2009年10月17日(土)
藤村でございます。
撮影の3分の1がようやく終了しました。
去年の「歓喜の歌」より数倍疲れております。
もう初日の段階でヘトヘトでした。
それもすべて台本のせいです。
ドラマという映像のカタチにするには難しいんです、青木豪の書いたものは。
これはこういうことだよね、っていう誰もがわかりやすい場面は少ない。
いろんな解釈、演じ方、撮り方が出てくる。でもそれを一本のドラマにまとめる。
ある程度自分の解釈で撮るしかないわけです。
でも役者さんの演じ方を見て、「そうか、そういう解釈もあるか」と自分の解釈に修正を加えることもある。
カメラマンの撮り方にも彼なりの解釈がある。考えます。
撮影中はずーっと台本を見て、ずーっと考えてます。
考えてる時間が恐ろしく長い。疲れる。
泉谷さんが言ってました。「青木のバカ野郎!」と。
私も全く同感です。
地味なのに難しいという、全くもって時流に逆らったドラマを書きやがって!と。
でも、これはたぶん、観る人に、何かが引っ掛かるドラマになりそうな気がしてます。
また、そういう時流に逆らったものを作るのが、地方で作る大きな意義なんだと思います。
だって、中央に倣ったものを作るなら、地方局は自らの存在意義を放棄するようなものですから。
とにかく明日も悩みながら撮ってきます。