天才とは。

2016年02月02日（火）

ずいぶんズレたタイミングになってしまいましたが、

大泉洋さんブルーリボン賞、おめでとうございます！

北海道ではもうずいぶん前からスターの名をほしいままにし、

スタッフからは若干小バカにしたニュアンスも入りつつ

「大先生」と呼ばれ続けてきた大泉さん。

関わった誰もが「天才」と呼び、

それでいてその天才らしからぬ器の小ささや

あまりにも庶民的な人間性も含めて愛されてきた北のキラ星。

ついに、全国的に押しも押されもせぬ「大先生」になってしまいました。

天才。

について、かつてかのイチロー選手がこんな感じのことを言ってました。

「何もしなくても何かを為せる人を天才と呼ぶなら自分は天才ではなく、

努力して何かを為せる人を天才と呼ぶなら、自分はそうかもしれない」

（正確じゃないかも知れません、ニュアンスです）

我らが大泉さんはどちらなんだろう？

思い起こすのはもう10数年前、

「ドラバラ鈴井の巣」というバラエティ番組を一緒にやっていた頃のこと。

ちょうど東京での仕事が増え始め、

日ごとに東京と札幌を往復するような目まぐるしい生活を送っていた彼が

「おはようございまーす」

ちょっとだるそうに鼻声で撮影現場にやって来ました。

激しい気候の変化と目の回る忙しさに少々やられたようです。

そんな彼が楽屋に入るや、「風邪ひけないぞ、風邪ひけないぞ、オレ！」

と自分を叱咤するように何度も繰り返し独り言を繰り返す姿に

普段は見せない凄みのような気迫を感じたことがありました。

鬼迫、と書いた方が正しいかもしれません。

どのくらい調子が悪かったのか、熱が何度あったのかも分かりませんが

すごいオーラを感じたことを覚えています。

そして撮影が始まれば、

大門通だろうが真池龍だろうが、衣装の果てに至るまで

一切妥協することなく役作りをし、芝居に臨んでいました。

まあ、演じているのは、アレなんですけども。

もちろんバラエティパートで笑いを取ることへの執念もハンパなし。

ああ見えて。

それを称して「大先生」と呼び始めたのが

カリスマスタイリストの小松さんでした。

おそらく敬意を表して、でももっと楽にやったら、という気持ちも

込められていたのでしょう。

「うるさいわねぇ、しつこいわねぇ」

という本音も若干あったのかもしれません（笑）

思えば僕の覚えてる限り、大泉さんが体調不良を理由に

現場に穴を開けたことは一度もありません。

あるとすれば、不意の「ウ●コ」で出発が遅れるくらい。

あっ、あと自分が映る鏡に夢中になって出発が遅れたこともしばしば。

あっっ！寝坊で遅刻も結構あるか。

でも、穴を開けたことはほとんどありません。たぶん。

そんな一端をそばで見てきた者としては、

イチローさんの格言がストンと落ちます。

30歳を超えて乗り出した東京で一人、戦い続けたのでしょう。

きっとあの頃と同じような姿勢で。全力投球で。

「大門通」では残念ながら獲れなかった賞を、

「駆け出し男」でついに獲りましたが

僕にはなんとなく彼が演じてきた全ての「役」が、

揃って受賞したように思えてなりません。

積み上げてきた一つ一つの全力の報いとして。

確かにあの映画自体、圧巻の台詞量とスゴイ演技力でしたけれど。

2月9日が授賞式だそうです。楽しみです。

僕はきっとその姿に、大門通や真池龍、

ハナタレで言えばハヤシさんやキャプテンを重ねて見てしまうことでしょう。

そして笑ってしまうことでしょう。

ちなみに。

何事も全力投球で臨んできたはずの大泉さんですが、

最近ハナタレのロケについては、「休日」と言って憚らなくなりました。

ロケが終わって帰る時、必ず「あ～、いい休みだった。またねー」

と言い残して去っていきます。

「あー楽しかった」っつって。

・・・ここは実家か！？

さて、そんな実家でくつろぐ大泉さんの様子が

今週日曜日、全国津々浦々で放映されます。授賞式よりも先に。

普段ハナタレを知らない人には、

晴れ舞台の前に羽を休めているようにも映ることでしょう。

滅多に観れない「実家で休日を過ごす大泉さん」、

そして「仕事場で結果を残し晴れ舞台に立つ大泉さん」を

続けてご覧頂き、そのふり幅の大きさをご体感くださいね！

（杉山）

P.S.

全国放送がいよいよ日曜日に迫り、

今、HTBでは広報スタッフが躍起になって宣伝活動を

展開してくれております。

ホームページ内の特設ページでも、日々色んな最新記事が

更新されているようでございますのでお暇な方は覗いてみて下さい。

さらに、HTB正面玄関ではしょぼーい展示スペースなんかも出来てたり、

印刷し過ぎたのか、余っちゃった特番のポスターが

社内中のそこかしこに貼り巡らされております。

「できるだけ多くの人に見てもらえますように」

という気持ちは伝わってきますが、

社内にこんなに貼ってどのくらいの意味があるんだろうか（笑）

というぐらい気合が空回りしてますので、皆さん是非ご覧下さい！