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しばらくは「チャンネルはそのまま!」ロスに...。山本監督が綴った制作の裏側とHTBへの熱い思い

2019.03.20

HTB制作ドラマ「チャンネルはそのまま!」監督陣の1人で、脚本協力も手がけた山本透監督(最新作は「九月の恋と出会うまで」)がこのドラマを制作した時の裏話や熱い思いを綴りました。
山本監督ら一部のスタッフは、ドラマがクランクインする前から札幌入りし、9月の北海道胆振東部地震に遭っています。その際、すぐにHTBの報道フロアに駆けつけ、報道部の地震への対応を目の当たりにしました。ドラマでの報道部のリアリティはそうした経験も生かされているのは間違いありません。
そんな熱い監督の思いを紹介します。

この作品はHTB北海道テレビの開局50周年を記念して作られたドラマです。
1年半以上前から現地視察を始めて、本物のテレビマンたちのプロ意識の高さ、使命感、番組作りに向かう真摯な姿勢に何度も感動し、刺激を受けながら本作りをし、オーディションからワークショップ、勿論、撮影から仕上げまで、とにかく渾身の力を込めて、スタッフキャスト全員で作り上げて行きました。
同名の原作はHTBを綿密に取材して描かれた人気漫画で、ほとんどのエピソードには実際のモデルがいました。

HTBは50周年を機に新社屋に移転。残された旧社屋はお役御免となり、水曜どうでしょうはじめ、数々の番組を制作し放送をし続けて来たその場所は、ドラマのための撮影場所として生まれ変わり、約2ヶ月間、本物のテレビ局の中で、モデルとなった本物のテレビマンたちに支えられながら撮影をして、それはもう二度と出来ないであろう贅沢な贅沢な時間でした。
そうしてドキュメンタリーではないのだけれど、限りなくリアリティがあり、真実ベースであるからこその人情味あふれるコメディがあり、何ともパワフルな社会派?なコメディドラマが完成したのです。
とにかく現場は楽しくて楽しくて、北海道を離れてからしばらくチャンネルはそのままロスがひどくて。。北海道に帰りたい。。とか言い出す始末。
本当に濃度の高い、純度の高い大切な時間が過ぎたことを身にしみて感じました。

3話監督してますが、どの話もとっても面白い。笑って泣けますよーーっ!


「チャンネルはそのまま!」監督、脚本協力 山本透