままロケに行く気だな。」 

マネージャーも諦めたのでしょう。

ついにその場で横になり寝始めてしまいました。  

 

5分後。 スー、ハー、スーーーー、、、

ズゴゴゴゴゴゴッ!キュ~、、、スー、、、

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴォッ!! 

 

ものすごい勢いでマネージャーM氏の寝息が

いびきへと変わり始めました。

イケメンなのに・・・。 

 

もうこうなったら何でもおかしい酔っ払い洋ちゃん。

携帯を取り出し、大爆笑しながら動画でその姿を撮影開始。

飽きずに4~5分回してました。  

 

 

そんなこんなで結局、朝5時。 

目を醒ましたマネージャーが強引に酔っ払いの腕を引っ張り

ようやく大泉酔うちゃんが部屋へと戻っていきました。 

 

僕はそこからとっととシャワーを浴び、

6時前に寝て7時半に起きてクラクラしながら出発・・・! 

 

もちろん、大泉さんだって条件は同じ。  

「大丈夫ですか先生?」 

声をかけてみると

「大丈夫だワケだいだろぉ~」

呂律は戻っていましたが、もう、完全な鼻声でした…。  

 

ちなみにその日の朝の先生はと言えば、

「いやぁ~全然記憶に無いんだけど、

なぜか携帯に○○(マネージャーM氏)のいびきが

ひたすら入ってるんだよなぁ…何だコレ?」

 

・・・って、おい!覚えてないのかよ!(笑)

 

 

しまいにはカメラが回ってるところで

「いやぁ、昨日はプロデューサーとチーフディレクターと

一緒に飲んでたのに誰も止めねーんだよ。

今日がビーチバレーだったんなら早く教えろよな!

この状態じゃバレーボールなんて絶対できないぜ・・・」と、

得意の悪態をつく始末。

 

 

おいおいおいーー!!

 

 

※その悪態は時間が足りなくて放送からは漏れてしまいましたけど。

 

 

ま、そんな訳で。忘れようにも忘れられない楽しい夜を過ごし、

忘れたくても忘れられない地獄のロケ当日を迎えていたのでした。

 

 

ちなみに。

ビーチバレーに負けてしまったのは

二日酔いと寝不足のせいではなく、

ただの「実力」だと思います。

 

 

おわり。

 

 

 

ではでは、また来週お会いしましょう!

(杉山)