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ミラクル。

2016年02月03日(水)

お陰さまで「全国特番」の編集がようやく終わり、

昨日、無事に納品も済ませて参りまして

あとはいよいよ放送を待つばかり!というところまで来ました。

あと4日!

全国放送ともなりますとね、大人の事情ってのが多くてですね。

映像に映り込む1つ1つに非常に細かいチェックが入りまして、

あそこの◯◯社の看板にモザイクを、

あそこの字幕ニホンゴがちょっとおかしい、

この車ウィンカー出るタイミングがちょっと遅いからカット差し替えて、と

まあ本質とは違うところで

色々とあらゆる方面に気を遣わなきゃならないことも多く、

実に骨の折れる作業でございます。

あ、愚痴ではないですよ、これ。

感想です、実感です、ただの。念のため。

そんなこまごまとした目と脳が痛くなる作業からようやく解放され、

少し普通にシャバの空気を吸えている昨日今日でございまして、

調子に乗ってなんと!2日連続の更新でございます。

気まぐれでごめんなさいね。

録り溜めしてた真田丸も、やっと2週目まで見終えました。

それでもまだ2週遅れです。来週には追いつけるかな?

でもルパンも溜まってるし、エキサイトマッチもSONGTOSOULも、、、

(コアな番組ばかりだな。。。)

それにも増して追いつけないのが雨あられのごとき安田さんの

バラエティ番組ラッシュ。

ゴチ?火サプ?にじいろ?波瀾?ビフォーアフター?え、、行列も??

どんだけ出んのよ!?

え?今夜はホンマでっか?

録りこぼしたものも既に結構あります。

「亀岡拓次」絶賛宣伝中!ずいぶん「喋る安田さん」が見られますね。

人ん家に行くと案外雄弁です。宣伝ともなればなおさら。語る語る。

何かの番組で、「もっと売れたい」なんてことを言ってました。

また何かの番組では「山手線に乗っても気づかれない」なんてことも。

この話、なんだか安田さんらしくていい塩梅だなあ、と思って聞いてました。

個人的な思いを言えば、これから先どんなに売れてもいいし

むしろどんどん売れてまだまだ大活躍してほしいと思うけど、

それでもなお、山手線でも京急でも居酒屋でも、

一生、死ぬまで気づかれない人でいてほしいなぁ・・・。

だってそのほうが安田さんらしいもの。

道端や電車でワーキャー言われるような画が想像できないし

作り笑いと愛想笑いで人々に手を振るような姿も想像できない(笑)

もしそんなんなったら電車にも乗れなくなるでしょうし、

赤ちょうちんの焼き鳥屋にも入れなくなるでしょうし。

似合わないものね。

一方でたぶん実は既に結構売れてると思うし、

気づかれないんじゃなく、気づかせてないんじゃないか、とも思うのです。

これはとっても勝手で天の邪鬼な解釈なんですけど。

おそらく通り過ぎるわりと多くの人が、

「あ、チームナックスの安田さん」「あ、下町ロケットの部長さん」

って、心の中では思っているんじゃないかと。ホントは。

でも、彼の放つ独特の「話しかけるなよオーラ」が、

人々に話しかけることを躊躇させ、

なんなら声をかけるどころか気づくことすら許されないのかな?

とまで思わせているんじゃないかと。

彼の放つ独特の「一人にしてオーラ」が

「あ、ほらあの人!」「え??何々?どれ?あ!!」

なんて騒ぎ立てることはおろかヒソヒソ話すら許さず、

結果、「気づかれてない」ということになっちゃってんじゃないかと。

勝手な憶測ですよ。

あくまでイメージです。

でもその憶測やイメージを裏付ける体験はしています。

ずいぶん前ですが、僕の東京出張ついでに一緒に飲む機会があり

JRのとある駅の改札出口で待ち合わせをしました。

売れっ子俳優さん相手にこんなとこでいいのかな?とも思いましたが

まあ本人がいいと言うのでいいか、ということで

改札出口で「やあ」なんつって手を振って出会い、

本人はいたって普通に歩いてるつもりだったんでしょうが

横を歩く僕からすると、結構しっかり出てるんです。

「いまはプライベートですよ~、話しかけないで下さいよ~」という

小さな独り言のようなオーラが(笑)

下を向き、歩幅は小さいながらわりと早足で。スタスタスタッ...

実際、僕の見る限り「あっ!」という顔をした人が何人かいました。

若い男性や、OL風の素敵なお姉さんや、

そこそこお年を召されたお母さまに至るまで世代も幅広く。

考えて見れば朝ドラにもレギュラー出演してましたもんね。

でもおそらく本人はそれにすら気づいていません。

なんせ、ずーーーーと下を向いて歩いてますから。

そんで背中からは「一人にして下さいよ~」と

ブツブツ小さい声で呟くようなオーラを地味~に出してる。

そりゃ気づかれませんって。

気づかせませんって。

ていうか、気づかれてることに自分自身も気づきませんて(笑)

安田さんという人は、不器用で、無口で。

多くを語らないから何を考えてるか分からないことが多く、

でも実は色々考えてて、本人は自分の考えに沿って行動するんだけど

天性の不器用だから思い通りに行かないことも多くて、

結果、自分でも想像していなかったような「ミラクル」を起こす。

いや、起こす、じゃない。

ミラクルが「起こる」。

「起こってしまう」。

ハナタレでもそんなことの連続でした。

ゴムチューブでゲレンデを滑れば、安全性が確認されていたはずの

網のフェンスをなぜか飛び越えて頭から落下。雪山に突き刺さる。

足だけ出てる。奇跡的にケガはなし。

映像は超面白い。犬神家の一族か!

車でデコボコ道を走れば、

ブレーキポイントでアクセルを踏み、まさかの横転。

奇跡的にケガはなし。映像は超面白い。番組制作費は超痛い。

西部警察か!

だからもう彼にどんなことがあっても、あまり驚かない。

この先もっと世間に知られる売れっ子俳優になっていくんでしょうし、

いずれ何かの賞もバンバン獲っちゃうんでしょうけど、

なんとなく、このまま一生「山手線で気づかれない俳優」に

なっちゃうんじゃないかと、僕は秘かに期待しているのです。

正確には、

「気づかれてるけど気づかせないから仕方なく気づかないフリをさせ

自分も下を向いてるからそれすら気づかない俳優」。

皆さんも街で安田さんを見かけたら、

あまり騒がず、できれば気づいたことも隠し、声もかけずに

心の中でこっそり「あーっ」とだけ思ってそのまま胸にしまい、

そーっとしておいてあげて下さいね。

沖縄のヤンバルクイナみたいなものと思って。

くれぐれも大きい声なんか出しちゃいけませんよ。

ビックリして何かミラクルが起きちゃうかも知れませんから。

そんな安田さん、今度の全国特番ではメンバー一致で「MVP!」と

絶賛したほど、静かに淡々と「ミラクル」を連発します。

是非見届けて下さいね。

(杉山)