遺骨が旭川の故郷へ 30年にわたるアイヌ古老の訴え
明治の初め頃から
北海道大学や東京大学などが
研究という名目で
アイヌ民族の墓地を掘り起こし、遺骨を大学に持ち去りました。
旭川アイヌ協議会の川村兼一さんは
昭和の初めに旭川から持ち去られたアイヌ民族の遺骨を
還してほしいと北海道大学に、求め続けてきました。
北大は話し合いに応じず、川村さんらは裁判を起こして
今年5月、ようやく和解が成立します。
今月24日 北大から旭川に遺骨が戻され、
川村さんはアイヌ民族に伝わる儀式で先祖供養を行います。
遺骨を再び埋葬して弔うことができる喜びと、
遺骨を取り戻すのになぜ裁判までおこさなければならないのか
その理不尽さへの怒りが、川村さんに交互に去来します。
「謝罪はないのか」
自ら病気と闘い、身体が自由に動かせない中で
返還に来た北大の代表に向かって
声をふり絞りました。
カメラマンスケッチ
~長沼 水ぬるむ里~
長沼町の加藤幸一さんの田んぼでは
5月上旬に水入れが始まり、
代掻きが行われて
いよいよ田植えの時期を迎えました。
植えられるのはゆめぴりかとななつぼし。
およそ6haの面積を3日間かけて行います。
田んぼに水を張ると
イトトンボやエゾアカガエルなど
どこからともなく現れた生き物たちで
にぎやかになります。
苗を植え終えると
次は温度管理との闘い。
毎日、水を増やしたり減らしたりしながら
収穫時期まで水温を調節し
稲を育てていきます。
異端児〟がん治療を変える!
遺伝子を調べて、最も有効な治療薬を
見つけ出す「がん遺伝子検査」。
この最先端医療を多くのがん患者に
受けてもらいたいと奮闘する医師がいる。
西原広史さん(47)。
高額な検査費用をなんとかしなければ...。
患者の費用負担ゼロに取り組む医師の
挑戦の日々を追った。
子どもたちも共同でオオジシギの日豪合同生態調査
この季節になるとオーストラリアから小さな訪問者が北海道にやってきます。
準絶滅危惧種の渡り鳥オオジシギです。
今月20日から苫小牧市の勇払原野で
日本とオーストラリアの研究者らによる合同調査が始まりました。
調査には研究者の他に、日本からは親子9組20人、オーストラリアから子ども5人を含む11人も参加して行われました。調査は、生態のよくわからないオオジシギの生息数などを調べるもので、日本野鳥の会では、支部の協力も得ながら北海道400か所と、過去に例のない規模で一斉調査を実施します。日豪の子供たちも交えての調査は勇払原野のみでしたが、野鳥の会の担当者は「親子で同じ体験を共有して、生き物の不思議さや魅力について関心を高めてほしい」と話しています。
『そこからつながる』バリアフリーライブ
障害がある子どもを持つ母親2人が企画した音楽ライブが
今月12日に札幌市内のライブハウスで開催された。
いっぱいになった会場。
障害がある人も、ない人も
一緒に楽しめる"バリアフリー"ライブ。
企画した女性2人の思いと、
イベント成功のために
協力した多くの人たちの思いを追った。
長沼町カメラマンスケッチ「春の足音」渡り鳥とともに
4月中旬になっても気温が上がらず、まだまだ寒い道内ですが、
札幌近郊の長沼町では渡り鳥が羽を休め、雪解けと共に草木が芽吹いてきました。
早春の田園をカメラマンスケッチでお伝えします。
舞鶴遊水地は洪水対策のために3年前に完成した人工の遊水地です。
札幌ドーム20個分広さで、この時期、雪解け水が大きな水たまりを作ります。
3月下旬、マガンやヒシクイなど多くの渡り鳥が姿を現しました。
今年の調査で、確認されたガン類は初めて3万羽を超えました。
今年は北空知の雪が多く、美唄の宮島沼など渡り鳥の中継地にまだ氷が張っていたため
多くの渡り鳥が、舞鶴遊水地を利用したものと見られています。
旅の途中で、ねぐらや中継地の選択肢が増えると、
渡り鳥も、少し安心して北を目指せるようになるかもしれませんね。
救世主は巨大なパンダ~プロレスで町おこし
いまSNSなどで話題のプロレスラー
「アンドレ・ザ・ジャイアントパンダ」
根室発の人気プロレスラーだ。
3mの巨体を使ってリングを所狭しと
暴れまくる!
所属は「新根室プロレス」
地元の自営業者や会社員が立ち上げた。
そこには根室のマチを盛り上げようという
強い思いがあった。
がん遺伝子検査 費用ゼロに
遺伝子を調べて、有効な薬を見つけ出す
がんの最先端医療。
保険は適用されず、検査は60万円から
100万円と高額だ。
「誰もが受けられる検査にしたい」。
帯広市の病院で、3月から臨床研究として
この病院で手術を受ける患者を対象に
費用負担ゼロの取り組みが始まった。
カメラマンスケッチ~こども食堂・巣立ちの季節
札幌市豊平区にある「にじ色こども食堂」
わずか5人の有志で立ち上げた食堂は、
数年のうちに、地域の大人も子供も
あつまるかけがえのない場所になりました。
核家族や共働き家庭の増加など、
家族の在り方も多様化する現代の社会。
にぎやかな食卓とあったかい晩ご飯を
地域で作りあげている「こども食堂」に密着しました。
牛大好き娘~旅立ちのとき
新得町が開校した女性限定のレディースファームスクール。
研修生は全員が本州出身で、
1年間寮生活をしながら地元の牧場や
農場に通い酪農や畑作を学んでいます。
今年度は18歳から46歳まで5人が入学したのだが、
年末には2人に...いったい何が?