now onair

NEXT

ハナタレナックス

TOP > STAFF ROOM

STAFF ROOM

結婚指輪

2016年02月05日(金)

道内在住の皆さま、昨夜の放送はご覧頂けましたか?

全人類の中で「結婚指輪を失くしてしまった」という経験のある方は

案外多いかもしれません。

でも、新婚2ヶ月でそれをやってのける人となると

かなり絞られるんじゃないでしょうか?

私の周りではまず聞いたことがありません。

そんな世界的にも珍しい「残念」をさくっとやってのけてしまうところが

戸次さんのすごいところ。

道外にお住まいで話がチンプンカンプンの方も多いでしょうから

ハッキリと書いておきましょう。

そう、昨年9月に結婚し、まだ新婚ホヤホヤの戸次さん、

そのわずか2ヶ月後に大事な結婚指輪を失くしてまったそうです。

しかも奥さんの目の前で・・・。(どうやってよ?笑)

昨夜放送された番組で、衝撃の近況報告を自ら行いました。

さすがです。

そしてもっとさすがなのは、そんな深刻な告白をした直後に、

もう忘れてしまったかのようにケロッと「あつあつのつけ麺」に

大喜びしてはしゃいでる姿。

子供か!?

奥さまももう怒る気にすらなれないんじゃないでしょうか。

あ、ちなみに番組では話してませんでしたが、

その後も奥さまとはちゃんと仲良くしているようですのでご心配なく(笑)

僕も一度だけ奥さまにお会いさせて頂く機会がありましたが、

お若く、お美しい見た目のその奥に、深~い包容力を感じました。

きっと「お母さん」も兼任しているのでしょうねぇ。

まあそんな「残念エピソード」や「お子ちゃま言動」が絶えない戸次さん。

ここを読んで頂けている皆さんならきっと私以上にご存知のことでしょう。

ホントに面白い。見ていて飽きない。

ある意味、天才ですよね。天才児。

もしも自分の子だったら、家族だったらと考えるとだいぶ面倒くさいけど。

テレビ界には昔から「動物と子供は視聴率を取る」という定説があり

やはりハナタレでもご多分に漏れず戸次さんの子供っぷりが出た回は

数字が高い傾向にあります。

「家族が赤ん坊を撮り続けた投稿動画」的な感覚で、

見てくれているのかもしれませんね。

言い出したら聞かない。曲げない。

良いことがあれば疑うこともなく喜ぶ。無邪気に喜ぶ。

人の何倍も大いに喜ぶ。

嫌なことがあればめちゃくちゃ落ち込む。立ち直れない程落ち込む。

でも次の日には立ち直ってる。

否定されたらふくれる。口も利かなくなる。

自分が好きなものは他人も好きだと思い込んでいる。言い張る。折れない。

大勢の人が支持していても自分が好きじゃなきゃ絶対認めない。

空気は読まない。読めないではなく、読まない。読む気が無い。

覚えたての難しい言葉はすぐに使いたがる。

使い方がちょっと間違ってても、使う。

でもちゃんと勉強してるし頭も良いから言葉や表現は学んで成長してる。

好きなアニメのセリフはほぼ全部暗記してる。なかなか賢い。

負けは認めない。相手のいかさまだ、ズルだと駄々をこねる。

そのわりに、自分が間違えていたことを知るとすぐに謝る。けっこう素直。

意外に行儀もいいし、実はマナーもちゃんと心得てる。礼儀も正しい。

ただ、反省したことを次の日には100%忘れている。

懲りない。同じ過ちを何度も何度も繰り返す。

心根はものすごく優しい。

超が付くほど家族思い。母親思い。叔母さん思い。お姉ちゃん思い。

分かりやすい。

たぶんまだまだこのまま100個くらい書ける。

10数年、仕事だけの付き合いしかない僕ですらそうなんだから、

もっと長く、そして深く、密接に関わってきたナックスのメンバーなら

1000や2000は軽く書けるでしょう。

言葉の達人・大泉さんなら1万個いけるかもしれない。

僕は特に、大泉さんが表現する「戸次重幸像」が大好きです。

モノマネも含めて、なんと的を射た人物分析力なんだろうと感心します。

腹立つことも含めてすべてを笑いのネタに変えられる

大泉さんの魔法にかかると、戸次さんほど愛すべきキャラクターは

いないんじゃないかと思うくらい。

僕が戸次さんと出会い、ちゃんと仕事をするようになったのは

森崎・安田・大泉さんより何年か遅れての2002年、

「ドラバラ鈴井の巣」という番組でした。

苗字はまだ本名の佐藤さんでした。

その前にも舞台は見ていたし、ちょっとした仕事で接点はありましたけど

ちゃんとしっかり仕事としてお付き合いするようになったのはこの時でした。

ここまで舞台やドラマ・映画も含め数えきれないくらいの役柄を

演じてきたであろう戸次さんですが、

中でも僕が1位に挙げて動かないキャラがあります。

この「ドラバラ~」の中に、大泉さん脚本による「さよなら朝日荘」という

作品があり、そこで戸次さんが演じた〝織田先輩〟。

死ぬほどうっとうしくて、お節介で煩わしくて、でもどこか憎めない、

そして最後は愛おしくて仕方なくなってしまう、

まさに戸次さんそのものと言っていい名キャラクターでした。

メイキングでの「パンイチ(パンツ一丁)」ならぬ

「グンイチ(軍手一丁)」もいまだに笑いが込み上げる傑作。

「ドラバラ鈴井の巣~VS企画~」に収録、(DVD絶賛発売中!)

...って、はからずも宣伝になってしまいました。

そんなつもりは無かったんですけど。

でもここ数年で戸次さんファン、ナックスファンになりました!という方には

是非とも見ておいて頂きたい不朽の名作でございます。

40歳を超えてなお、かように純粋無垢な永遠の少年。

こんな人、世の中にそうはいません。

何となくいそうだけど、まず滅多にいません。

そんな得難き天才児、愛すべき戸次さんの素顔が

今回の全国特番では随所に散りばめられています。

「この子が自分ちの子じゃなくて良かった」と思いながら

他人事としてほほえましく眺めて頂けたら幸いです。

そして気づけば、案外癒されちゃってるかもしれません。

こんな子が世界中にいっぱいいて、ケンカしたり仲直りしたりしながら

暮らしていけたら、ちょっとめんどくさいけど、世界はきっと平和だろうな、

と思います。

どうぞご家族で、お子さんがいる方はお子さんとご一緒に、ご覧ください。

「こういうことはマネしちゃダメよ」

「ちゃんと色々確かめてから喜びましょうね」

「負けた時はちゃんと認めるのが男よ」

なんてことを我が子にしっかりと教えながら(笑)

(杉山)