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平成ノブシコブシのヨルオシ!!

夜押人語

ヨルオシ人語

2010年12月10日(金)

出会いがあれば別れがあるといいますが、3ヵ月という短さで、お別れのヨルオシ人語を書くことは心が痛みます。このサイトでノブコブの2人が皆さんに発表したことは本当です。短い間でしたが、応援していただいた視聴者の皆様には心より感謝申し上げます。

私自身、数々の番組に携わってきましたが、期間限定の番組を持ったのは初めてです。10月から始まったHTB深夜開拓魂第一弾「平成ノブシコブシのヨルオシ!」は、スタートしたときにすでに番組が終了する日は決まっていました。それはこの放送枠が若手を中心とするテレビマンのアイデアを次から次に形にしようという実験的な放送枠であるからです。"実験的"な割には、ポスターやHTB社屋に掲げられている懸垂幕などヨルオシ!の広報宣伝活動は目を見張るものがあり、「なんかしばらくずっと続いていく番組のようだなあ」とつくづく感じていました。例えは悪いですが、期間限定とわかった恋なのに、1回、2回と会うたびにその女性の魅力に引き込まれ、別れがつらくなっている...そんな状態でした。
ノブコブファンの皆さんにしてみれば、「吉村さんと徳井さんは、いつ番組の終了を知らされたの?」という気持ちでいっぱいだと思いますが、8月に私と企画者・真木雅史、チーフディレクター・窪井響、吉村さんの同級生で弊社営業部・中見宏が2人と会い、番組の趣旨説明をしたときには、3ヵ月で終了の番組であることは知らせていました。「3ヵ月で終わるかもしれませんが、いつかレギュラー番組として、放送時間も増えて復活したいっすよね」とノブコブが言っていたのを思い出します。2人にとっての初めての冠番組、しかし番組の終焉は初めから決まっている...。うれしさの反面、一抹の寂しさもあったはずだと思います。しかし吉村さん、徳井さんは寂しさのひとかけらも見せず、いつも最高のテンションで番組収録に臨んでくれました。



9日に放送した「北広島のちょんまげおじさん」のロケが道内最終ロケとなりました。ロケ日は11月27日。撮影終了後、私は出演者・スタッフ全員の記念写真は撮りませんでした。撮るとすべてが終わってしまいそうだったからです。いつかまたヨルオシ!をやりたいな。その気持ちはノブコブだけでなく、カメラも音声もディレクターもADもみんなの心にありました。北広島でロケを終え、新千歳空港での別れの時。いつかまたヨルオシ!をやろうと誓い、固い握手を交わしました。別れの言葉。徳井さんは「復活よろしくお願いしますよ」。そして吉村さんは「行ってきます」。また帰ってきますから、それまで待っていてくださいという意味に聞こえました。
平成ノブシコブシ、吉村崇、徳井健太よ。短い間だったけどありがとう。君たちの故郷にあるHTBは、また君たちと一緒に仕事をしたいと思っている。それまでしばらくのお別れだ。バカバカしい笑いの中にも、何だか見ている人がホッとする番組をまた作ろう。それまで風邪ひくなよ!ちゃんとメシ食えよ!睡眠大事だぞ...。待ってろよ!



プロデューサー・戸島龍太郎

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