ハナタレナックス

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寒中お見舞い申し上げます

2014年01月16日(木)

2014年もまる2週間が経ちました。

寒さ厳しい折、いかがお過ごしでしょうか?

ご挨拶が遅れまして申し訳ありません。ディレクターの平尾です。

寒中お見舞い申し上げます。

 

さて。

正月気分がすっかり抜けきったところで

1月9日に放送しました「新春!年賀CMを作ろう」企画のこぼれ話をさせて頂きます。

 

新年のご挨拶を

年賀状ならぬ年賀CMでいち早くお届けしようというのが企画主旨。

 

が、そもそも1月1日・3日・6日に各1本、

合計でたった3本しか流れないばかりではなく、

【1日のどこかで流れます】

【えーと、5時間くらいの間のどこかで流れます】というあまりに乱暴な告知に

「本当に新年の挨拶を届ける気があるのかね、キミィ!」

と2014初怒りを覚えた方もいるかもしれません。

 

一方で「録画してでもパーフェクトで捕獲してやる!」という奇特な方たちの姿も。

ただただ頭が下がる思いです。。

 

因みに、放送された時間はと言いますと・・・

1月1日 午後3時28分

1月3日 午後3時26分

1月6日 深夜0時12分 でした。

そういえば録画がまだ残ってるかも、と言う方、お時間があれば見てみてください。

普通のCMから突然オカシな映像に切り替わるという非常にシュールな体験ができます。

 

 

ご覧頂いていない皆様にCMの内容を簡単にご説明しますと、

「荒れ狂う日本海を馬で疾走」するという15秒のCM。

これは事前にナックスさん達が5つのスタッフ案の中から選んだものです。

せっかく3本流れるのだからと、1本ずつ主役を変えて作ることになりまして。

 

大泉さんには「暴れん坊将軍」風の衣装を、

音尾さんには「ベルサイユのバラのオスカル」風の衣装を、

森崎さんには「モンゴルあたりの王様」風の衣装を着て頂きました。

 

3パターンしか撮れないのに、ナックスさんは5人。

安田さんと戸次さんの出番はなかったのか。いえいえ、ご安心ください。

 

お二人には、森崎さんが乗るハリボテ馬の前脚と後脚を担当してもらいました。

断じて安田さんと戸次さんにイジワルをしたかったわけではありません。

このハリボテ馬の導入には二つの理由があります。

 

 

理由1

乗り物との相性が最悪の安田さん。

ポケバイに乗れば転倒、

オフロード車に乗れば横転、

ゴムチューブに乗れば柵を乗り越え頭から雪山に刺さる・・・。

これまで数々のミラクル(笑えるものから現場が凍るものまで)を起こしてきました。

ご自身も馬に乗ることに不安を隠せなかったのか、

「馬で疾走」案に決める話し合い時、こう仰りました。

 

 

 「俺は馬をやる」

 

 

お正月気分のお茶の間に、危険映像をお届けするのは我々とて不安。

お年玉にウキウキしているお子さんのテンションを下げてしまうことは断じていけません。

 

ハリボテ馬の導入が決定しました。

 

 

理由2

「俺は馬をやる」

そう宣言された直後、

「でも前脚は俺がやるけど、後脚も必要だよ?」とも仰った安田さん。

安田さんと音尾さんで森崎さんを乗せるというイメージが

メンバーの中にもなんとなく出来かかっていました。

 

と、その時。

 

 「いや、悪いけど、ハリボテの後脚だったらオレ得意だよ!?」

 

なぜか颯爽と手を挙げた戸次さん。

そもそも

「俺は馬に乗りたい!」と仰り、

5つの案の中から「海を馬で疾走」するCM案をゴリ押ししたのは戸次さんその人です。

 

数分前のその発言を忘れてしまったのか、

美しい犠牲愛なのか、

単に負けず嫌いに火がついたのか。

よく分かりませんが戸次さんのアツイ心意気をくみ取らないわけにはいきません。

 

後脚が戸次さんに決定しました。

 

 

そして迎えた本番当日。

戸次さんは朝から馬に乗れるとニコニコされています。

そんな戸次さんを横目に、運命の(?)配役発表です。

 

 MC「お三方にはアチラのハリボテに乗って頂きます!」

 森崎・戸次「・・・」

 安田「そういや・・・おれそんなこと言ったな・・・」

 大泉・音尾「(爆笑)」

 

 MC「乗って頂くのは森崎さん、前脚は安田さん、後脚は戸次さんです」

 戸次「なんでだよ!なんでオレが脚なんだよ!!!」

 MC「この案に決める際、戸次さんが後脚をやると立候補されてましたよね?」

 

 戸次「オレはそんなこと、

  一言も言ってねー!!!!!」

 

 

あんなに意気揚々と手を挙げていたのに・・・

あんなに鼻息荒く後脚の難しさを語っていたのに・・・

 

ぶうぶう文句を言う戸次さんを大泉さんは諭します。

 大泉「シゲ、きっと言ってたんだって。あきらめな」

 

大泉さんと音尾さんの乗馬練習中、遠くから羨ましそうに見つめる戸次さん。

脚用のフサフサした着ぐるみに着替える時、悲しそうな目で袖を通していた戸次さん。

将軍と貴族と王様が国を超えたミニコントを繰り広げる中、

大泉さんに「おいそこの男、なぜお前はかくも毛深いのか」とイジられていた戸次さん。

 

そんな戸次さんの気持ちはおかまいなしに、撮影場所の日本海へと向かいます。

ゴオゴオと荒れる海、ビュウビュウと吹き付ける風。

午前中に波浪警報が発令されていたほどの荒れっぷりで

スタッフ一同、冬の波に襲われます。

出演されるナックスさんにも波は容赦なく襲い、馬の脚が取られるほど。

 

大泉さんと音尾さんは本物の馬ですが、

ハリボテ馬の脚は安田さんと戸次さんの脚。

着ぐるみに冷たい水が染みこんでビチャビチャです。

 

森崎さんの体重がお二人の肩に食い込み

脚は海水でグショグショなのにも関わらず、浜辺を疾走させられるお二人。

 

安田さんは黙々と淡々とご自分の役をこなされます。

戸次さんは途中で楽しくなったのか、ご自身で演出を付け始めました。

 

お二人の活躍のおかげで、事故なく日が暮れる前に無事撮影は終了。

本当に頭が下がる思いでした。

 

 

本編では全くお二人の顔は映っていませんが、

あれはまぎれもなく安田さんと戸次さんです。

顔が見えないならばスタッフが代わろうなんて発想は

1mmもないのがハナタレナックス。

いじめたいわけではありません。

ナックスさん達のことを心より尊敬し深く愛しているのです。

そんなツンデレなハナタレナックスを

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

追伸。

本日16日は久しぶりにレギュラー時間通りの深夜0:15~OA!

馬の脚を頑張った安田さんと、馬の脚をまぬがれた音尾さんの笑顔プロジェクトです。

真夏の北海道の映像となりますが、ぜひご覧くださいませ。

 

 

(ディレクター 平尾由佳子)