2011年4月15日(金)
今年いちばんのポカポカ
けさの大通ビッセ前は、イチモニ観測史上最悪の強風の中からお送りしました。気温は10度近くあったんですが、体がもっていかれるくらいの強風が吹くと、さすがに寒いですね。季節はずれとも思える手袋着用でお伝えしました!
そんな体感的に寒い朝でしたが、昼間は...
今年いちばんのポカポカが予想されます。予想気温はごらんのとおり。
これは、けさ放送した道内の予想最高気温です。
札幌、函館は17度。
旭川、北見、網走は18度。
紋別は19度。
東へいくほど高くなります。なぜ、東ほど暖かいのでしょうか...。
それは...
フェーン現象が起こるからです。
聞いたとこくらいはありますよね。
これは、山を越えて吹く風が、乾燥して、あたたまって、そして勢いを増して強くなる現象です。
「乾燥」「高温」「強風」。
春を飛び越して、初夏のような陽気になることもあります。
なぜ、これが、きょう、オホーツク海側で起こるかというと...
北海道を、南西の風が吹きぬけるからです。
この風向きだと、函館や札幌などは、大きな山を越えることなしに風が吹いてきます。
一方、オホーツク海側では、大雪の山並みを越えて風が吹いてくるため、フェーン現象が起こるというわけです。日高山脈を越える風が、道東の内陸にも同様の現象をおこし、きょうは、北海道の東側半分で、季節はずれの陽気になる見込みです。
ところで、このフェーン現象には...
こんな当て字もあります。
「風炎」。
「ふうえん」と読みます。
炎のように熱い風、と当時に、炎を大きくする風でもあります。
というのも、フェーン現象が起こる時は、カラカラに乾燥して風が強いので、いちど火災が発生すると、それが大規模な災害に直結することもあります。また、雪解け直後のこの時期は、枯れ草が大地を覆っていて、いったん火が出ると、大きな野火になる恐れもあります。きょう、外で火を使う人は、くれぐれも注意してください!