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年末のご挨拶

2011年12月27日(火)

年内も残り少なになって参りました。この一年はどんな年だったでしょうか。

皆様、大変ご無沙汰しております。加納です。

 

先日放送しました『北海道の笑顔プロジェクト大泉編』を最後に

2011年の全放送を無事に終える事が出来ました。

これもひとえに皆様のご愛顧のおかげと、

スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そこで、その前回の放送した『笑顔PJ大泉編』について少しお話をしようかと...

大泉さんが訪れたのは、道内屈指の観光地:函館市でした。

彼にとって函館と言えば、プライベートや仕事で何度も訪れたことのある街。

つまりロケハンをした我々スタッフより、よっぽど函館に詳しいということ。

そんな中、ロケはスタートしたのでした。

案の定、大泉さんから多くの取材候補が飛び出し、

スタッフはその意見に乗っかってばかり...

 

しかし、ディレクターの私としては、どこかもどかしい...

ディレクターなんて生き物はSですからね(笑)

自分の描いたストーリー通りに行かなければ、

歯がゆく、もどかしく感じるものです。

 

まず大泉さんが提案したのは、「阿佐利 本店」。

本来すき焼き専門店ですが、

コチラで作る"コロッケ"が美味しいと評判だったのです。

勿論、すき焼きの美味しいお店ということで「阿佐利」の存在は知っていました。

けれど、コロッケが美味しい事までは知らなかった...

正直「ヤラれた...」と思いました。

リサーチしていた自分より大泉さんの方が詳しいっていうのが悔しかったのです。

 

続いて大泉さんが提案したのは、「宮原かまぼこ」というお店。

道内で一番古く、歴史のある魅力的な"かまぼこ店"でした。

こちらのお店はノーマーク、お店の存在すら知りませんでした。

更に試食した"かまぼこ"が最高に美味しい...

これまた「ヤラれた...」と思いました。

 

3軒目に向かったのは、「北島三郎記念館」。

北島三郎さんのルーツを学ぶ事が出来る場所で、

大泉さんが足しげく通う人気の観光施設です。

コチラはリサーチ済み、そして営業時間も把握していました。

到着する頃には閉館していることも知っていました。

一応行ってはみたが、やはり営業はしておらず...「北島三郎記念館」は翌日へ。

 

このとき時間は、午後7時30分―――

時間を考えると、もう一軒取材をしたいところ...。

 

すると大泉さんが...「俺の持ち駒は切れた...」と一言。

彼の行きたい場所はネタ切れでした。

そこで私は、チャンスと思い一軒のお店を提案しました。

 

そして、この日最後のロケ地「中華料理 幡龍」へ向かうことになったのです。

この旅で唯一、私が提案した取材候補でした。

なぜこのお店かというと...

「幡龍」には、セクシーな女性店員がいると友人から聞いていたからです。

私は、そのセクシーな女性店員をひと目観たかったのです。

お店へ向かう車中、大泉さんを含め男性スタッフ全員"中二病"を患っていました。

「どんな店員なのか」「どんな格好なのか」「どのくらいセクシーなのか」

頭の中は「セクシーONLY」でした。

 

お店に到着し、実際にお会いしてみると、これがホントにセクシーな女性!

胸元が開いた服に膝上20センチのスカート...私は興奮しっぱなしでした。

私は「いかにセクシーをセクシーに撮影するか」を考えていました。

それは、全てを客観的に見る事が出来なくなり、店員さんの胸元に一点集中。

これが"中二病"と言われる病です。

 

...その後、私の"中二病"が治ったのは

それから半年近くが過ぎた12/22のOA日でした...

自宅で放送を観た私は、急に恥ずかしく思いました。

それは、全てを客観的に観ることが出来た瞬間でもありました。

「セクシーに勝るとも劣らない、インパクト大の絶品料理の味」

「セクシーな店員さんが中華料理店にいるというギャップの面白さ」

「セクシーな店員さんとご主人(店主)のお店にかける思い」

これらが描かれていれば、もっともっと奥深く面白いVTRになったはず...。

このようにディレクターという仕事は

【企画→ロケ→編集→OA→反省】というサイクルが永遠と続くのです。

 

以上"中二病"に勝てなかった30歳の反省文でした。

2012年は、もう少し大人になろうと思います。

 

それでは、皆様よいお年をお迎えください。

本年中はありがとうございました、来年もよろしくお願いします。

 

(加納潤哉)