渡島沼尻駅 前編 4月 5日放送
◆駅名 渡島沼尻駅(おしまぬまじりえき)
◆所在地 茅部郡森町
◆アクセス 札幌から列車で4時間弱
◆歴史
昭和20年6月 業務用の施設(信号場)として開業
昭和62年4月 国鉄民営化の際、「駅」となる
◆設備など
待合室…あり(狭い)
トイレ…あり(汲み取り式)
駅ノート…あり
周辺の民家…4軒
◆注目ポイント
(1)ホームが砂利!
(2)利用者はほとんどいないのに、なぜか線路は複線!
(3)大きな駅舎!…鍵がかかっていて、保線関係の施設と思われる?
渡島沼尻駅の「なぜ?」を解決するため、番組では周辺で聞き込み調査をしてみました。
(といっても4軒しかありませんが)
お邪魔したのは唯一の利用者である女子高生がいる小松さんご一家。
昔からここに住むおじいちゃんが言うには、
かつて、渡島沼尻駅は国鉄の信号場(業務用の駅)だったそうです。
(1)ホームが砂利!
→お客さんが乗り降りすることを想定していないため、安価な砂利で良かった
第2次世界大戦末期に、とにかく物資の輸送を増やしたい日本は
列車同士ををすれ違わせるためにたくさんの信号場を設置しました。
(2)何故か線路が複線
→利用者の少ないこの駅が複線になっていたのは列車をすれ違わせるため
また、昔はポイントの切り替え等全て人力で行っていたため
渡島沼尻駅には多くの職員が勤めていたそうです。
(3)大きな駅舎!
→昔はたくさんの人がこの駅で仕事をしていた。その名残。
ちなみに今でも除雪の関係者などがこの建物を利用している。
◆見どころ情報
渡島沼尻駅には知られざる歴史がありました。
1945年、室蘭がアメリカ軍の攻撃を受けた際
この渡島沼尻駅も戦闘機による空襲を受けたとの記録が残っています。
小松さんのおじいちゃんによると、駅の周辺には
いまでもたくさんの薬きょうが落ちているそうです。
(写真は小松さんが見つけたもの)