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相棒セレクション 相棒12 #6【再】

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アーティスト応援企画ブログ

きせかえ500に来週あたりに登場!

2010年02月12日(金)

「さっぽろ雪まつり」も終わりましたね。HTB雪の広場や、白い恋人PARK AIRに遊びにいってくれた皆さん、ありがとうございました!「雪まつり」が終わると、そろそろ春近しって気持ちが動くね。HTBさんでは、月末のビッグ・イベント「TOYOTA BIG AIR」でまた皆さんをo_n待ちしていますよ。

きょうも、うれしーがブログに書いてくれたね。う先生はちょっと体調がすぐれないんだって。きょう病院に行くっていってたから、心配しています。きょうも、ちらっとフロアに顔を出していかれましたよ。

くじらさんが1年をかけて生み出した「ペ・リスボーの旅 ダラララー」はまず絵がステキ。その絵を身近に持ってもらおうと、きせかえを始めますよ。詳しくは↓のURLをご覧あれ!

http://www.htb.co.jp/aboutkisekae/(PCサイト)

59歳から60歳になる1年間をこの本のために尽くしてくれたわけです。人生の一部をわけてくれたんですから、できるだけ多くの人たちに届けたいって思いますよ。って書いていたら、くじらさんがフロアに登場(タイミングよすぎ!)。さっそく、パソコンでなにやら創作中の"ミニーズ"にして、"店番"、くまくまと話し出しましたねー。早速、マイ愛ぽんでカシャ!



仲が良さそうだね。くじらとこくじら、みたいだね。
僕は「1Q84」を読み終わりました。最後に「BOOK2終わり」とあったので、絶対に「BOOK3」は出ると思っていますww

しのぴー

くじらもり惣七・あしたのためのその4

2010年02月12日(金)

「海は病院なんだ」と、鯨さんは言う。

なんのことやら分からないし、鯨さん本人に、どういうこと?と聞いても、
なんだか、もごもご言うだけで要領を得ない。

鯨さんにはそういうところがある。

「どうして絵を描いてるの?」と聞いても、
「分からないんだよなぁ...」と、本気で困る。

まぁ、確かにそういうものだよなぁ、という思いもするので質問を変える。

だが、しばらくすると、また、

「海は病院なんだよ」と、言うのだ。

ぼくはまた、なるほどねぇとうなづきながら、
それでも相変わらずなんのことやら分からず、
でもどこかで、そうねぇ、そうなのかもねぇと思う。

病気を治して欲しい時、確かにぼくらは病院へ行くから。
だから病院へ行けば、何かを治してくれるなぁという思いが自分の中にはあって。

でも、治して貰いたいところが何処なのか、
それが分からなければ、ぼくらは病院へなど行くことはないし。

それでも、
「海は病院なんだよ」と鯨さんから聞くと、

治してもらいたいところが何処かも分からないまま、
ただ、暖かい海を思い出し、気分が安らぐ。

海になら。

治して欲しいところが何処か分からないままでも、行けそうな気がする。

だとしたら。

ぼくには治してもらいたいところがあるのかもしれない。

ぼくは意識してなどいないけど、
ぼくの身体は、治して欲しいと訴え続けているのだろうか。

だから海へ行けと、忘れかけた本能が、鯨さんの心の中で囁く。

「海は、病院なんだぜ...」と。

その囁きは、ぼくの耳にも聞こえてくる。

嬉野 雅道

少年リスボーの勇気を聴け!

2010年02月10日(水)

絶賛連載中の「あしたのための」は、その3まで来ましたね。くじらさんの作品が見えるようにしてくれて、うれしー、本当にありがとう。くじらさんの世界を知ってもらうにはね、描いた絵を見てもらうのが一番いいよね。それをみんなで考えていかなくっちゃ。

というわけで、くじらさんに加わってもらっての打合せの始まり、始まり。



こういう打合せ風景の写真はめずらしいかもしれませんね。女子部のサガさんが、「あんまり大の大人が真剣だから、思わず撮っちゃいました」っていってましたよ。うれしーの右隣にいらしゃるのが、くじらさんこと鯨森惣七さんです。ふ先生と(かつて、寂しい男で、こころが荒んでいた!)福屋キャップもいますね。ふとう先生は、きのうONEOR8(ワンオアエイト)さんの新作「ゴールデンアワー」を観劇して、客演の根岸季衣さん(「ミエルヒ」に出演されてましたね)と朝の3時まで痛飲したそうですよ。でも、ビシッと札幌に戻ってきたわけ。

みんなでくじらさんと一緒に「絵本」をつくっていることは、もう皆さん知っていますよね。で、すごくステキなものになったので、どうしたらたくさんの人たちに届けられるか、くじらさんを中心に話しをしました。

まずはケータイのきせかえ、で楽しんでもらおう!って思っています。ふ先生いわく、「やっとカミさんに、こんなものつくってるんだって見せられる」と。どうでしょうさんのきせかえは何か恥ずかしかったみたい。おかしいね。

そのほかにも、パソコンの壁紙にしてダウンロードして楽しんでもらおう!
「絵本」がでたら、ふとう先生とくじらさんのトークライブをやって、「絵本」にふれてもらおう!
「絵本」の絵に音楽をのっけて、深夜にオンエアしちゃおう!
HTBの玄関ホールをくじらさんの絵で飾ろう!

なんていう声がでましたよ。
とちゅうでね、くじらさんが数枚の紙を恥ずかしそうに出してくれてね。手書きでびっしりと書いてあった。こころのノート、って思ったよ。

少年リスボーの勇気を聴け!っていうフレーズがズシンと僕のこころに届きました。
60歳のおじさんが描いた絵本です。ほとんど、受注生産のような「絵本」です。
マスで消費されるものにはなりたくない。だって、「絵本」だもの。



くじらさんとうれしーです。くじらさんがさりげに手に持ってるのが、例のものかしらん。アイフォン(@kohmi風に言えば、愛ポンです)のトイカメラというアプリで撮りましたよ。サービスでもう一枚どうぞ。



出来上がった(というと違うけれど、印刷所に入れるのはもうすぐだからね)「絵本」を感慨深げにながめているのは、ふ先生。右のひとがね、我らが制作部長の福屋キャップですよ。この際、覚えておいてね。キャップとくじらさんの出逢いから、一冊の「絵本」が生まれようとしているんですからね。つなぐ、つたえる。つながる、とどける。テレビのおおきな役目だと思うんだ。「星の王子さま」に出てくるキツネがいうように、「本当に大切なものは、目には見えない」かもしれないけれど、こころで聴くことはできるかもしれない。だから、くじらさんは描いたんだろう。

少年リスボーの声を聴け!って。

あしたはゆっくり休んでください、くじらさん。いよいよ、忙しくなりますから。月がふたつある世界に迷い込まないように。ではでは、長いブログを読んでくれてありがとう!

しのぴー

くじらもり惣七・あしたのためのその3

2010年02月10日(水)

現在、北海道立文学館で、鯨森惣七の絵が数点展示されております。
でも企画展のタイトルは「藤倉秀幸と旅のイメージ」となっており、
鯨さんの名前はどこにも出ていない。
だけれども、行けば鯨さんのコラージュが数点見れる。

鯨さんは、少し前、JR北海道の鉄道車内誌「THE JR Hokkaido」に、イラストつきのエッセイを連載していたことがあり、その時の作品を今回出展しているのだそうです。
展示は北海道立文学館で3月22日まで催されますのでお時間のある方はぜひどうぞ。小中学生以下と65歳以上は無料だそうですよ。ねぇ。行けば好いじゃないのよ。

他にもね、鯨さんはJALの機内誌の表紙にもイラストを描いたりしてまして、実に、知る人ぞ知るの人なのであります。

さて、今日はね、当HTBの人気番組「ハナタレナックス」で、キャップ福屋渉の依頼を受けて鯨森惣七が作ったスタジオ美術のいくつかを紹介いたしましょうね。

奥さん、まずこれね、

100210_1.jpg

魚でしょうね。材木や流木を使ってますね。

100210_2.jpg

近くで見るとこういう顔です。
悪そうな顔でしょう?ねぇ。獰猛な顔つきです。
鯨さんが作るものたちの顔はね、とにかくどれもこれも人相が悪いのですよ。
次もご覧ください。

100210_3.jpg

これ。これはね、鯨さんが作ったデッカイ風神雷神図屏風の部分でね。
これは風神なのですがね。
とにかく悪い顔なわけです。
近よるとこうです。

100210_4.jpg

ねぇ。こわい。
ためしに雷神の方も見ておきますか?これです。

100210_5.jpg

もうもう、鬼のような顔ですね。

100210_6.jpg

これは鯨さんのサインですね。こういうサインなんですね。
次の写真はなんでしょう?ご覧ください。

100210_7.jpg

これ、鳥ですね。
まぁ可愛らしくはないです。
可愛らしくはないんですが、
なんでしょうね、それでも、なんだか愛嬌がある。
可愛くは無いけど、可愛げはある。

どうにもよく分からないんですが、それが鯨さんの絵から受ける印象で。
鯨さんが描く顔は、どれもこれも悪相で、根性が悪そうで、あれなんだけれど、
それだからこそという奇妙な愛着がある。

一番思うのは、こいつらはまぁ、放っておいても自分で生きていくだろうなという安心感。自分を守って生きていこうと思っているからあぁいう攻撃的な顔つきをしていて、
でも、人間から出し抜けに頭なんかを「よしよし」と撫でられたら、あっさり気持ちよさそうに、じぃっとしてそうな雰囲気がある。
そういう従順な素朴さを感じさせる匂いがあるから、可愛げがあると感じてしまう。

意地の悪そうな顔つきをしているけど、同時に明らかに頭も悪そうだから、
他人をからかったり、いじわるをしたり、悪巧みとかはできそうになく、そういう安心感が如実にするから、こいつらに囲まれたとしても、きっとそんなに怖くは無い。
少なくとも危害を加えそうな雰囲気を持っているやつは一人もいない。

ガツンと拳固で殴ったら「うぅ~っ」と凶暴な顔して唸るけど、飛び掛っては来ないし、
噛み付いたりしない。
ただ、殴るたびに牙を剥いて唸り声をあげる。
でも、飛び掛っては来ない。
あんなに鋭い牙を持っているのにけして噛んだりはしない。

気まぐれにやさしく頭を撫でてやると、気持ちよさそうに喉を鳴らす。
そうして幸せそうにじっとする。
そうしていつまでも優しく撫でてくれと頭を押し付けてくる。
本当はずっとそうして欲しかったんだといわんばかりに。

そんな印象をぼくらに与えるのは、鯨さんが使う、暖かそうな色味からくるのかもしれない。鯨森惣七の色使いには一粒の暗さもないように思えたりもする。

それでも聞けば、小さい頃から、鯨森惣七の友だちは、犬と壁だけだったのだという。

小さい頃から鯨森惣七のそばを離れなかった一匹の飼い犬と、キャッチボールの相手をずっとしてくれた家の壁。

そんなことを聞けば、それは寂しげな境遇だけれど、鯨森惣七の原点には、犬と壁という、いつまでも鯨森少年を構ってくれた、二つの裏切ることのない存在があったのだとも思える。それは、鯨さんにとって、幸福な時代だったのだとも思えてしまう。

嬉野 雅道

キャップ怒る?!

2010年02月09日(火)

 う先生が連載(?)を勝手に始めております「あしたのための」シリーズ。主人公はくじらさんのはずが、どうしても、そのくじらさんに「寂しく、心が荒んだ男」とまでいわれた福屋キャップの身の上を思うわけです。いまね、キャップは「いばらのもり」というディレクターデビューしてというか、憧れていた制作に来て初めて自分で立ち上げた番組の編集をしているんだよね。だから、忙しい。本当はふとう大先生たちと東京へ行く予定だったようなんだけど、今言ったように忙しくてね、行けなかったわけ。そういう状態だと、人間どうしても甘いものを食べたくなるでしょう。キャップはね、そうすると僕のいるフロアにやってきて、ハイチューとかキャンディを食べて、ひとしきりしゃべっていくわけ。

「キャップ。いいの?寂しくって、心が荒んだ男だってうれしーに書かれてるよ」
「あれ、ないっすよね(恕)!でも、実際厳しかったですけど。5年前くらい。でも、友達の店が家から5分のところにあるから行くわけで、荒んでBARに通っていたわけじゃないっすよ!」
「でも荒んでたんでしょ」
「荒んでましたね(また恕)。でも、うれしーから何も聞いてないっすよ」
「そうだね。このブログは書いたら、そのままのっかるからね」
「でも、うれしーに書かれると、本当は恕なんだけど、そんな気持ちにならないんですよね」
「そうそう、うれしーの文章はそういうことろがあるね」

キャップはいくつかハイチューを食べ、打合せをサクサクこなして、ビューっと風のようにまた編集室へ帰っていきましたよ。去り際にひとこと。

「なんか塩っぽいものたべてー」

はいはい。キャップ、こんどはポテチでも買い置きしておくからね。というわけで、僕がうれしーの書いたことを一生懸命薄めようとして、また書いているわけ。

しのぴー

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